70,『 ≒ 』 後編
「
『やぁ、このページを読んでいるという事は君も僕達と同じようにこの世界に呼ばれた犠牲者なんだろうね。
僕の名前は・・・・・・
君達の時代ではどの名前が残っているか分からないけど、ここではネイビー・ビートと名乗っておこう。
それとも『勇者冒険記』の作者のビート。
もしくは今世間を騒がせる狂気の発明家、Dr.ネイビーの方が良いかな?
狂気とは酷い言い方だよね。
僕は唯、この世界の人間に奪われた大切なもの達を取り返すために全身全霊を込めて一生懸命に生きているだけなのに。』
」
やっぱりその3人は同一人物だったか。
それと『大切なもの達』って言うのは、兄とスイセン姫の手記に書かれていた叔母、つまり妹の事か?
同時に『召喚』されたのは勇者とDr.ネイビーの2人だけのはず。
ならいつ『召喚』されたんだ?
それともスイセン姫の叔母は母親の方の叔母で、Dr.ネイビー達の実の妹とは別の人間なんだろうか?
「
『さて、君はこのファイルが僕が書いた魔道書だと思って読んでガッカリしただろ?
この世界の奴等からしたら珍しいみたいでね。
これが魔法道具の設計図が書かれた魔道書だ!
なんてどっかの馬鹿な奴が言い出していたけど、残念。
見ての通り、これは僕の兄が書いた唯の日記帳だ。
そもそも、僕は魔法道具を作るのに設計図を必要としない。
唯、作りたいものを思浮かべれば良いだけなんだ。
それがこの世界に来て僕が手に入れた魔法、『クリエイト』だ。
魔法道具だけじゃ無い。
道具や魔法陣が無くても幾らでも望んだ物を作り出せる。』
」
「Dr.ネイビーもサトウと同じ『クリエイト』が使えたのか!?」
「みたいだな。でもDr.ネイビーの方が頭が良い。
俺じゃあ魔法道具の様な精密機器はイメージ出来ないからな」
確かにそれなら設計図がなくても、魔法道具の知識がなくても幾らでも作り出せる。
ノートを見ても分かる通り、Dr.ネイビーとは頭の出来が完全に違うんだ。
天地がひっくり返っても向こうの方が上だろう。
だからこそ俺と違い、魔法道具までも『クリエイト』で出せた。
「
『さて、今これを読んでいる君に異世界から召喚された先輩として忠告とプレゼントがある』
・・・・・・忠告と、プレゼント?」
忠告は分かるけど、プレゼント?
一体何を・・・・・・
不安になり周りを見回す。
ルグ達は警戒する様に武器に手を掛け、続きを読むよう促してきた。
「
『まずは忠告から。
君がどの国に呼ばれたか分からない。
けれど、僕達が居た時代、ローズ国と呼ばれた国を中心に人間の国全てで信じられていたローレルの鐘。
もしくは英勇教と言う宗教の信者を絶対に信用してはいけない。
極力関わらない事だ。
ローレルの鐘は僕達を召喚した宗教団体で、勇者に祭り上げられた僕の兄の活躍で英勇教と言う名前に変えた。』
英勇教って昔は別の名前の宗教だったんですね」
「そうみたいだね。
でも、今残ってる資料には『ローレルの鐘』なんて宗教は残ってないよ。
残ってる資料によれば、英勇教が出来るまで宗教なんて存在しなかったんだよ。
だから、勇者が活躍したから宗教が出来たんだってずっと思っていた」
ユマさんが目をパチクリさせながら言う。
でも、勇者パーティーには女僧侶が居るんだ。
僧侶が居るって事は勇者が活躍する前から何らかの宗教が在ったって事だろう?
それが『ローレルの鐘』。
資料が残っていない以上『ローレルの鐘』が一体何を祭っていたか分からない。
けれど、勇者が活躍したからって簡単に祭る相手を変えるのだろうか?
