92/118
王子様と日向ぼっこ
〔王都グランセイス〕
ある日サーシェスがアリシアを誘いベンチに座り中庭をのんびりと見ていると眠くなったアリシアがサーシェスの肩にもたれかかって眠り始めた。
「チェルシー…これはどうすれば…」
「…」
どうすれば良いかメイドに聞くと笑顔で動くなと示された。
「…しかし」
好きな相手が自分にもたれ掛かって寝ているのだ。
サーシェスとしてはドキドキと気恥ずかしさが凄い。
チェルシーはそんな王子にもう一度笑顔で動くなと示した。
そうしているとアリシアがもぞもぞと動き目を覚ます。
「んー、あーごめんね、寝ていたわ」
ふぁとあくびをした少女は寝ぼけた様子でニヘラと笑うとチェルシーの元に行き抱き着くとまた寝た。
「お眠なようですので今日はこれで帰ります、それでは」
アリシアをお姫様抱っこしたメイドは一礼すると去って行った。
サーシェスはあのメイドも中々の曲者だなと思いつつ部屋に戻る。




