32/119
追い掛けられる猫娘
〔王都グランセイス〕
ニャルカが鼻歌を歌いながら王都を歩いている。
「今日は大儲けにゃー」
仕事が上手く行きご機嫌な猫娘はふと後ろを見る。
するとメイドが猛烈な勢いでこちらに向けて走って来ていた。
「んにゃ!?」
その迫力にニャルカは思わず逃げ出した。
「逃げないでください!」
チェルシーは待ちやがれとニャルカを追いかける。
「なんで追い掛けて来るにゃ!?」
「お嬢様が捕らえて来いと命令されたからです!」
アリシアは捕えろとは言っていない。
雇うから連れて来てと頼まれたのだ。
「なんでにゃ!?」
「お嬢様がお望みなのです!」
「にゃー!?」
訳分からんと逃げるニャルカ。
しかし猫族の脚力でもサーストン家で鍛え上げられているチェルシーには劣る。
全力疾走に限界が来たニャルカは確保されてしまった。
「それでは行きましょうか!」
「にゃー!?」
こうしてニャルカはチェルシーに捕まりスカーレット家の屋敷に連れて行かれるのであった。