極端に言えばキリストが芸能人に取って代わる様な物だろ?
俺は熱心な信者じゃないから分からないけど、普通こんな事無いと思う。
「
『君の時代ではどちらが有名か分からない。
けど、あの宗教の奴等に道徳観なんて存在しない。
自分達の欲を満たすために僕達異世界から呼び寄せた人間を単なる使い勝手の良い道具としか思っていない。
自分達の理想の道具が手に入るまで、何度でも異世界からの召喚をする。
中には勇者を呼ぶ世界のサンプルとして何人もの関係ない命を奪い、魔法の人体実験にした。
僕達がこの世界に来る数日前に行方不明となった妹もその一人だ!!!』
!?え?おい、これって・・・・・・・・・」
嘘だろ!?
昔にも俺と同じ様にサンプルとして『召喚』された人達が居ただと!!?
Dr.ネイビー達の妹が行方不明になったのもそのせいで・・・・・・・・・
流石にその可能性は考えていなかった。
勇者を呼ぶ世界を選ぶためのサンプルを大量に呼んで、魔王と『召喚』された勇者を戦わせる。
もしかして勇者ダイスの時1回だけじゃなく、この世界では勇者が必要になる度にその流れを。
同じ事を何度も繰り返しているのか?
『ローレルの鐘』で祭っていたのは勇者ダイスの前の勇者で、勇者が活躍する度に名前を変えている?
「
『僕のスキルの1つに相手の心と言うか、魂と言うのかな?
そう言うのが見える物がある。
このスキルを使って見たこの世界の人間は魔族や魔物以上に醜い化け物だったよ。
だからこそ、城の奴等が碌な事を考えていないのが分かって、直ぐに逃げ出した。
ローレルの鐘の信者共にばれない様に変装して兄と旅をしたけど、兄に近づくあいつ等なんって特にドロドロでグチャグチャで僕がどれだけ旅の間吐き気を抑え続けたことか。
その上どうしようもないほど愚かで、変装を解いた僕と兄の違いすら解らず、あいつ等は勇者の子だと思って僕の』
」
その先を声に出して読む事は、俺には出来なかった。
勇者と結ばれたと物語に書かれている姫達と本当に関係があったのは、Dr.ネイビーの方だった。
簡単にまとめるとそう言う内容に少し驚いたけど、そう言えば、スイセン姫の手記が翻訳された時、スイセン姫の伯父の事が『伯父』と表記されてたな。
勇者が父親なら、Dr.ネイビーは勇者の弟だから『叔父』と表記されるはず。
よくよく考えればスイセン姫の手記を読んでいた時から分かっていた事だ。
けど、最初からそれに気づいていても俺の反応は変わらなかっただろう。
『あぁ、気持ち悪い。』
姫達とした事を事細かに、そして姫達をこれでもかと蔑んだ言葉で1ページ分、長々と書かれた文字。
そのページの最後にはそう続いていた。
・・・・・・・・・ごめん。
姫達を蔑む様な。
増怨が溢れそうな、そのDr.ネイビーの手記の内容の方が俺には気持ち悪い。
胃の奥からムカムカと吐き気が這い上がってくる様だ。
思わず口を押さえ、しばらく続きを読む事が出来なかった。
日記帳から目を反らしたくて、思わずバトラーさん達を見たのは仕方ない事だろう。
俺がファイルから顔を上げると、目を見開き固まるバトラーさん達が写った。
「・・・・・・・・・望み通り、異世界の人間の血を取り込む事は成功したんだ。
時代とタイミングが違えば英雄も唯の殺人鬼だし、大量殺人鬼も英雄だ。
勇者とDr.ネイビーはほぼ同一の人間だったんなら、さして違いなんて無い。
問題ないだろ?」
「ミモザちゃん!!そういう問題じゃ無いんだ!!
