2章 チボリ国編新登場人物 & チボリ国地図
* 新しく登場した人達 *
・山脈デュラハン
先祖代々陸の孤島となったディスカバリー山脈のとある場所で暮らす魔族分類のスライム達(世間に知られてないだけで佐藤一行が訪れた様な山脈デュラハン達の村はディスカバリー山脈中に点々と存在する)。
金属に寄生してキノコの様な物を生やす主に街で暮らすデュラハン(山脈デュラハン達と遠い祖先が同じだけど、こっちは魔物。例えるなら人間とチンパンジー)とは違い地中の金属成分を取り込み殻を作り出す。
進化の結果その性質と高度な社会を築ける知能を得た事で他のスライムの様に分裂して増える事が出来ず、スケルトンと呼ばれてるキノコ(デュラハン達にとっての卵)を生成して増える。
多分、貝類と菌類の性質が混ざった様な生き物。
初登場 : 2章 123話『デュラハンとスケルトン』
・クライン
山脈デュラハンの人間で言えば8歳前後の少年。
大人だけじゃなく同年代の子供達と比べても小柄な方で、体はピンポン玉よりも小さいサイズ。
その見た目に反して滅法喧嘩が強い兄貴肌なガキ大将で、その性格から良くいじめの対象にされてる幼馴染のディックを守ってる。
佐藤一行がどうにか解決したディックが『帰らずの洞窟』に転がり落ちた事件はトラウマになっており、事件後はディックに対して少し過保護になってるかもしれない。
初登場 : 2章 123話『デュラハンとスケルトン』
・ディック
ハムスター位ある同年代に比べかなり大柄な山脈デュラハンの少年。
同い年のクラインとは生まれた時からの幼馴染。
見た目の大きさに反して気弱で大人しく、村の悪ガキ達に良くいじめられてはクラインに助けられてる。
何時もいじめてくるちょっと年上の悪ガキ達主催の肝試しに強制参加させられ、『帰らずの洞窟』の奥に転がり落ちてしまった。
ただでさえ恐ろしい洞窟に落ちてしまって振り切れる寸前の恐怖心が山積みにされた不気味なゴーレムを見て限界が来てしまい、無我夢中で暴れながら逃げた結果失敗作として捨てられていたゴーレムを起動させる事となり、本編の様な事件に繋がった。
今回の事件はかなり深いトラウマとしてディックの心に刻まれてしまい、限局性恐怖症(1人になれないとか、静かな場所に居られないとか)を患ってしまった。
デュラハン達の体を使って自己修復するDr.ネイビー製の高性能ゴーレムが長い年月の間に他の失敗作と同じく壊れた為運よく助かったが、もう数年早く落ちてたら他のデュラハン達の様に修正素材として殺されていた。
初登場 : 2章 128話『洞窟の廃墟』
・ロビビアの宿屋一家
ロビビアで佐藤一行が泊まった比較的小さいけど一般的で良心価格な宿屋を経営している一般的な一家。
店主の男性と調理担当の奥さん、雑用全般を請け負う息子と娘(兄と妹)の家族経営。
本当になんの変哲もない一般人なので魔法道具で姿を隠していたパンチョ達には一切気が付かなかったし、酒場に居た常連さん達含めパンチョ達が隠れていた事を生涯知る事はない(寧ろ改めて姿を現して宿を正式に取ったパンチョ達を見て、いつの間にかお客さんが中に入って来ていてそれに気づかず暫く放置してしまったと罪悪感を抱いてる位)。
初登場 : 2章 146話『ロビビアの宿屋』
・パンチョ
マリブサーフ列島国の蘇生薬の素材探索チーム(通称、探索者)のリーダーの男性。
仕事で離れてる間に黒髪の異世界人に婚約者が襲われている。
嫌な予感がして周りの制止を振り切り仕事を無断で抜け出したお陰で婚約者が連れ去られる事態だけはどうにか防げたけど、襲われた事自体に対するショックと無理矢理とは言え最愛の人以外に体を許してしまった罪悪感からパンチョの目の前で婚約者は自殺している。
その為素材探索の傍ら仇である黒髪の異世界人を探し回ってる(正確に言えば復讐の為に合法的世界中を回れる素材探索のチームに志願した)。
初登場 : 2章 147話『チボリ国の料理 1皿目』
・ハイとヒレ
探索チームに任命される前からのパンチョの部下達。
ヒレはパンチョと同じ様に妹が黒髪の異世界人の被害者で行方不明であり、ハイは恋人を失って暫くの間の誰よりも尊敬しているパンチョの普段の様子からは想像できない程の酷い有様を見続けていたのでパンチョの本当の目的である復讐に協力的。
実は最初ロビビアで佐藤を見つけた時佐藤を殺すつもりで魔法道具を使って姿を隠しつけていた。
その事に佐藤本人は気づいて無いがルグやクエイ達は気づいてる。
初登場 : 2章 147話『チボリ国の料理 1皿目』
・黒髪の異世界人
名前だけ登場した高橋達と入れ替わって舞台の世界に来た矢野高校生4人組の1人。
本能の赴くまま世界中で何度も犯罪行為を繰り返している。
その被害者の中にはヒレの妹やパンチョの婚約者も交じっている。
ヒレの妹の様な『気に入られた』女性達共々今どこに居るか分からない。
初登場 : 2章 153話『4分の1 前編』
・館長
ロホホラ村の博物館の館長の男性。
リカーノの実父。
本来はチボリ国内でもかなり優秀でその業界内でもそれなりに有名な考古学者だけど黒髪の異世界人に心身共に酷く追い詰められ(リカーノは同郷の人間だと思い込んでる佐藤に配慮して軽くと言ったが実際は訴えられても仕方ないレベルのかなり酷い事をされている)酒に溺れていた。
