二章、魔獣アルタネシア編
〔???〕
薄暗い建物の中で紫色の水晶が静かに点滅していた。
「…」
その者は待っていた復活の瞬間を再びこの世界を蹂躙出来るその瞬間を。
この者の名はアルタネシア魔王が倒され魔王を倒した転生者が亡くなってから現れた厄災。
世界は十年以上に渡ってこの厄災と戦うこととなったが転機が訪れる新たな転生者が現れたのである。
『眠れ!』
アリシアの八代前となる転生者は戦闘タイプの者ではなかったしかし封印術には長けており後の時代に再び転生者が現れ倒すと言う神の言葉を信じてアルタネシアを封印し世界に平和を取り戻したのであった。
〔王城〕
王城での戦いの翌日目を覚ましたアリシアはんーと伸びをする。
「おはようございますお嬢様」
先に起きていたチェルシーがご令嬢の髪を解き始めた。
「ねぇチェルシー、変な夢を見たんだけど」
「どんな夢ですか?」
「私みたいな金髪の女の人が強そうな魔獣を封印する夢だわ、凄かった!」
光り輝く封印術で封印する様子を夢の中で見ていたアリシアは凄かった!と興奮する。
「…」
チェルシーは思うこのご令嬢がそんな夢を見る時点で何か起こるのでは?と。
「ん?どうかした?チェルシー」
不安そうなチェルシーを見てアリシアは首を傾げた。
「いやーその魔獣って封印されたんですよね?復活したりするんじゃないですか…?」
「いやーそんなまさかー」
アリシアはないないと手を振る。
「ですよねーそんな事ないですよねー」
チェルシーも考えすぎだとアリシアと笑い合う。
そうしていると王の遣いの者が現れ王が呼んでいると告げられたのでアリシアはチェルシーと共に玉座に向かうのであった。