嘘だろ?こんな事・・・・・・・・・」
相当ショックだったんだろう。
バトラーさん達は今まで1番、眼に見えて動揺していた。
確かに英雄と殺人鬼じゃイメージは天地の差だけど、ミモザさんの言う事もそうなんだよな。
唯、言い方が見も蓋もないけど。
ミモザさん、もっとオブラートとか八橋に包もうよ。
「えーと、続き読みますね。
『だから、このスキルのせいで僕は気づいてしまった。
兄は気がつかなかったみたいだけど、サンプルとしてこの世界に先に連れて来られた妹が最新のゴーレムと言うものに改造されている事に。
僕達の体は見た目はこの世界の人間と全く同じだけど、中身や機能は魔族の悪魔とほぼ同じなんだ。
たからこそ、魔法陣や道具が無くても魔法が使える。
けど、そのせいで妹はゴーレムにされ、魔王を倒した後、僕達も実験の材料にしようとあいつ等は考えていた。
あいつ等は妹を召喚した時から僕達を骨の髄まで利用しつくすつもりで、最初から僕達を元の世界に帰す気なんってなかったんだ!!』
最初から帰す気がなかった・・・・・・・・・
すみません。少し、お手洗い良いですか?」
「あぁ、良いよ。場所は入り口の右隣の方だ」
「ありがとうございます」
今読んだ内容に、何とか治まった吐き気がまた出てきた。
今度は耐える事ができず、バトラーさん達に断りを入れて席を立つ。
駆け込んだトイレで俺は胃の中の物を戻した。
何かここ最近吐いてばっかだな、俺。
涙も止め処なく溢れるのは、吐いたせいってだけじゃないだろう。
まるで、初めて今住んでいる屋敷に入った日の夜の様だ。
声に出して読んだからか、嫌になる程脳に刻まれる。
それはまるで、自分から出た言葉が鈍器の様になって俺を殴ってくる様だった。
『骨の髄まで利用しつくすつもりで、最初から僕達を元の世界に帰す気なんってなかったんだ』
Dr.ネイビーの手記に書かれたその言葉。
魔女達も本当は俺を帰す気なんって・・・・・・
ペチ、ペチ、ペチ
「・・・・・・・・・さっきからルグとユマさんは何やてるのかな?」
「尻尾無い・・・・・・」
「角無い・・・・・・」
俺が席に戻ると、何故かルグとユマさんは俺の頭と尻をペチペチと撫でる様に叩き出した。
どうも、Dr.ネイビーの手記に『中身や機能は魔族の悪魔とほぼ同じなんだ』と書かれていたのを聞いて、俺も同じなんじゃないのかと確認しているらしい。
お陰で一時的に魔女達への不安が消えた。
メンタル面も少し回復した。
けど、流石にしつこい!
「俺は生まれてこの方、尻尾も角も生えた事無いからな?」
ソファーとの間に手を突っ込んでまで確認するなよ。
そろそろセクハラで訴えるぞ?
「大体、俺はDr.ネイビー達と違ってこのスマホや魔方陣が無いと魔法が使えないのは知っているだろ?
Dr.ネイビーと俺は住んでいた世界が違うから、そこら辺も違うんだろ?
と、言う事で何時までも俺を叩いてないで、次ぎ読むぞ。
『あのゴーレムを作ったのは魔王だと聞かされていたけどね、本当はローレルの鐘の奴等に改造されたんだ。
いや、それだけじゃない。
今まで魔王が行ってきたと言われる残虐な行いの数々の殆どがローレルの鐘の奴等が行っていた。
何でもかんでも魔王のせいにして、自分達の罪を全部魔王と魔族に押し付けていたんだ!』
」
「・・・なん・・・・・・だ、それは・・・・・・」
ミモザさんが物凄い形相で呟く。
「はッ!
人間共は何時まで経っても学ばない生き物だな。
一体何時まで同じ事を、私達魔族に無実の罪を擦り付る事をし続ける!?
