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サンプル・ヒーロー  作者: ヨモギノコ
第 1.5 章 勇者編
230/498

1.5章 登場人物 &  ローズ国の地図


挿絵(By みてみん)



* 登場人物 *


・高橋 蓮也 (たかはし れんや)


勇者の1人として召喚された佐藤のクラスメイトの少年。実家は動物病院。

1.5章視点主。

剣道部員で、武術(剣術)特化型の勇者。

自分達を召還したルチア達に頼まれて、ユマ達魔族を倒そうとしている。

イメージカラーは赤。


実はルチアの『魅了』系スキルに掛かっていて、ユマ達魔族が悪者だと思い込んで周りが見えなくなっている。

(その証拠に、元々琥珀色だった目が、召還されて直ぐにマジックで塗りつぶしたような不自然な黒色に変わった。

でも、『魅了』系スキルの影響で(違和感を感じる事は合っても)その変化に気づけていない)

最初からルチア達に『勇者』として狙われていて、召還される前から夢を通じて洗脳されていた。



・田中 湊 (たなか みなと)


サトウの向かいに住む従兄弟の少年。

実家は酒屋。

勇者の1人としてルチアに召喚された、魔法特化型の勇者。


人見知り気味で、身内以外には冷たく硬い感じに接してしまう所がある(そこが見た目の良さと合わさってクールな人に思われているようで、服のセンスの悪さを知らない女子に人気だったりする)。

異世界に召還されてから、強力な魔法を使う反動で頭痛持ちになったと周りに思われている。

その頭痛を和らげる為に、左手首を掻き壊す悪癖が出来たとも。

イメージカラーは青。


実は、高橋と同じ様にルチアの『魅了』系のスキルに掛かっていて、瞳の色が変わっている。

頭痛は魔法の影響じゃなく、ルチアの『魅了』系のスキルと、田中本来のその世界の事実に気づこうとする思いがぶつかり合った結果起きている。

(最初から『勇者』として狙われていた訳じゃなく、ある事情から普通じゃなくなった佐藤のスマホと入れ替わって異世界に来てしまっただけである。

ある意味、巻き込まれ枠の1人。

その為、夢での接触がなく、『魅了』系のスキルの影響が薄く、ルチア達の嘘に何度も違和感を感じ気づきそうになっていた。

それを阻止しようと『魅了』系のスキルが邪魔して、頭痛と言う形でそのズレが現れていた)

左手を掻き壊す悪癖は元々のもの。

小さい頃から、耐えられない様な強い不安や恐怖、ストレスを感じると左手首を掻き壊そうとする癖があった。

左手首を掻き壊すのは、無自覚のSOSのサインである。



・佐藤 貴弥 (さとう きび)


1.5章の最後にチラッと出てきた以外は、田中が思い出す以外全く出てこなかった、1章の視点主。

1章最後に『勇者召還』の生贄にされたが、『往復路の小さなお守り』の効果で一応生きて元の世界に帰ってこれた。

そもそも、元々『召還』の魔法は色んなモノを入れ替える『チャエンジ』の上位互換の魔法で、世界をまたいでモノを交換する魔法だった為、高橋と入れ替わって元の世界に帰ってきただけだったりする。



・グランマルニ・エトニック


1章の最後に、『勇者召還の生贄にする』と言われながらダン達に連れてかれた佐藤を助けに行ったら、高橋に左目辺りを中心に顔半分に消えない傷を負わされた、ケット・シーの少年。

