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十一話

〔ファルクネール山〕


アリシア達はこのファルクネール山にやって来ていた。


「今回の相手はリザードマンだにゃ、奴等はどんな環境でも対応出来る、中々厄介な魔物にゃから注意するにゃ」


「分かったわ、ニャルカ」


リザードマンの足は強靭な爪により確実に地面を捉える事が出来るためどんな環境でも素早く動く事が出来る。


そのため雪の環境でも全く滑らず動けるためこの環境での戦闘に慣れるためには丁度良い相手だ。


「いたわよ」


リザードマンが雪を使ったお宅作りをしている。


「頑張って家を作っているのに潰すのってなんだか微妙な気分になりますね」


セレティアは聖女としての優しさがあるため魔物相手でもこう言う事を言う事がある。


この優しさが聖女の加護を持つ者の特徴である。


「でもこれが私達の仕事ですわ、さぁやりますわよ!」


「ええ!」


アリシア達は駆け出したするとリザードマンはアリシア達に気付き向かって来た。


「キシャー!」


殺意全開の顔を見せリザードマンが爪を突き出して来る。


アリシアは大分雪に慣れたようで確実にその攻撃を避けると剣で腕を斬り飛ばし横に飛ぶとニャルカが頭を撃ち抜いた。


「はぁ!」


セレティアが天から光の砲撃を突き落とし二体纏めて消滅させた。


「カァー!」


リザードマンはサレナの後ろを取ると体を掴もうとするが剣を逆手に持ち替えた彼女は後ろ向きに突き出し突き刺して仕留める。


「はぁぁ!」


チェルシーも大分慣れ上手く力を込めて斧を振るえるようになった。


いつも通りの斬撃を繰り出したチェルシーは纏めて二体叩き潰した。


「グルル…」


チェルシー達が通常リザードマンを相手する中。


奥から体の大きいキングリザードマンが現れた。


「あら大きいわね、良いわよ、相手してあげる」


キングリザードマンはアリシアが相手をする事にした。


駆け出した少女は剣を下から振り上げるがキングはアリシアの攻撃を爪で止め強靭な爪が生えた足を突き出して来た。


「ッ!」


アリシアは突き出された足を避けた。


「ガァ!!」


キングはすぐさま尻尾を横振るいに振るって来るがアリシアは避け胴体を斬り裂いた。


「…お嬢様?」


チェルシーはアリシアの様子がいつもと違う事に気付く。


キングリザードマンは確かに強いが慣れていないこの環境で圧倒するのはかなり難しい。


しかし圧倒しているアリシアは彼女をよく知るチェルシーからすると異常な状態に見える。


「キ、キシャー!!!」


キングもアリシアの変化に気付いており明らかに焦った様子で何度も何度も腕を振るうがアリシアは捌くか避けて隙を見つけると腕を斬り飛ばす。


「…」


(これは…何?敵の攻撃が全て見える…)


今のアリシアには全ての攻撃がスローに見えていたそのため全ての攻撃は確実に避ける事が出来る。


(これはまさか…)


チェルシーはアリシアの様子を見て気付く。


これが剣聖の力なのか?と思う。


「はぁぁ!」


完璧にキングの攻撃を避け切ったアリシアは体を回転させつつキングの首を斬り飛ばした。


「ふぅ…」


首を斬り落としたアリシアにチェルシーが駆け寄る。


「お嬢様…今のは…」


「…ええ、やはり私は…」


アレシアの力を受け継いだ存在なのかもしれない。


アリシアは今の動きを通してそう思った。




〔アリシアの夢の世界〕


戦闘後街に戻りそして屋敷に戻って眠ったアリシアは自分の夢の中で意識が覚醒する感覚を覚え気付くと神の元に来ていた。


「何か用があるのかしら?」


「何か私に聞きたい事があるのではないか?と思いまして」


「ええあるわ、あなたは私に加護を与えたの?」


アリシアは自分にアレシアから受け継いだ加護があるのかどうか神に尋ねた。


「んー本当はあなたが戦いを続ける内に目覚めてアレシアから加護を受け継いだのだと気付く流れだったのですが…」


「その口ぶり…やっぱり…」


「ふふっええ、あなたはアレシアから剣聖の加護を受け継いでいます、と言うかあなたにその加護を与え魔王を倒せる程の力を与えるために、あの家サーストンを転生先に選びましたしね」


サーストン家に転生させアレシアから受け継いだ剣聖の加護を持つのも全てはアリシアに力を与え今度こそ魔王を討伐させるためである。


「やっぱり私に魔王を倒させるつもりなのね」


「それはまぁ」


「…やってあげるけどね?加護とかそう言うのあるなら先に言っておきなさいよ…」


「それだと面白くないじゃないですか」


アリシアは今の言葉を聞いて思ったこいつ斬り伏せてやろうか?と。


「それで?加護はどうやったら発現するの?」


「教えません、面白くないので!」


「はぁ!」


よし斬ろうそう思ったアリシアは呼び出した剣を振るう。


しかし指で止められた。


「流石は神様と言ったところかしら?」


アリシアは剣を止められたのを見てかなりの実力差を感じる。


「ふふふ、私がダラダラしてるだけの神だと思ってるなら大間違いですよ!」


「そんなジャージ姿で言われても説得力ゼロよ」


「良いじゃないですかジャージ楽なんですよ」


「威厳も何もないのは良いの…?」


「はい!」


「…」


アリシアは思う力をくれたのは感謝するが尊敬は出来ない神様だなと。


「失礼なこと思ってますねー?」


「思ってないない」


「ほんとうですかー?」


アリシアは結局どうやったら加護が発言出来るのか教えて貰えなかったなと思いつつ現実の体が目覚めようとしているためこの世界を離れた。




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