やはり、人間は碌な者じゃないな!!」
鼻で笑いミモザさんは軽蔑を宿した目で俺達を見る。
ミモザさんが男嫌いなのは知っていたけど、人間も嫌っているみたいだ。
まぁ、ルグにこの世界の事聞いた時やユマさんのゴーレムの話とかで、魔族が人間嫌いになりそうな話はチラホラあったけどさ。
『一体何時まで同じ事を、私達魔族に無実の罪を擦り付る事をし続ける』
って事はそれ以外にも、ミモザさんも人間に無実の罪を着せられたのだろうか?
今はその事を聞ける雰囲気じゃないよな。
重くギスギスした空気の中誰も口を開けなくなっていた。
この空気を更に悪くする事は分かっているけど、このまま黙っていても仕方ない。
俺は続きを読み上げた。
「
『妹はローズ国で、あの街の研究所で実験されていた。
カレンの奴はその事にガッツリ関わっていたのにそ知らぬ顔をして兄に妹を殺させた。』
」
そう言えば、『勇者冒険記』のゴーレムにされた妹との戦いの中、剣士カレンが、
『そんな!水晶が砕けたのにまだ動くのか!
こんな話聞いていない!』
って言ってたな。
『今まで誰も見た事も無いどころか、そんなゴーレムが居るとか作られているとか言う噂すらない、本当にある日突然何の前触れもなく現れた未知のゴーレム』のはずなのに、剣士カレンは『こんな話聞いていない』と言った。
それに、その道のプロの魔法使いユーベルじゃなく剣士カレンが誰も知らない未知のゴーレムの弱点を知っていたのも可笑しな話だ。
でも、剣士カレンがゴーレムの製作に関わっていたのなら、ゴーレムの弱点を知っていても不思議ではない。
「
『兄弟思いな兄が自分の手で妹を殺したと知ったらどんなに傷つくか。
あの子はあんな姿にされて、自分の意思で動く事も核を壊されたあの時しか出来なくされて。
それでもそんな兄を心配して、バラバラにされる瞬間まで謝り続けていた。
突然居なくなって、ごめんね
久しぶりに会ったのにこんな姿で、ごめんね
私を殺させて、ごめんね
と。
ずっとずっと。
助けて、なんて一言も言わなかった。
そんな妹をローレルの鐘の奴等はバラバラにした後も回収してチボリ国で実験を繰り返していたんだ。』
」
だから、Dr.ネイビーは関係ないと思っていたゴーレムをチボリ国から盗み出したのか。
唯、唯、死して尚その体を利用され、侮辱され続ける妹を救う為に。
「
『その事実に気づいた兄は自殺した。
僕が止めたから未遂で終わったが、あれから何年も経つのに一向に目をさまさない。
その事実を世に残すためにあの旅を事細かに本に残したが、きっと中身は大幅にローレルの鐘の奴等の都合よく書き換えられている事だろう。
解るかい?
あいつ等は人間じゃない。
あいつ等こそ正真正銘の悪魔、化け物だ。
見た目が自分と同じ姿をしていても心を許してはいけない。』
」
「うわー。
これ聞くと今の勇者関連の本が如何に英勇教に都合良く伝わってるか良く解るな」
「日記の最後の『ごめんね』は妹に向けてだったんだね。
それとも、生きていく事を諦めて1人残してしまう弟に向けてかな?」
「たぶん、両方。
それと、元の世界で今も息子達を探し続ける両親よりも先に命をたった事もそうだろうな」
物語の中では元の世界に帰ったとされる勇者。
でも実際は、妹を自ら手にかけたショックで自らその命を経とうとし、何年経っても目を覚まさなくなった。
嘘のハッピーエンドで塗り固めた物語。
その真実は救い様の無いバットエンドだった。
これが・・・現実なんだよな・・・・・・
「
『だけど、この真実を知っても君は彼らから離れられないと言うだろう。
それは彼らしか元の世界に戻るすべを持っていない、と思っているからだろう?』
」
Dr.ネイビーは俺の心を覗いているのか?