特に左目は酷く、1.5章で再登場してからは、ユマが作った変化石の義眼を使っている。

襲ってくるゾンビにされたローズ国兵達をなんとか気絶させ、急いで助けに行ったら、佐藤の姿は何処にもなく。

変わりに佐藤のカバンを持った田中が居たので、自分が間に合わず佐藤が死んだと思い込んでいる。

本人にそのつもりは全くなかったけど、佐藤を探してローズ国城内を探し回っている時に、偶然ゾンビにされそうになっていたローズ国以外の人間の国の王様達を助けた。


最初は佐藤が悲しむだろうと、高橋達を元の世界に帰そうとしていた。

しかしコロナ経由でサマースノー村での高橋達の言葉を聞いて、色々な事情から佐藤を悲しませる覚悟を決めて、2度目の登場時には本気で高橋達を殺しに来ていた。

通称、ルグ



・ヒュマイア・ティアレ・アンジュ・ティフィンミル・プリンストン


高橋達に魔王と呼ばれる、ジャックター国の女王の悪魔の少女。

佐藤とルグと別れら後色々合ったけど、無事、ジャックター国に帰ってきた。

1.5章では殆ど出てこなかったけど、現ローズ国王達の暴挙を止める為、裏で他の国の王様達と色々動いていた。

通称、ユマ。



・ルチアナ・ジャック・ローズ


通称、ルチア。ローズ国の王女。

佐藤を生贄に高橋と田中を『召還』した中心人物。

水属性と風属性(歌)の魔法が得意で、1.5章では歌の魔法を使い高橋達をサポートしていた。

高橋パーティーの中で1番泳ぐのが得意。


周りが徹底的に隠していたから本人も知らない事だけど、実は純粋な人間じゃなく、ウンディーネと人間のハーフ。

種族は人間だけど、中身(魔法やスキル、本能的な欲や無意識の好みなど)はほぼウンディーネ(そうそう起きない(多分自販機でアタリが出るよりも低い)ある条件が揃った時にのみ生まれる、母親であるウンディーネ(ルチアの場合エウティシア)の血が非常に濃い特殊なハーフ)。

その特殊なハーフの固有スキル(『魅了』の魔法から特殊な変化をしてスキル(魔法陣がなくても意識するだけで発動できる)になった)として、歌わなくても話しかけるだけで大体の男を洗脳できる強力な『魅了』系のスキルを持っている。

歌と泳ぎが得意なのもウンディーネとのハーフの為。

ルチアが母親だと思っている人は実の母親じゃなく、ローズ国王の側室の1人。

(ルチアが生まれた後、正妻として公にしていたエウティシアが魔族だと分かって追い出され、見た目が似ていたと言う理由でエウティシアのフリをさせられている)

その力を使って高橋と田中を操って利用しているけど、一緒に行動するようになって少しずつ、演技ではなく本当に本当の本心から高橋の事を恋愛的な意味で好きになっていっている。



・ココモ・シャルトリューズ


通称、シャル。肉弾戦が得意なルチアの助手の少年。

1.5章ではダンと一緒に情報収集と称して、ゾンビ化してないローズ国民をゾンビにする為に動いていた。

1番最初にルチアの『魅了』系スキルに掛かった人物であり、10年以上ルチアと一緒に居るので、ある意味『魅了』されている状態が正常な状態と言える様な状態になっている(その為、瞳の色が本来の青色に戻ってもルチアに『魅了』されている)。

『魅了』されている事を差し引いても、忠誠を誓った主と思う以上にルチアの事を1人の女性として大切に思っている。



・ミング・ヴェールダンス


通称、ダン。シャルと一緒に行動していた、無口な槍使いのローズ国兵の少年。

1.5章ではシャルと一緒に情報収集と称して、ゾンビ化してないローズ国民をゾンビにする為に動いていた。

シャルの次にルチアの『魅了』系スキルに掛かった人物であり、10年以上ルチアと一緒に居るので、シャルと同じくある意味『魅了』されている状態が正常な状態と言える様な状態になっている。

『魅了』されている事を差し引いても、ルチアとシャルの事をとても大切に思っており、2人の護衛としての仕事に誇りを持っている。



・現ローズ国王


ルチアの実父であるローズ国の王様。

『魔王に呪われた』と言う理由で体調を崩しているが、普段の好き勝手やった偏った生活が祟って、舞台となる世界のガンの様な病気に掛かっただけ(それ以外にも普段の生活が原因で、幾つかの病気を患っている)。

