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悪役令嬢やってみた
〔サーストン家アリシアの部屋〕
ある日ニャルカにアリシアって見た目悪役令嬢やれそうだにゃとか言われたアリシアはやってみる事にした。
「にゃ、ニャルカ!あ、あなた…えーと…猫みたいね!」
「「…」」
二人は確信したこの子の性格じゃ悪役令嬢なんて絶対無理だと良い子すぎる。
精一杯の罵倒でこれなのだから。
「な、何よ…?悪役令嬢やってみてって言ったのはあなたではなくて?」
アリシアは頬を赤く染めつつ膨らませる。
「いやーアリシアって良い子だにゃーって思っただけにゃ」
「だ、誰が良い子よ!そんなこと言うあなたは外で兎跳びでもしていなさい!…三分だけね?」
「はーいにゃお嬢様」
ニャルカは楽しそうに外に向かって行った跳ぶのが得意である猫族にとって三分間の兎跳びなんてなんでもない。
「こ、この…」
余裕そうなニャルカを見てアリシアはぐぬぬ…となる。
「唯一お嬢様が悪役令状っぽく見える時ってああ言う人達の笑い方を真似してる時なんですよね」
「…おーほっほっほ!」
口元に手を当て腰にも手を当て高笑い。
これなら確かに悪役令嬢っぽい。
主に悪役令嬢もやれそうな見た目なお陰で。
「…もう終わりでいい?」
涙目になりつつ言う。
自分でも向いてないのが分かるからだ。
「ふふっはい終わりにしましょう」
こうしてアリシアの悪役令嬢チャレンジは終わるのであった。