確かに、俺はその不安を持っている。
今の所俺が知る限り異世界から『召喚』が出来るのは魔女とその仲間。
つまり、ローズ国の王族や貴族、英勇教の信者だけだ。
例え、最初から帰す気がなくても他にすがるものが無いんだ!!
「
『そんな君にプレゼントだ。
あいつ等が僕達を帰す気が無いと知って密かに作り出した魔法。
最後のページに書いた魔法陣は、この世界の異物である異世界から来たものを元の場所に返す魔法陣だ。
つまり、君はこの魔法陣を使えば元の世界に帰ることが出来る。
その魔法陣に触れてごらん。
僕のスキルで君がその魔法を覚えられるようにした。
勿論安全は保障するよ。
ただ、使えるかどうかは君の努力しだいだ。
僕にはもういらない物だからね。
僕はこの世界で、兄と妹を救う方法を探し続ける。
この世界では魔法が使えるからね。
元の世界に帰るよりも、2人が助かる可能性が高いんだ。
君はその魔法陣で元の世界に帰ることをお勧めするよ。
君が僕達の二の舞にならないよう祈っているよ。』
・・・・・・・・・元の・・・
元の世界に帰れる・・・・・・のか?」
焦る気持ちに任せ、最後のページを開く。
そこには淡く光る円の中に五角形とダイヤを組み合わせ花の様な形にした魔法陣が書かれていた。
期待を込めてそっと魔法陣に触れる。
その瞬間光が消え、スマホにメールが届いた。
「『創造魔法“返還”を伝授したよ』・・・・・・か」
「サトウ・・・・・・」
「サトウ君・・・・・・」
ルグとユマさんの不安そうな声が耳に届く。
俺の名を呼ぶ2人から声に出していないのに、まだ帰るなって声が聞こえた気がした。
ごめん。
ごめんな。
それでも、俺は帰りたいんだ。
もう、此処には居たくないんだ。
これ以上此処に居るのがどうしようもなく、怖いんだ。
俺は『教えて!キビ君』に新しく出来た『返還』のボタンを押した。
次に出た送り帰す相手の選択画面には俺の名前がある。
それを押して・・・・・・
ビィィイイイイイイイイイイイイイイイ!!!
「うっるさ!!何だよかれ!?」
防犯用のブザーの様な音を発てスマホの画面に表示された文字に、俺は膝を突く事しか出来なかった。
「嘘だろ?
現在の魔元素の量ではこの魔法は発動出来ませんって・・・・・・」
「残念だったな、サトウ。
魔族でも人間でも魔元素の量を増やせる方は1つだけ。
技でもそうだけど、もっと魔法の修行をしないと使えないみたいだ」
「私達も手伝うから、そんなに落ち込まないで!
ね、サトウ君!?」
何処となく、ホッとした声色のルグとユマさんが崩れ落ちる俺にそう声を掛ける。
ありがとう、ルグ、ユマさん。
でも直ぐには立ち直れそうに無いです。
*****
その後、何とか立ち直った俺はノートと日記をバトラーさん達に返した。
魔道書としての価値は確かにないけど、歴史の真実と言うとんでもない爆弾を抱えた物だ。
それぞれの国で、今回の話の話し合いをする為に持ち帰る事になった。
そういえば、帰り際ルグがミモザさんから何か本を貰っていたな。
俺には見せてくれなかったから、きっと国の大事な資料とかなんだろう。
ルグもユマさんも真顔だったし。
それ以外は特に変わった事も無く、無事俺達は館に帰れた。
これでやっと終わったクロッグの依頼。
これからの俺の課題は早く『返還』の魔法が使える様に魔法の修行をする事だな。




