表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/119

五話

〔エトリルの街〕


エトリル領の中心地となる街にアリシア達はやって来ていた。


「エトリル領は新規開発領で歴史が浅い領でしたね」


セレティアの言葉にアリシアが頷く。


「そう、だからこそガラの悪いならず者が住み着きやすいのよね」


そう言う者達が集まって闇ギルドを形成する事が多いのである。


「この街には今からギルドからの依頼で潰す闇ギルド以外にもかなりの数の闇ギルドが潜んでいるそうにゃ」


ニャルカが聞いた噂によると最低でも十は闇ギルドがあると言われている。


「新規開発領だから仕方ないところがあるけどガラの悪い街ね」


アリシアはそれでもここに暮らしている人々が安心して暮らせるように危険の芽となる闇ギルドは退治しなくてはならないと思った。


「そう言えば闇ギルドって何をしているのですか?」


セレティアが聞きたかった事を聞いた。


「人身売買、違法薬物の売買、暗殺、違法武器の売買、違法魔法の売買とかね」


アリシアが言った内容から国やギルドが潰そうとするのは理解出来るだろう。


彼等がいるだけで犯罪行為が増えてゆくのだ。


「私達がこの七年間で捕まえてたのはその下っ端とか資金を提供している貴族とかでしたね」


「ええ…貴族の責務は民を守る事なのに民の生活を脅かす闇ギルドに協力する奴がいるのよ…そう言う奴は何人か捕まえてやったけどね」


アリシアは捕まえてやった!と腰に手を当てて胸を張った。


「その結果が例の二つ名なのですね」


セレティアの言葉を聞いたアリシアは頬を赤く染めた。


「殲滅姫、ですよねぇ?お嬢様?」


「もー!今はドラゴンスレイヤーって呼ばれてるんだからそっちで呼んで!」


殲滅姫とあんまり呼ばれなくなって安心していたのに仲間から呼ばれるのは非常に恥ずかしいためアリシアとしてはやめてほしいのである。


「ふふっ分かってますよ、アリシア様」


「殲滅姫、強そうで良いと思うんだけどにゃあ」


「私はやなの!」


話している内に路地裏のかなり奥まで一行は進んでいた。


無警戒な少女達を見つめているならず者達は金を奪い取るために襲いかかった。


「あら?レディの楽しいお話の時間を邪魔してはいけませんよ?」


しかしセレティアのホーリーバインドで纏めて拘束された。


聖女を相手にしてならず者達が敵うはずがないのである。


「さて、デノグと言う闇ギルドの場所を教えてもらいましょうか」


チェルシーが斧を男の首に突き付けて闇ギルドの場所を言えと脅す。


「だれが話すかよ!」


「ふぅん?なら首を刎ねますね?」


チェルシーはニコッと微笑むと斧をわざとらしく振り被り首に向かってフルスイングする。


「は、話す!や、やめてくれぇ!!」


アリシアに振り回されるわならず者の相手をする事になるわ強力な魔物と戦う事になるわでかなりの経験を積んでいるチェルシーがその体から発揮する殺気はかなりのものだ。


男はチェルシーの殺気に怯え同時に本気で首を刎ねるつもりだと思い話すと言った。


それを聞いたチェルシーはギリギリで斧を止めて地面にまたわざとらしく音を立てて突き立てる。


「分かりました、話して下さい」


チェルシーが男からデノグの場所を聞き始めた。


「アリシアも慣れてるけどチェルシーも慣れてるにゃあ…」


「あはは、私と一緒にああ言う奴の相手をして来たからねチェルシーは」


だからこそだアリシアがチェルシーを頼りになる相棒だと思っているのは。


「聞き終わりました、ついて来て下さい」


「了解です」


四人はチェルシーの案内でデノグが有る術者に向かって歩いて行く。




暫く歩いて闇ギルドがある住所までやって来た。


「よし、爆撃よ!」


「あーはい、ヤクザのやり方ですねーやめましょうねー」


敵地に踏み込む時に窓を破って建物内に銃撃やら爆撃よやらするのはヤクザのやり方である。


チェルシーはちゃんと作戦を立てて攻めましょうねぇ?と言おうとしたがその前にニャルカが撃った。


「…」


「アリシアがコメットボムを投げると思ってにゃ…」


「…」


チェルシーに無言の圧で怒られたニャルカはシュンとする。


「…冗談だったのに、でもこうなったらやるしかないわね!」


アリシアはコメットボムラッシュをデノグの建物の中にぽいぽいぽいと投げ込んで行く。


すると建物内から悲鳴が上がるが人が気絶する程度の威力にしてあるため問題はない。


多分一人も死んでないはずだ多分。


「ホーリー!レイ!」


「ちょっとまったぁ!?」


撃てば良いんだな?とセレティアが光の砲撃を放った。


チェルシーが止めようとしたがデノグの建物の上半分が消し飛んだ。


「今日はなんでそんな大暴れなんですか!?」


「アリシア様がボコスカ投げてるので…」


「投げてますけどお嬢様は加減してますからね!?」


チェルシーがセレティアにツッコミを入れている間に奇跡的に全員攻撃して来る者達に一斉に攻撃を仕掛けるため一階に集まっていたデノグの構成員達はガクブルと怯えながら建物から出て来て膝を着くヤられる前に投降するようだ。


「今日の困るところは割とめちゃくちゃなのに全部上手く行く所です…」


チェルシーは疲れた…と思いつつセレティアのバインドで全員拘束してもらいギルドの職員を呼ぶと街に帰還する。



〔サスノリア〕


報酬を貰った後冒険者ギルド前で別れる前に四人で話していた。


「明日はどうするのですか?」


「闇ギルド退治は他のチームも受けたいみたいだから、明日は魔物退治をしよっか、何を狩るのかは明日決めましょ?」


「了解です、それではまた明日同じ時間にここに来ますね?」


「うん、またね、セレティア」


「ええ、また」


セレティアは柔らかく微笑みながら手を振ると王都の聖教会に向けて転移して行った。


「さっ私達も帰りましょう」


「腹減ったにゃ、夕飯が楽しみにゃ!」


「そうですね!」


「あんまり食べると太るわよぉ?」


三人は仲良く話しながら屋敷に向けて帰宅する。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