もっと速く生活態度を改めていれば治しようがあったかもしれないが、我侭いっぱいの生活態度を変えようとしなかった為、佐藤達の世界で言えば手術のしようがない末期ガンの様な状態になっている。

魔法などを使って色々誤魔化しているが、そろそろそれも限界が来そうな状態である。

ルチアもローズ国王もこの病気をユマとユマの父親が呪ったせいだと信じ込んでいるが、完全なる自業自得なのでユマ達魔族は一切関係ない。


因みに、1.5章で名前だけ出てきた大臣は、元々現ローズ国王のハーレムの一員だった。

それなりに老けた今でも現ローズ国王のお気に入りの一人で、特別に大臣の地位についている。



・シア


どんなモノよりも先代勇者が大好きな、アーサーベルにある英勇教の教会に所属する神官の少女。

『水のオーブ』の依頼から高橋達と一緒に行動するようになった。

1.5章の最後に誘拐されたと思われているルチアを助けに行って、1人はぐれた後、ユマの足元で倒れていた。

ルチア達と同じく、ゾンビでは無い。


因みに、1.5章の最後に気絶したルチアをジャックター国城に運んだのはシアである。

高橋達が気絶している間にルチアを回収し、コロナがミルをビターズ家から連れ出したのと同じ方法を使って運んだ。

その為にあえてジャックター国城のトラップに掛かり、1人になった。

なぜこんな事したかと言うと、崇拝する先代勇者の命令を完遂する為。

先代勇者が高橋達全員でジャックター国に行くことを望んだのに、高橋達が素直に頷かなかったから、こんな手段に出た。

その為に、『レジスタンス』の犯行に見せかけて、チボリ国行きのワープ魔法道具を全部壊した。

だけど、最後の最後で色々失敗していたりする。



・先代勇者


先代勇者と名乗る、アーサーベルの教会にある勇者像に憑いている幽霊。

アーサーベルの教会から動けないが、高橋達に色々アドバイスをする。



・キティ


高橋達を担当するギルドの職員の女性。

1章に登場した新人職員と同一人物。

最初はギルドに来た依頼と称して、自分達に都合が良い様に高橋達を誘導していた。

高橋達がウイミィに行った後から、色々ユマ達や『レジスタンス』の人達が動き出した為、高橋達を誘導できなくなっていた。



・ネイ


ある事件の後高橋達の仲間になった、ディスカバリー山脈にあるスタリナ村に住む少女。

スタリナ村の村人達の中で唯一魔王に操られず、女盗賊団を捕まえに来た高橋達に助けを求めた。


と言う事になっていたが、その正体はホットカルーア国の現女王であるコロネーション・コープスリヴァイブ(通称、コロナ)。

変化石を使うと小学生位の子供の姿になる事を利用して、大怪我をして動けないルグの代わりにスパイをしていた。

『ネイ』は両親から呼ばれている愛称で、1章の佐藤と同じく変な偽名だと反応できないから『ネイ』を名乗った。

サマースノー村やジャックター国城の戦いの時は、父親の形見の黒い鎧を着た姿でも登場している。


因みに、バルログは循環型の魔族で、感情が高ぶり過ぎたり、とてつもない恐怖を感じると、自分ではコントロールできないオーガンで変換したマナを最大限使った、毛むくじゃらの姿に変わってしまう(人間で言えば鳥肌が立つ様なもの)。

その姿は角の生えた白くて長い毛に覆われたサルの様な姿に似ている。

この姿の時は火事場の馬鹿力の様な感じで身体能力や技の威力が上がるが、体が壊れない為の本能的な生命維持機能が働いて長く続かないし、オーガンの関係で終ると物凄く疲れるしお腹が空く。


そして、『鱗刀』とコロナが言った大きな黒い剣や形見の鎧は、死んでしまったバルログの黒い鱗を加工した物だったりする。

剣も鎧も志し半ばで死んでしまった、コロナ達の遠い祖先やその関係者達の鱗を加工した物で、その供養の為に作られた物(使われた鱗は大切な人を守り切れないまま戦死してしまった人達の物)。

