風邪ひきアリシア
〔サーストン家〕
ある日。
チェルシーとまだ二人で冒険者活動をしていた頃。
メイドが令嬢を慌てて連れて帰って来た。
「あらまぁ!?びしょびしょじゃない!どうしたの!?」
そうアリシアがずぶ濡れで帰って来たのである。
冬だと言うのに。
「魔物を討伐したのは良いのですが…着地した先が凍ってる川でして…氷を割って川に突っ込みました…」
極寒地域での活動ではたまにこう言う事がある。
「そう…」
テレシアはやらかしちゃったのねと思いつつアリシアのおでこに手を触れる。
「んー熱が出てるわねぇ…チェルシー、看病道具を用意して」
「はい」
「さてとアリシアちゃん、今日から暫くは家で大人しくしていなさいね?」
「はぁいお母様…」
テレシアは娘をお姫様抱っこするとまずはお風呂場に連れて行く。
熱が出ているが極寒の川の中に突っ込んだ影響で体が冷え冷えだ。
それを暖めるためにも暖かいお湯に浸かった方がよい。
「こんな事で風邪をひくのが悔しい…」
「あはは、あなたのミスですものね、でもミスなんて誰にでもある事なんだから気にしない事、よくって?」
「はーいお母様…」
話しながらお風呂場に到着したテレシアは普段はメイドがやっているが今日は自分の手で娘の服を脱がし娘を自分の手でお風呂に入れてあげた。
その表情は母としての愛情に満ちたものであった。




