表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/119

十話

〔サーストン家〕


アリシアの家にセレティアがやって来た。


「おはようございます、アリシア様」


「おはよ」


ファタニカ領に向かう前にお茶をしていたアリシアは笑顔でセレティアを出迎えた。


「ねぇセレティア、一つ聞きたい事があるの、あなたって加護を受けて聖女になったのよね?」


聖女とは神からの加護。


聖女の加護を受けて聖女となる。


大昔からそうして聖女と言う存在は産まれてきたのだ。


「はい、私は神から加護を受けて聖女となりました、加護を受けている人間は強力な力を得るのはアリシア様もご存じですよね?」


加護を受けた存在は転生者に次ぐ程の力を持つ。


そのためセレティアはかなり強い力を持つ存在である。


「ええ、授業で聞いているわ」


「授業で聞いたからこのお話を?」


「んーどちらかと言うとお父様にこの前聞かれたのよ、加護について」


「ああ、サーストン家には加護の保持者、アレシア様がいらっしゃりますものね」


世界最強と呼ばれた剣士であるアレシアの名はこの時代にも広く伝わっている。


そのため教会に仕えているセレティアはアレシアの事をもちろん知っているのだ。


「剣聖の加護を受けているのかどうか聞かれたわ」


「アレシア様が授かったとされている加護ですね、確かにアリシア様の並外れた剣の才を見ればアレシア様と同じ加護を受けているのでは?と考えるのは自然ですね」


「でもあのポンコツ神、私がそう言う加護受けてるとか言ってなかったのよねぇ…」


アリシア自身も自分の剣の才は我ながら優れ過ぎていると思っている。


そのため剣聖の加護を継いでいるのではないか?とアリシアと考えたのだが神が言っていなかったため断定が出来ないのである。


「だから加護を受けてるかどうか調べる方法がないかな?って思ったのよ」


「んー、ある日突然発現する感じですから、ありませんね…」


セレティアも実家で過ごしている時に聖女の加護が発現した。


加護が発現するとそれを教会は察知するためセレティアの家にまで彼女を迎えに来てセレティアは聖女としての修行を始めたのである。


「そっかぁ、なら私ももし剣聖の加護を持ってるかもしれないか分かるのは実際発現するまでは分からないって事ね」


「そうなりますね、ご協力出来なくて申し訳ございません」


「ふふっ構わなくてよ?」


協力出来ないと謝って来るセレティアにアリシアは微笑み掛けると立ち上がる。


「さっ、これからファタニカ領に向かうわ、準備は良くて?」


「はい準備オッケーです」


「それじゃ行きましょう、チェルシー、行くわよ」


「はいお嬢様」


アリシアは部屋の中にいるチェルシーとセレティアを連れて部屋を出て。


この時間は与えられた部屋の中で日向ぼっこをしているはずのニャルカを迎えに行くのであった。



〔ファタルテルテ〕


ファタニカ家でサレナも迎えてアリシア達は冒険者ギルドに向けて歩いていた。


「本当に聖女様がパーティメンバーなのですわね」


「ええ、たまたま知り合ってその流れでね」


アリシアはセレティアとの出会いを思い出しながら話す。


あの出来事が無ければセレティアは今ここにはいないだろう。


「聖女に転生者にアレスの弟子メイド、既にあなたのパーティはこの国でも最強クラスなのではありませんの?」


「ちょっと待つにゃ、私は?」


今名前を呼ばれなかったニャルカは自分は数に入ってないのか?と思う。


「あなたも強いと思いますわよ、でも特筆すべきところがないと言うか…」


強い猫耳冒険者と言うだけでは転生者やら聖女と一緒に名前を並べ難いのである。


「強いって言ってくれるだけでオッケーにゃ!」


オッケー!と言う猫娘を見てサレナは思うそれで良いんだ…と。


「サレナ、アインスベルクについて何か情報は?」


「今のところ特にはありませんわね、過去の文献を我が家の手の者に漁らせていますが、あの魔物恐らく突然変異種でしょうし」


突然変異種とは元となる魔物が突然変異し強力な力を得た魔物である。


定期的に現れては人間社会に大きな被害を与える厄介な魔物だ。


「近付くのも危険ですからね」


アインスベルクは索敵能力が高い。


少しでも接近に気付かれたら次の瞬間には凍らせようとして来る。


そのためアインスベルクについて調べるのは時間がかかるだろう。


「とりあえずは根城が分かると良いのですが、根城に罠を仕掛けたり出来ますからね」


チェルシーの言葉にアリシアは頷く。


強い魔物を罠に引っ掛けて追い込むのは幼い頃から続けている冒険者生活で度々行って来たことである。


そのため今回も根城が分かれば罠を仕掛ける予定だ。


「どんな罠があるのですか?」


「置きコメットボム」


「置きファイアブレイク」


「置きメテオバスター」


「色んな罠系のワザ覚えてるんですね…」


もちろんアレスとテレシアが仕込んだ罠魔法の数々である。


どれもこれも強力だ。


「ええ、他にも色々あるわよ」


「種類多過ぎて覚えるの大変でしたよ…」


チェルシーは大変だったなぁと遠い目をした。


「流石はサーストン家の戦闘教育ですわね…さっギルドに着きましたわ、今日も依頼を成功させますわよ!」


「ええ!」


アリシア達は前日よりは強い魔物の討伐依頼を受けて街の外に出る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