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十二話、闇鴉のアジトでの戦い

〔メダオの街〕


アリシア達はサーストン領兵達を連れて闇鴉のアジトのうちの一つがあるメダオの街にやって来た。


「ここがメダオの街か」


「本当に他の街とは雰囲気が違いますね…」


メダオの街は非常に荒れた様子である。


この領地の領主もなんとかしたいと思っている街であるが闇ギルドが多く蔓延っており中々手出し出来ずにいる。


その理由は闇ギルド達が手を組んで抵抗して来たらこの領地の領兵達がただでは済まないからである。


今回はこの街の闇ギルドの最大勢力である闇鴉を潰してくれるならと何の躊躇もなくサーストン家が攻め込む事を許可してくれた。


「…」


サーストン家の者達は堂々と街を行く。


「あの人達何もして来ないにゃ」


「我が領の力を知っているのさ」


闇ギルドの者達も街中にいるがサーストン家の紋章を見ると皆引き下がって行く。


何故なら彼等もサーストン家がこのナタリア王国で最強クラスの戦力を持っている事を知っており手を出せばただでは済まない事を理解しているのだ。


「他の領が来た場合は攻撃を仕掛けて来るかもしれないわね」


テレシアの言葉にアレスは頷く。


「さて着いたぞ、全員配置に付け」


アレスは闇鴉のアジトの前に立つと振り返り兵達に配置に付けと命令する。


するとすぐにサーストン領兵達は配置に付いた。


「攻撃開始!」


アレスの命によりサーストン兵達が闇鴉のアジトに突入して行く。


サーストン領の者達がここに現れた時点で戦闘準備を始めていた闇鴉の者達も即座に反撃して来るが戦力差は歴然で速攻で建物内に押し込まれて行く。


「我々も続くぞ、幹部が出て来たらお前達で相手にするんだ、良いな?」


アレスとしては四人に強くなって貰いたいそのためにも幹部が出て来たら相手をさせるつもりだ。


確実に強くなれる良い経験になるだろう。


「分かったわ、それじゃ三人とも!行くわよ!」


「はい!」


アリシア達も闇鴉のアジト内部に突入する。




〔闇鴉アジト内〕


複数あるアジトのうちの一つであるここにアリシア達は突入した。


早速闇鴉の構成員が攻撃を仕掛けて来たがセレティアが光の魔法を直撃させ一撃で気絶させる。


続けて剣を振るって来た者がいたがアリシアが対応し鞘に入った剣で殴って意識を奪う。


「ふぅん?殺さないんだ?お嬢ちゃん、甘いね?」


すると女の声がしてアリシアの背後に現れる。


「捕まえて罪を償わせる、そのために殺さないのよ!」


アリシアはそう言うと剣を振るうが背後の女は避けた。


「フン、やはり甘いわね、良いわお嬢ちゃんの相手は闇鴉の幹部ザラキ様がしてあげる、おいお前達、このお嬢ちゃんの仲間の相手をしてあげなさい」


「はっ!」


ザラキの直属の部下達がチェルシー達をアリシアの援護を出来ないようにしてしまった。


アリシアは一対一で闇鴉の幹部の相手をしなくてはいけなくなる。


「剣を抜きなさいお嬢ちゃん、噂通りの実力を待つお嬢ちゃんなら、私を相手にするには鞘に入った剣では不可能なのは分かるでしょう?」


「ええ」


アリシアは剣を鞘から引き抜くと構え直す。


ザラキは鞘から引き抜いた瞬間一層圧が強まったのを感じ幼いからと舐めていられる相手ではないと思う。


「さぁ行くわよ!お嬢ちゃん!」


ザラキが駆け出す一瞬でアリシアとの距離を詰めて来た。


アリシアはバックステップでザラキの動きに対応し彼女の剣を捌く。


「やるわね!」


ザラキは風の魔法を放つ。


アリシアはそれを全て避け体を回転させながらコメットボムを放った。


「ちぃ!」


ザラキは避けきれないと判断して風で爆発をガードした。


「!」


すると爆風を切り抜けてアリシアが迫って来た。


少女はザラキの胴体を狙って剣を振るう。


「くはっ!!」


斬られるそう思ったザラキだが走ったのは衝撃であった。


剣を抜いてもアリシアは殺さないように剣を魔力でコーティングし命中した場合衝撃ダメージが入るようにしていたのだ。


「このぉ!」


ザラキは激痛に耐えつつアリシアの腕を掴むと屋根に向けて放り投げた。


まだ体重が軽いアリシアは腕などを掴まれた場合こうやって手軽に投げられてしまう。


「着地からの!ミーティア!」


屋根に器用に着地したアリシアは強く蹴り飛ばすと超加速し回し蹴りを顔に命中させた。


「…」


アリシアに蹴り飛ばされたザラキは壁に激突する対するアリシアは床に降り立つと剣を構え直して警戒する。


「やるねぇ…お嬢ちゃん、ならこれを使わせて貰うわ」


このままでは勝てないそう判断したザラキは注射器を取り出すと自分に打った。


その瞬間に魔力が膨れ上がって暴れ狂いザラキの姿が消えた。


「!」


アリシアは薬によって飛躍的に能力を上げたザラキが一瞬で目の前に現れた事に反応し剣でザラキの斬撃を受け止めた。


「おやおや、よく反応したねぇ?でも次はもう無理よ!」


ザラキはさっきのお返しとアリシアに回し蹴りを炸裂させた。


「くぅ!」


アリシアはなんとか腕で防いだが吹き飛ばされ壁に激突した。


「お嬢様!このっ!退きなさい!」


チェルシーはアリシアの元に向かいたいがザラキの戦いを邪魔させないために次々と現れるザラキの部下に阻まれ近付けない。


「ほらほら!お嬢ちゃん!早く立たないと死んじゃうわよぉ!!」


薬によって精神異常を起こしているザラキは高笑いをしながらアリシアに迫る。


「私は死なないわ、心配してくれなくてもね」


立ち上がったアリシアはザラキの攻撃を避けると彼女を剣で殴り飛ばした。


「チッ、薬で強化しても着いて来るのね、流石噂のお嬢様なだけはあるわ」


ザラキは立ち上がり反撃をして来たアリシアに対して舌打ちをする薬を使っても着いて来るのかと思って。


対するアリシアは剣を構え直し駆け出しザラキに立ち向かって行く。




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