表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
114/134

十九話、薬物製作者

〔闇鴉のアジト〕


向かって来る薬に操られた一般人達。


ニャルカとセレティアはどう戦えば良いのか分からないと言った顔をしているがアリシアは剣を収めチェルシーは斧を背中に戻す。


「ニャルカは動かないで、セレティアは気絶した人を即回復してくれる?、これから私とチェルシーで素手で倒すわ!」


襲いかかって来るのに何もしないとこちらが殺されてしまうだけだ。


いくら強い肉体を持つアリシア達であっても一般人に囲まれて殴られ続けたら死んでしまう。


そうならないためにも気絶させる必要があるのだ。


「行くわよ!チェルシー!」


「はい!」


アリシアとチェルシーは後退から一転前進に転じアリシアが一人目を殴って気絶させセレティアが即回復して怪我を治す。


「はぁ!」


薬で強化されている彼等であるが素手であっても戦闘慣れしているアリシアとチェルシーの敵ではない。


それに素手での戦闘方法もアレスは二人に仕込んでいる。




「ふぅ…」


二十人ほど襲いかかって来た一般人を倒し切ったアリシアとチェルシーはセレティアに回復して貰い体力を戻す。


「やりますねぇ?流石は有名人だ」


すると陰から一人の男が出て来た。


白衣を着た男であり明らかに怪しい雰囲気だ。


「あなたが闇鴉の薬を作っているのね?」


「ククク、闇鴉のではありません、闇鴉が開発環境を用意してくれたのですよ」


男はそう言いながら指を鳴らす。


するとチェルシーの死角から一人の男が飛び出したがチェルシーは回し蹴りをして弾き飛ばす。


「おやおや、傀儡にする薬を打ち込むつもりだったのですが…」


「お生憎さまですが打たれた直後ならば聖女である私の聖属性の治癒術なら無効化する事が可能です、ですから私がいる限り私達を傀儡にするなど不可能です!」


セレティアの治癒術は強力な薬であっても打たれた直後ならば無効化出来る程に強力だ。


流石に打たれてから時間が経つとどうしようもなくなるその理由は体中に薬が回ってしまうからだ。


「ちぃ…聖女か…」


男は聖女と聞き舌打ちをする。


部が悪いのを理解しているようだ。


「理解しましたよええ、私自身が相手をするしかないとね!」


男はそう言うと体を変異させて行く。


その姿は先端が針になった触手を持つ醜い人型の巨体となった。


「魔族!」


「闇鴉の背後には魔族がいたと言う事ですね…」


「そう言う事です、人間の組織が急に力を持てるとお思いですか?急に力を増した時点で裏に何かいるのは当たり前でしょう」


「でしょうね」


アリシアは背後に何かいるだろうと思っていた。


予想としては魔族か侵略狙いの他国。


今回は魔族であった。


「背後に何がいようとも潰すだけよ、あなた達魔族が背後にいるのだとしたら尚更ね!」


アリシアはそう言うと剣を引き抜き斬りかかる。


「ひひひ!殺してあげましょう!」


男は次々と触手を打ち出して来るがニャルカが撃ち抜いてアリシアに触れられないようにしセレティアが光の魔法を撃ち込んで怯ませた。



続けてアリシアの斬撃とチェルシーの斬撃で確実にダメージを与え最後にアリシアが蹴り飛ばして下がらせた。


「くぅ…強い、小娘共と言えど私が勝てる相手ではないか…」


開発能力は高いが戦闘能力は低い男は逃げ出そうとするがアリシアはそうはさせまいと斬りかかる首を斬り飛ばしかけるが現れたネーラによって剣を止められた。


「行きなさいアフィラ、あなたが勝てる相手ではないわ」


「ありがたい」


男ネフィラは転移して逃げて行った。


「久し振りねぇ?アリシア」


「闇鴉に人攫いをさせてる理由、それは魔王の復活のための生贄ね?」


アリシアはネーラの言葉を無視し質問をする。


「そうよ、魔王様のための贄を集めさせているの、まぁお前達の闇鴉潰しが始まって上手くいかなくなったから別のやり方を考える必要があるけどね」


自分達で集めるよりも他の組織を使った方が楽だ。


だからこそ魔族は闇鴉に贄集めをさせていたが別の方法を考え始めているらしい。


「その別の方法も絶対に失敗させてあげるわ、ねぇ!セレティア!」


「はい!」


セレティアはネーラに背後から抱き着くと全力で浄化な光を放つ。


「あぁぁぁぁ!?」


弱点属性を打ち込まれるネーラは悲鳴を上げる。


そして同時に焦るせっかく魔王の力を吸収する事で増していた力が抜けて行っているからだ。


「こ、このぉ!!」


このまま魔王の力を失ってたまるかと思ったネーラはセレティアの腹に肘打ちし何とか抜け出す。


「はぁはぁ…聖女様すら成長しているのね…」


ネーラはどんどん実力を増して行くアリシア達を見据えて舌を巻く。


早めに殺したい所だがそう易々と殺せる相手ではもうないのを理解しているのだ。


「ここは引かせてもらうわ、こちらも死ぬわけには行かないの」


ネーラは転移して逃げて行った。


「アリシア!魔族の魔力を感じたが!?」


するとアレスが走って来た。


「お父様やはりだけど闇鴉の背後には魔族がいるようだわ」


「やはりか、数年前まではそこまで強くなかった奴らが急に力を増した理由には何かあると思っていたが…」


アレスも何か裏にあると思っていたようだ。


「師匠、上は?」


「テレシアが大暴れしてあっという間に終わったさ…」


前回のお留守番の腹いせかテレシアは本気の本気で大暴れし闇鴉の構成員達は成す術なくあっという間にやられた。


やはりとんでもなく強い。


「そうお母様は満足でしょうね」


「うむ、それではここを調べてから撤退だ、この者達は病院に送ろう、時間はかかるが治せるはずだ、それが終わったら魔族が背後にいると王やギルドに伝えに行って来る」


「了解」


アリシア達は手分けをして情報収集を始める。


結果は新しいアジトなどはもう現状残っているアジトだけだと判明したがそれ以上の情報はなかった。


アリシア達はテレシアと領兵達と共に帰還しアレスは王都に向かって行った。





〔魔族の本拠地〕


大分弱ったネーラは急ぎ繭に向かう。


「随分やられたようだな?」


「聖女にね、回復するわ」


「承知した」


繭の中に消えて行くネーラ男はその様子を見たら考える。


アリシア達が力を増しかなり厄介な敵になりつつあると。


「早めに殺せれば良かったが、そう上手くいかんのも運命なのだろうな」


男はそう呟くと封印されている魔族の復活をさせるため転移する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