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一話

〔王都グランセイス〕


アリシアが王城内をのんびりと歩いている。


王に呼ばれたりサーシェスにお茶に誘われたりとよく来る為兵達は特に警戒する事なく入れてくれる。


「お待ちしておりました、アリシア様、どうぞ」


サーシェスの部屋まで来ると以前会ったメイドがドアを開けてくれた。


(守備は?)


(上々です)


通り過ぎる時にメイドが目で会話をしたがアリシアは特に気付いていない。


「来たわよ、サーシェス」


「やぁアリシア」


部屋の中ではサーシェスがお茶の準備をして待っていた。


アリシアは空いている椅子に座る。


「それで今日はどう言ったご用件かしら?」


アリシアはサーシェスに自分を呼んだ理由を聞く。


「君にこれを渡したくてね」


サーシェスはメイドと共に買ったプレゼントを渡す。


「あら、ありがとう」


アリシアは嬉しそうにプレゼントを受け取り開ける。


中には綺麗なネックレスが入っている。


「とても綺麗なルビーね」


「君に似合うと思って」


「ふふっ、着けてくれる?」


アリシアは長い髪を持ち上げてサーシェスにネックレスを着けて欲しいと言う。


サーシェスは少女の背後に回るとネックレスを首元に着けてあげた。


「どうかしら?似合う?」


アリシアはサーシェスの方を向いて首を傾げた。


「あぁとても似合ってる」


サーシェスは自分が好きなプレゼントしたネックレスを着けて微笑むアリシアを見て胸が熱くなるのを感じた。



「アルタネシアの撃破お手柄だったねアリシア」


アルタネシアの撃破は国に報告されサーストン家の功績として記録された。


その為サーシェスはお手柄だとアリシアを褒める。


「ふふっ、チェルシーや私の仲間がいてくれたおかげよ」


そうアルタネシアの撃破はアリシア一人ではなし得なかった。


その為アリシアは一切自分一人の功績だとは考えていない。


「僕も君と一緒に戦いたいんだけどね」


「んー前も言ったけど王子様が戦場に出るのは中々に厳しいと思うわよ?」


「だとしてもだよ」


アリシアと一緒に戦場に出てアリシアを守りたい。


そう思うからサーシェスはアリシアと一緒に戦場に立ちたいと思うのである。


「なら王に認められるくらいに強くなって?そうすれば私と一緒に戦えると思うわ?」


「あぁ、頑張るよ」


王が認めてくれるまではまだまだ長そうだがサーシェスは頑張ろうと思う。


この少女を自分の手で守る為に。




サーシェスの授業が始まるとの事で部屋から出たアリシアが帰る為に王城内の階段に向けて歩いていたすると王がやって来る。


「おおアリシアか」


王に声を掛けられたアリシアはご来場らしくスカートを持ち上げて一礼する。


その仕草は完璧であり王はアレスやテレシアはよく教育しているなと思った。


「…また何かあるのかしら?」


「ん?今は特に頼みたい事はないぞ?ついこの間アルタネシアの撃破をしてくれたお前に仕事を頼むのはまだ早いからな」


まだ早いだけでその内また何か頼み事をすると言う言い方だ。


「…そう」


アリシアは次はどんな面倒事を持って来るのだろう?と思う。


「ただ、お前の一つ耳に入れておきたいのは、ファタニカ領が最近妙な寒波に襲われている」


「?もうすぐ夏なのに?」


アリシアが住むサーストン領は気温が上がって来ていて作物の成長が非常に良好だ。


この気温が上がって来ている状態で寒波とは明らかに異常である。


「そうだ、明らかに何か起こっている、近隣の領の気温も巻き込まれて下がって来ているしな」


ファタニカ領だけでなく周りの領の気温も下がり始めている。


その周りの領の先にサーストン領がある為このまま異常気象が続くのならばアリシアも無関係ではなくなるだろう。


「…なるほど?今は、って言った理由がよく分かったわ」


アリシアは王をジト目で見ながら腰に手を当てる。


「ん?何のことだ?」


王は気付いたかとニヤリと笑う。


「今度ファタニカ領に行ってみるわ、サレナもいるしね」


「ククッ、頼んだぞ」


「…」


結局遠回しにファタニカ領の問題を解決する依頼を頼まれたアリシアは一瞬頬を膨らませると王に別れの挨拶としてスカートを持ち上げて一礼すると背を向けて去って行った。




〔サーストン家〕


屋敷に帰って来るとアレスに呼ばれた。


「アリシア、王から連絡があったのだが…」


「ファタニカ領の事でしょ?ムカつくからすぐには行かないわよ」


「ははは、それで良いさ」


フン!とそっぽを向く娘を見て父は苦笑いする。


「王の依頼はお前に任せる、お前の仲間であるセレティア殿には私から連絡を入れておこう」


戦闘となるのならばセレティアの力を借りたい。


アリシアはセレティアに連絡を入れると聞いて頷く。


「でも連絡を入れるとセレティアってすぐに…」


「来ましたよ?アリシア様」


「連絡すらしてないわよ!?」


「アリシア様が私のお力をお望みな気配がしたので!」


何か受信したらしい。


「今来てもすぐには行かないから帰って…」


「ええ〜明日行きましょうよぉ?アリシア様〜」


アリシアと一緒に働きたいセレティアは明日ファタニカ領に行こうと言うがアリシアは行かない!とそっぽを向く。


「え〜」


セレティアはアリシアの腕に抱きつき行こう行こうと言って来るがアリシアは頑なに拒否する。


「まぁ…せっかく来たんだし、明日何か別の依頼をギルドで受けましょ?」


「良いですね!楽しみです!明日のためにもここに泊まりますから客室を借りますね!」


「ええ」


セレティアは楽しみです!と言いながら客室に向かって行った。


「さてとニャルカの所にも行くわよ」


「はい」


アリシアは仲間になった結果この屋敷に暮らしているニャルカの元に向かう。




「にゃ?どうしたにゃ?」


部屋に入るとニャルカは魔導銃の整備をしていた。


「明日ギルドで依頼を受けるの一緒に来る?」


セレティアは来れない時は来れないため最近は基本的にニャルカとチェルシーを含めた三人で行動するようになった。


なのでこうして依頼を受ける日の前にアリシアはニャルカの予定を聞きに来るようになった。


「行くにゃ、アリシアと一緒に受ける依頼はいつも楽しいからにゃ」


「分かったわ、なら明日は八時に玄関に集合ね」


「はいにゃー」


ニャルカと予定を決め合ったアリシアは彼女と別れると廊下に出る。


「お風呂に入るわ、夕飯はその後で」


「分かりました」


アリシアはチェルシーと共に浴室に向かうとメイド達に今日も磨かれその後夕飯を食べ朝に備えていつもより早めに眠った。


暫くアリシアパーティがギルドで依頼を受ける話となります。

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