今は行われてない大昔のアンジュ大陸の弔い方に、体の一部をアクセサリーに変える方法があって(主には激しい戦争中の為に体の全部を家族の元に連れ帰れない戦死者達を、どうにか家族や大切な人達の元に帰す為に考えられたもの。

戦争が落ち着いた後、珍しさや魔法道具としての価値が高かった為、そのアクセサリーが人間に盗まれ売られる事件が多発したので無くなった)、

行われていた当時はアクセサリーに変えるのが普通だったが、鱗の持ち主達が鱗だけになっても大切な人達の為に戦い続けたいと願った為、剣と鎧に加工された。

その為、代々コープスリヴァイブ家の当主が受け継いでいる。


ウイミィの事件の少し後、婚約者が出来た。



・スタリナ村の人達


ディスカバリー山脈にあるスタリナ村に住む人達。

1.5章に登場した全員が、殆どのローズ国民と同じ様にゾンビにされている。

その上、ルチアに操られ、『魔王に操られた村の住人』を演じさせられていた。

元々はローズ国王やルチア達が信仰する英勇教(の1宗派)に逆らって、魔物であるフェノゼリーと仲良く共存して暮らしていた村だった(英勇教の宗派の中にはかなり稀だけど、魔族や魔物と仲良くなる事を推奨する宗派もある。

スタリナ村やヒヅル国が信仰してるのはこっちよりの宗派(スタリナ村のは民間信仰に近い?チラッと立ち寄ったり、噂に聞いた勇者やその勇者の考えを崇めてる感じ))。

村で作った果物や野菜、毒があるものをあげる代わりに、畑や山での仕事をフェノゼリーに手伝ってもらっていた。


1.5章の最後辺りに名前だけ登場した『魔物使いの女の子』は、1人だけゾンビ化を逃れたスタリナ村の住人である(コロナが両親として扱った村人の実子。ルチア達に違和感をもたれない様に、実際にネイの姿の時の自分と年の近い子が居る夫婦の子供を演じていた)。



・フェノゼリー一家


高橋達に殺されたディスカバリー山脈のスタリナ村近くに住むフェノゼリーの一家。

ルチアは人間も食べてしまう肉食の魔物だと嘘を吐いたが、実際は草食よりの雑食。

正確に言えば、『毒』を主食にする魔物である。

コカトリスの様な毒を持つ動物や魔物、毒がある木の実やキノコしか基本食べない。

見た目は怖いがかなり大人しく、仲間思いなので群れの仲間だと認識した人間にも優しいし、仲良くなれる。

高橋達は威嚇したのに殺気を出して武器持って家族に近づいたから襲われた。


ユマはフェノゼリー一家の事を知らないし、フェノゼリー一家もユマの事を全く知らないし、自然に進化して生まれた魔物なので、特に歴代魔王達とも関係ない。

つまり、ルチアが高橋達に伝えたフェノゼリーの情報は全て真っ赤な嘘である。


大フェノゼリーがお父さんで、中フェノゼリーがお母さん。

小フェノゼリー2匹は数年前に生まれた巣立ち直前の子供達である。

戦いの後半で小フェノゼリーが持ち出したのはスタリナ村を操る魔法道具じゃなく、その年生まれたばかりの幼い兄弟と、『魔物使いの女の子』。

『魔物使いの女の子』以外の(フェノゼリー達が仲間だと思ってる)スタリナ村の人達がゾンビにされてしまったので、1人で生きられない『魔物使いの女の子』を保護して、家族として大切にしていた。

フェノゼリー達はそんな女の子と幼い兄弟達を自分達にとって危険な高橋から逃がす為に、あんな行動をとっただけである。


因みに、大フェノゼリーがスタリナ村から持ってきた果物や野菜は『魔物使いの女の子』へのお土産で、高橋が壊した人形は『魔物使いの女の子』が大事にしていたただの人形。

(『魔物使いの女の子』の実の両親が、貧しいながら女の子に何とか喜んでもらおうと、女の子の誕生日に頑張って木を削って、古い服とかの切れ端を使って服を作って送ったもの。

