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三話

〔サスノリア〕


アリシアとチェルシーそしてテレシア。


ほんの少し前まではこのパーティで仕事に行っていたためアリシアとしては懐かしい構成だ。


「ちょっと前まではあなたと私かそれかお母様が加わったメンバーで仕事に行ってたわよね」


なのでそれを口にした。


「ですね、懐かしいメンバーです」


チェルシーとしてもこのご令嬢に散々振り回されはしたが楽しかったためこのパーティで行った数々の仕事はどれも良い思い出である。


「…」


アリシアとチェルシーで話しているとテレシアか顎に手を当てて路地裏を見ていた。


「お母様?どうかした?」


「あの馬車怪しいわ」


テレシアが指差す路地裏の先には馬車が停まっている。


確かに何やら不審な気配がする。


「走り始めたわ」


見ていると視線に気付いたのか走り始め離れて行く。


「…」


テレシアは即興の星占いをしあの馬車の正体を問う。


「当たりだわ」


「人攫いって事!?この前捕まえたばかりなのに!」


「この国の広範囲で動いてるみたいですもの、数人が捕まった程度じゃやめないのでしょう…アリシアちゃん!テレシア!今日はギルドでお仕事はお休みよ!あの馬車を追うわ!」


「うん!」


アリシアとチェルシーはチェルシーと共に屋根の上に飛び乗ると馬車を追って走り始めた。


この三人常人の身体能力ではないため馬車程度のスピードなら追いついてしまえる。


「行きなさい!アリシアちゃん!」


「ええ!」


アリシアは屋根を蹴ってミーティアを発動させ馬車の御者を蹴り飛ばし馬のコントロールを奪うと止める。


「くそぉ!」


馬車を止められた事に怒る中の者が窓越しに魔道弾を撃って来た。


アリシアは即座に引き抜いた剣で弾きながら下がり降りて来た母とメイドと合流する。


「殺せ!」


リーダー格の男がアリシア達を殺せと命令する。


すると下っ端達が一斉に襲いかかって来るがアリシア達の敵ではなくあっという間に蹴散らせてしまえた。


「くっ…」


「あなたも闇鴉の構成員なのかしら?今回で二回目、いくらなんでもうちの領を舐めすぎじゃない?」


二回も人攫いをしようとする時点で父の思想を継ぎ領民を大事に思っているアリシアにとっては十分に怒る対象だ。


アレスの教えを受けているチェルシーもその妻であるテレシアも人攫いなどをしようとする男達に怒った様子である。


「金を稼ぐためだ、俺たちはそのためならなんでもやるんだよ!」


そう言った男は連続で弾丸を放つが。


剣を殴るための鈍器として使うために鞘に戻していたが再び引き抜いたアリシアは全ての弾丸を弾いて防ぐ。


「く、くそぉ!」


魔道弾を全て斬られる男は焦るがアリシアは確実に斬り飛ばしながら男に迫って行き最後は顔を蹴り飛ばして意識を奪った。


(人は殺さない、アレスや私の言い付けをちゃんと守っていて偉いわ)


アレスもテレシアもよっぽどの相手でなければ殺すなとアリシアに教えている。


そのためアリシアは人と戦う時は剣を鞘に戻すし魔法も気絶する程度の威力に収めているのだ。


「新しい情報源をゲットね!」


「ええ、ただあなたが捕まえた前の彼等、頑なに話さないみたいよ…この人達も同じでしょうね」


闇鴉の構成員達は相当に組織への忠誠心が高い。


そのため尋問をしても全く情報を吐かず領兵達は手こずっている。


「そうやって話さない時ってどうするの?」


「どうしてもダメなら頭の中を調べる魔法を使うわ、でも犯罪者を保護する法律がうちの国にはあるから最低でも十日取り調べをしてそれでも話さない時に初めて国に使用許可を出せるわ」


脳の中を調べる魔法は危険な魔法で下手をすると廃人になってしまう。


そのため使用の条件がかなり厳しいのだ。


「大変なのですね」


チェルシーの言葉に大変だと頷きながらアリシアは取り調べ担当の領兵達に感謝しなくてはならないなと思う。


「今回も領兵に突き出しましょう、それが終わったら今日は残念だけど帰るわよ」


人攫いの相手をしたばかりだギルドに行って仕事をする気分にはならない。


そのためアリシア達は領兵が来るのを待って突き出すと屋敷に帰るのであった。




〔サーストン家〕


帰って来たアリシア達はアレスの元に向かう。


「まだお手柄だなアリシア」


よくやったとアレスは娘の髪を撫でる。


「それにしてもしつこいわ、即手の者を送って来るんだもの」


テレシアはしつこさに呆れているようだ。


「人を売れば金になるそれ狙いだろうさ」


アレスは人の売り買いなど反吐が出ると言った顔を見せた。


「出来るだけ早く闇鴉を止めないと今こうしている間にも同じような被害が出ているかもしれません」


「そうだな、早めに頭の中身を調べる魔法を使わせてもらえないか王に連絡してみよう」


そうすれば早く彼等のアジトの場所が分かるようになるかもしれない。


許可が出なければ普段の手続きを行わなくてはならないが。


「それでは私は王都に行ってくる、留守を頼んだぞアリシア」


「うん!」


アレスは娘との会話を終えると転移して王都に向かって行った。


アリシアは父が入って来る前にお風呂に入っておきましょうと言ったテレシアの言葉に頷き浴室に向かって行った。



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