128/163
アレシアと勇者
〔サーストン家〕
魔王を封印した後アレシアはいつも通りの鍛錬を行いつつサーストン領のために働く領主としての仕事に戻っていたがそこに勇者がやって来る。
「やぁアレシア」
「何かしら?勇者くん?」
アレシアはやって来た勇者を見て首を傾げる。
「魔王は倒せた黒聖女も大部分は…しかしレイリーゼが見つかっていない、だから君には彼女を探すのを手伝って欲しいんだ」
レイリーゼとその子孫は間違いなく後の世で厄災の火種となる。
そうなる前に勇者としては後の世のためにも彼女を斬りたい。
「分かったわ、協力する」
そしてアレシアも後の世のために火種を断つ事には同意する。
「ただ、見つけて斬れる可能性は低い、聖女時代の彼女を知っているけどとても頭の良い人だった、そんな彼女だ逃げるのも相当に上手いはずだ」
「でしょうね」
アレシアはこうして自分を頼りに来たのも勇者一人の力では全く見つからなかったからだと理解している。
だからこそ力があるサーストン家の力を借りに来たのだろう。
「それじゃよろしくね」
「ええ」
勇者はアレシアの肩を叩くと去って行った。