女の子にとっては大切な思い出の品だけど、けして誰かを操る為の魔法道具なんかじゃない)



・アガサ・ビターズ


ウイミィの時期領主である青年。

高橋達にアメミットと画霊の事件の依頼をした。

ゾンビにはなっていないが、ルチアの『魅了』系スキルに掛かってる。


高橋達が来る前、ルチアに唆され実の姉や、田中も関わって降らせた『紫色の雨』でゾンビにならなかったシャルル修道院の子供達や職員達を、何をやってもゾンビにならなかったミル以外全員ゾンビにしてしまった。

ルチアのせいで、元々信仰していた英勇教の宗派を変えた事も含めて、全部正しい事をしたと思い込んでいる。



・ペドロ


ビターズ家に長年仕える老執事。

アガサと同じく、ゾンビにはなっていないが、ルチアの『魅了』系スキルに掛かってる。



・キャラメ


通称、キャラ。

ウイミィの事件後、高橋達の仲間になった孤児の少女。

妹のミルの為に男になろうとしている。

6代目勇者の遠い子孫(正確に言えば、6代目勇者の世界から呼ばれたサンプルの1人の子孫)。

武器は刃物が付いた盾。


高橋達が知っているキャラの性格は、先代勇者や現ローズ国王の好みに合わせてルチアやシアが操って言わせているもの。

男になろうとしている事は変わらないが、実際のキャラはもっと口が悪く、かなり荒んでいる。


他のゾンビ化した人達と違って、ゾンビ化してもキャラ本人の意識はずっと起きていた。

意識はあるものの、ゾンビ化した影響で自分の意思で動く事が出来ずにいるが、アルティシモ村の前で一時的に体の主導権を取り戻した。

そして、高橋と田中を思いっきり殴り飛ばした。

高橋と田中もルチアに操られている事に気づいているが、それはそうとしてミル達を悲しませて傷つけたから、後何発か殴りたりないと思っている。

もちろん、女の子だろうと元凶のルチア達はもっと殴り飛ばしたいと考えている。

実際のキャラは口が悪いだけじゃなく、手もかなり早い。



・ミル


キャラの妹。本来のキャラからの呼ばれ方はルゥ。

見た目だけじゃなく声までも高橋の妹と瓜二つ。

姉と共にシャルル修道院で暮らしていた。


シャルル修道院に来る前、魔法を使えない事を理由に、自分を唯一庇ってくれたキャラと共に家族に虐待されていた。

その為、重度のシスコン。


先祖返りで6代目世界の人間に近い為、舞台の異世界の魔法を使う事が出来ない。

でも、そのお陰で佐藤達の『状態保持』の様な強力なスキルを持って生まれる事が出来、ゾンビにならずにすんだ。

キャラを助ける為にコロナの助けを借りて『レジスタンス』の一員になった後は、自分と同じ6代目世界の先祖返りのジンに弟子入りした。


因みに、ビターズ家に現れた『暗黒騎士』はコロナから鎧を借りたミルである。

抱きかかえていたのはコロナのポシェットを隠した自分そっくりな人形。

コロナのポシェットはあえて生きてる生物も入れられる様になっており、

(安全の為に普通は時間結晶なんかを使う時は、生きている者の時間を止めない様に作られているし、カバンなんかに時空結晶を使う時は、人をカバンに入れて誘拐しない様に加工しなくてはいかない(本来ならその加工がちゃんと出来てないカバンなんかを売ったら犯罪だし、分かってて使っても犯罪)。

コロナが使っていたポシェットはあえてその安全の為の加工がされてない(コロナの場合、世界を揺るがす非常事態なので例外的に許可が降りた)。

ポシェットから物を取る時は、グローブに刻まれた魔法で相殺して安全に物を取り出していた)