その末のアルコール中毒で倒れてる所を佐藤達に助けられた。
佐藤達と出会ってからのあれやこれやで消されていた考古学者心に火が灯り事件後はバリバリ働く事でアルコール依存症からも抜け出せて回復の傾向にある。
初登場 : 2章 156話『道端の急患』
・リカーノ
アドノーにリッカと呼ばれるロホホラ村の博物館の職員の青年。
幼馴染含めなんだかんだ個性的な同僚達に振り回される苦労人。
父親の事だけじゃなく自分達の為とは言えアドノー親子の事や博物館に利益のある事実を持ち帰ってくれた佐藤達に深く感謝しており、アドノー達共々チボリ国の事件後も色々協力してくれている。
本名はリカーノ・アペリティフ。
初登場 : 2章 157話『やけ酒考古学者 前編』
・アドノー
ロホホラ村の博物館の職員の女性。
冤罪で捕まった父親を救う為佐藤達に依頼を受けさせて暫く一緒に行動していた。
父親の事で形振り構ってられなかっただけじゃなく、元から気が強く少し強引で猪突猛進な所がある性格だった。
本部に自国の王族であるジンが居た為佐藤達がロホホラ村を出る頃に父親は無事解放されている。
因みにマンイーターに襲われた時その姿はリカーノに見えていたし、リカーノがマンイーターに襲われたらアドノーの姿に見える。
本名はエス・アドノー。
初登場 : 2章 160話『役割マーク』
・コイン虫に襲われてた冒険者
守銭奴寄りな性格が仇となってコイン虫にガッツリ狙われていた冒険者の男性。
佐藤達が来るのが後少し遅かったら間違いなくコイン虫達に食べられ、今までの犠牲者達と同じく誰にも気づかれる事なくただの行方不明者として処理されていた。
実は佐藤からの依頼を終えた後も館長の判断で裏で博物館や佐藤達の手伝いをさせられてたし、佐藤達がチボリ国を出た後もなんだかんだで手伝いを続ける事になる。
初登場 : 2章 178話『『強者と欲をかく者はただエサになるだけ』 2匹目』
・シラタキ
舞台世界に残った木場達の同級生(5代目勇者のモデルの1人)の直系の子孫(実は一族の中でもかなりモデルとなった同級生の血が濃く、出会ったら木場達が間違いなく勘違いする程髪の色以外祖先にそっくり)の1人であるヒヅル国人の男性。
出身はミワタリ村。
鎖国明けの出稼ぎ組の1人でアドノーの父親の依頼とは関係なく『財宝の巣』に迷い込んでしまった。
その結果偶然助ける事になったロマンと一緒に何年も壊れたウォルノワ・レコードの部屋で暮らす事に。
救出後はある程度チボリ国で療養し、ロマンやキタノと一緒に故郷に帰る予定。
本名はシラタキ・ミズオ。
初登場 : 2章 207話『『真の宝はその先に』 21粒目』
・ロマン
周りから嫌な顔される程悪名を轟かせていた冒険者パーティーのリーダーだったチボリ国人の男性。
アドノーの父親に雇われた冒険者の1人でもある。
最後までアドノーの父親と一緒に行動していたがコイン虫の『魅了』に掛かり他の冒険者と殺し合いをする事に。
その時シラタキに助けられそれからずっと一緒に行動している内にお互い相棒以上の特別な感情を抱いてる(極限状態の中でまともな話し相手がお互いだけで、助け助けられの関係だった為か共依存に近い感じになってる)。
その為救出、療養後もシラタキと一緒に生きる道を選んだ。
本名はロマンス・デュー。
初登場 : 2章 207話『『真の宝はその先に』 21粒目』
・キタノ
アドノーの父親に雇われていた冒険者の1人である、ヒヅル国のカルクラ村出身の鬼。
佐藤達がガーゴイルの口の中から見つけた左腕の持ち主。
いつか必ず助けが来ると信じてダージャ達と一緒に地底湖の側で暮らしていた。
因みに腕を切り落としたのは正気を失っていたダージャ。
マンイーターの元に戻ろうと暴れ最後には左腕を切り落とされながらもどうにかチトセ共々助け出した。
救出、療養後はシラタキ達と一緒に婚約者が待っているはずの故郷に向かっている。
本名はホマレ・キタノ。
初登場 : 2章 215話『『真の宝はその先に』 29粒目』
・ダージャ
ロマンの仲間だったチボリ国民の男性。
ロマンと一緒に行動していた頃はロマン以上に荒れていて妻子を持つ様な性格ですら無かった。
現在はキタノ達の捨て身の行動を受け更生し、キタノ達に頭が上がらなくなってる(キタノは自分の腕を犠牲にしてまで助け出してくれて、チトセは暴れ続けても弱音を吐く事も無く諦めずに正気に戻してくれたから。それが切っ掛けで恋に落ちツムギが生まれた)。
救出後は過去を知る人達が3度見する位真面目に働いて家族を養っている。
初登場 : 2章 215話『『真の宝はその先に』 29粒目』
・チトセとツムギ
病気を患い死にかけていたダージャの妻と息子。
チトセはアドノーの父親に雇われたヒヅル国人の冒険者で種族はエルフ。
ツムギは父親と同じ人間。
クエイ達の治療が良かった為救出後はゆっくりと療養していき2人共比較的早く根治に至った。
その後はそのまま家族3人揃ってロホホラ村で暮らしてる。
初登場 : 2章 215話『『真の宝はその先に』 29粒目』