塀から外に出た瞬間ポッシェットに入った。

その後地面に落ちたポシェットをコロナが回収し、『暗黒騎士』が消えたように見せた。

その為、高橋達は全く知らないけど、実はしばらくの間ミルとも一緒に行動していた。



・ラム・ルディ


サマースノー村に住む元佐藤達の依頼人の少女。

長年の両片思いの末、ピコンと結ばれたがゾンビにされてしまった。

1.5章で首から提げていた指輪はピコンからの贈り物(1章時一生懸命設計図を書いていたアレの完成形)。

サマースノー村がジンの手によって水晶の中に捕らわれてしまったので、ゾンビ状態で高橋達の仲間になった。


ゾンビ化した全員に当てはまる事だが、ゾンビになってしまって料理とバイオリンの腕がかなり落ちた。

(ゾンビなので、好きや嫌い、良いや悪いと言う個人の好みや、誰かを思って料理を作ったりバイオリンを弾くと言う『心』が関わる事が全く出来ていない。

例えば何時も作ってるスープを作ったとして、味見をしても、もっと煮込んだ方がいいとかピコンの好みに合わせるならもう少し砂糖を足した方がいいとか。

そう言う事も分からない状態。

その為、個人の好みや経験が物を言う、『その人らしさ』が出るモノの技術は全部クオリティが落ちてしまっている)

特に料理に関しては、基本操ってるのが料理オンチのルチアなので壊滅的。

これでも元々料理上手だったからか、体が多少覚えていて他のゾンビ化した人達に比べたらまだましな方だったりする。



・ピコン


サマースノー村で唯一ゾンビにならなかった少年。

漸く結ばれたルディがゾンビにされ、たった1人で村の皆を戻そうと頑張っていた。

高橋達がサマースノー村に来た事を切欠に、コロナに連れられて自分と同じゾンビ化しなかった人達が集まる『レジスタンス』に身を置く事になる。

1.5章時点では『レジスタンス』で1番の新人で、1番戦いなれていない。

その為かなり苦労しているし、自分に何ができるか悩みまくっているけど、愛するルディや漸く蟠りがなくなったサマースノー村の人達を絶対助ける為に毎日必死に足掻いている。



・ルディの父


サマースノー村の村長であるルディの父親。

娘と和解できたのに、娘や他の村人達と一緒にゾンビにされてしまった。



・クエイ


佐藤の命の恩人の1人である、カラドリウスの医者の青年。

カラドリウス村の中で唯一ゾンビにならなかった人。

村の皆を救う事を目標に、宿場町に住む冒険者の中で唯一ゾンビにならなかったザラと共に『レジスタンス』の一員として動いている。

相変わらず口は悪いが、何だかんだ協力的。

1番付き合いの長いザラの事は、口に出さないけどちゃんと認めてるし、嫌ってない。



・ザラ


クエイと共に現れた美女。

冒険者であり、1章で出てきた4人組み女冒険者パーティーの1人(クエイに高額な治療費払って治してもらったり、酔っ払って絡んでいた人)。


パーティーの仲間を含め、自分以外の宿場町の住人全員がゾンビ化して、クエイと一緒に『レジスタンス』に入った。

クエイや『レジスタンス』の仲間を今度こそちゃんと守る為に冷静に戦えるよう、できるだけ仲間がゾンビになる前と同じ様な振る舞いを心がけている。

だが、内心は激しい怒りと悲しみでかなりグチャグチャと酷い事になっている。

仲間達がゾンビ化した直ぐ後は特に酷くて、クエイが居なかったら、かなり危うい精神状態だった。


因みに、空中鬼ごっこの時ミルと変な会話していたのは、ザラの訛りが物凄く強い為(どちらかと言えば標準語よりのミルからしたら、「本当に同じローズ国語話してるの?」と心底思う位)。

一人称の『俺様』と言うもの、ザラやクエイ(ザラ程じゃないけど実は訛ってる)達が話してる方言独特の一人称が変に翻訳された結果そう聞こえるだけで、同じ方言を使ってる人達からしたらザラは普通に女性らしい口調で話している。



・大男


シアに操られキャラを襲った、ゾンビ化した男性。

ゾンビにされる前は、体が大きい事以外特に特徴の無い、極々普通の善良な村人。

他のゾンビ化した人達と同じ様に大男本人の意識は完全に眠っている。



・エウティシア


アルティシモ村に居たゾンビにされたウンディーネの女性。

ルチアの実母。

今まで通り騙そうと近づいた現ローズ国王に『一目惚れ』してしまい、人間のフリをしたまま1度は正妻まで上り詰め、ローズ国王妃としてルチアを生んだ。

だが、その後ウンディーネだと現ローズ国王にバレ、意識のあるゾンビにされ手酷く追い出された。

それでも、まだ現ローズ国王の事を夫として愛してる。


高橋達が佐藤達が張った時間結晶のドームを壊し時間が進みだしたせいで、いつ死んでもおかしくなかった体の限界がとうとう来て亡くなった。

その後、夫の現ローズ国王や生まれて直ぐ引き剥がされた娘のルチアに対する強すぎる愛情と執着心から、その世界のルールを捻じ曲げそうな程の強力な幽霊となり高橋達を襲った。

本人は襲ってる気は全く無く、娘と一緒に夫のもとに帰ろうとしていただけ。

自分が死んだ自覚も無く、ルチアと一緒に帰れたら、生前からの願いだった親子3人での幸せな生活が始まると思っている。

封印されても思い続けているその願いは、永遠に叶わないと言う事が全く分かっていない。



・スズメ


元々佐藤達が借りていた貸家を守っていたロックバード。

高橋達が召還された日に屋敷全体に鍵を掛けて、ルグ達と一緒にローズ国から逃げ出していた。

1.5章最後に起きたローズ国城&アーサーベル襲撃作戦とゾンビ毒に関する情報収集の為に、高橋達がベルエール山に行っている間にヒッソリ戻ってきて、その後は誰にも気づかれない様にコロナと一緒に行動していた。



・ジャン・ルーキュ・リリーチェ


コロナの婚約者となったチボリ国の王子。

ミルの師匠。通称、ジン。

6代目勇者の子孫であり、ミルと同じ様に普通の魔法が使えない先祖返り。

祖先が残した魔法である『幸福な牢獄』を使い、コロナ経由でユマに頼まれてゾンビになったローズ国民達の時間を村や町ごと止めて周った。


1章時、ユマを迎えに来てチボリ国に寄ったコロナに一目惚れして、国同士の利益を理由に婚約まで持っていった。

コロナの事を知れば知るほど惚れていって毎日コロナに猛アタックしているが、ユマが大好きなコロナには全く少しも届いていない。

コロナがユマを『特別な人』と思っていることも、バルログと言う種族の事もちゃんと理解したうえで、それでも毎日諦めずに猛アタックしてる。


実は1.5章のサマースノー村の戦いの時コロナ達を飛行船に引っ張り上げていた。



・高橋 優月 (たかはし ゆづき)


名前だけは何回か登場し、最後にチラッと登場した高橋の妹。あだ名はユヅ。



・佐藤の兄達


最後の最後にチラッと登場したイケメン大学生2人の事。

眼鏡を掛けていない方が長男の大助で、眼鏡を掛けている方が次男の紺之助。

お盆に帰る予定が、佐藤達があんな事になって早めに帰ってきていた。




*名前だけ登場した人物達*



・レーヤ


1章でも名前だけ登場した初代ローズ国王であり、1万年前の初代勇者。

ウイミィの事件の時、高橋の『異世界の同一人物』だと言う話が出た。



・賢者ルチア


レーヤの最初の仲間の1人。

歩けなくなるような大怪我を負った事を切欠に、レーヤパーティーを抜ける。

最終的にガリカに住んでいた。



・教皇シャル


レーヤの最初の仲間の1人。

ある事が切欠で魔族になってレーヤパーティーを抜ける。

最終的にウイミィで孤児院兼病院を開いた。

シャルル修道院に画霊を残した張本人。

ギュルが好きだったと高橋達は推理した。



・守護者ダン


レーヤの最初の仲間の1人。

重い病気に掛かったのを切欠にレーヤパーティーを抜けた。

最終的にウルメールに住み、ウルメールの街を守って亡くなったと伝わっている。



・ギュル


レーヤの幼馴染と伝わっている、初代ローズ国王妃。

恐らく、『最愛の人』のモデル。



・コアントロー・コープスリヴァイブ


コロナの実父の前ホットカルーア国王。故人。



・6代目勇者


4000年前に舞台となる世界とは違うルールの魔法がある世界から召還された勇者。

ジンやコーガ・クー・アリーアの祖先。



・7代目勇者


名前は、コラル・リーフ。

3000年前に召還された勇者。

人間を裏切って魔族側に着いたと伝わっている、『裏切りの勇者』。

『オーブ』を隠したり、『オーブ』がある場所に仕掛けを施した。



・コーガ・クー・アリーア


7代目勇者の1番最初の仲間で、『幸福な牢獄』などの『6代魔法』を作った当時のチボリ国の王子。

ジンと同じ6代目勇者の先祖返り。

チボリ国では人間を裏切った7代目を捕まえた英雄として伝わっている。



・ワープ系魔法道具の研究所職員達


 39話のモリーノ村の事件の時、英勇教に保護されたヒヅル国の研究員達。

真実を知らないまま、ワープ系に魔法道具を完成させてしまった。



・緑の狩人


1万年前、自力で舞台となる世界に来た異世界人、と一部の人達に伝わってる。

助けてくれたレーヤに『夜空の実』と呼ばれる魔法道具を渡したらしい。

一般的には有名な童話に登場する魔物として知られている。



・矢野高校の生徒


高橋達がベルエール山の地下で見つけたお墓の中で眠る人達。

佐藤達の世界で25年前、舞台の世界では5000年以上前に召還された矢野高校の生徒の1部。

召還された生徒の中には高橋の父親も居た。

元の世界に戻れたのはたったの13人だけ。

高橋達は魔法道具を使って当時の魔王が『召還』したと思っているが、ベルエール山の地下に居た人達を『召還』したのは当時のローズ国民。

高橋達が推理した『召還』代わりの魔法道具何って、最初から存在しない。



・5代目勇者


名前は、キバタロー。

ローズ国を統一したりギルドを作ったと伝わる勇者。



・4代目勇者


名前は、ドージー。

武術の大切さを伝えた勇者。



・高橋の父


獣医をしてる高橋の父親。

世間には秘密にしているが、25年前、5000年以上前の異世界に、クラスメイト達と『召還』された過去を持つ。

その時後遺症が残るような酷い怪我を負った。

毎年自分達が『召還』された日に、異世界で亡くなった友人達の墓参りの代わりに、佐藤の家の道を挟んだ隣にある神社にお参りに行っている。



・佐藤の父


1章にも名前だけ出た佐藤の父親。

佐藤の母親と出会う前の大学生の頃、高橋の父親を助けている。

高橋の父親達が異世界に行っていたことも、隣の神社で高橋の父親達を襲っていた犯人達が異世界人だった事も全く知らない。



・田中の両親


佐藤の叔母である田中の母親は、1章でも名前だけ登場した。

父親は1.5章で初登場。

佐藤の父親と一緒に高橋の父親達を救った。

勿論、異世界のことは知らない。



・『黄バラの剣王が鳴らした鐘教』の信者


25年前起きた、矢野高校集団誘拐事件の犯人のカルト宗教の信者達、と言われている5000年以上前の異世界人達。

実際矢野高校の生徒を『召還』しているので、あながち間違いでもない。

高橋達は人間に化けた魔族だと思っているが、実際は魔族ではなく人間である。

誘拐殺人犯として逮捕された異世界人達は何人も居たが、殆どが自分たちが『召還』した矢野高校生と同じ様に環境の違いで死んでいるか、何もかも違う異世界で犯罪者として扱われる事に耐えられず、獄中で自殺している。

今も生きているのはたった1人だけ。




その他、沢山の人間や魔族、魔物や動物が登場しました。



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