白い夜と黒い月① 敵対編1
ー注意ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
|この物語には個人的解釈が含まれている可能性があ|
|ります。ご注意ください。また、神の話→多神教の|
|ほうが面白そう、ということで多神教の話です。一|
|神教の方はご注意ください。(よし、ここまで噛ま|
|ずに言えた…!あとはこのまま…。)最後に、この|
|物語は、「神が信仰を全て失うとどうなるのだろ |
|う」という妄想で成り立っています。気をちゅ… |
|気をつけてください |
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プロロロロローグ
この世界には様々な神がいる。
ことある事に裏切る神(裏切りの神)や、本能を作り出す神(本能作成の神)、嘘の嘘の嘘の嘘は嘘だと言い張る神(混乱の神)など本当に様々な神がいる。そんな神の物語です。(あれ?これ、物語の紹介文に丸写しできるんじゃね?)
第一章
「氷よ、砕けろ」
わたしを閉じ込めていた氷の檻が粉々に砕けた。
「では、こちらの番だ。『脳内貫通型金タライ』」
カーンと響きのいい音が鳴り、適当に用意した自己思考型特訓用アンドロイドがバタッと倒れた。
「こういったように、神、とりわけわたしのような伍角の神は森羅万象を自在に操ることができる。また、『脳内貫通型金タライ』は先程説明した通り、脳天に直撃した場合に、脳震盪や脳内出血を引き起こします。他にも、様々なものがありますがそれらは機会がある時に説明します。」
ここまで言い終わった時、一人の生徒が手を挙げた。
「あの…先生。」
「ん?どうした?」
「神様を先生と呼ぶのは百歩譲って別に良いのですが…流石に刀を持つのは物騒だと思うのですが…」
三秒ほど間が空いた後、気づいた。
「あれ?これのこと、話していなかったっけ。」
「はい。あと『脳内貫通型金タライ』のことも初耳です。」
「えーと…まぁ簡単に言うと、元々わたしの意識がこの刀と一体になっていて…それで…こういう相手にとって…身近に感じれて喋りやすい(?)身体になるためには…その生物がこの刀に継続的に触れなければならない(?)…」
支離滅裂な内容に自分でも首を傾げていると、キーンコーンカーンコーンと歯切れの良い音が鳴った。
「それでは1限目は終わり。わたしも自分でも納得できる説明を考えておくから、2限目も頑張ってね〜」
そう言いながら教室を出た。
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チャイムが鳴った後、私は同級生(二人)に交流を試みた。まずは一人目。茶色の髪に緑がかった青色の目、白色の肌。どこからどう見ても違う地域の人だ。話しかけてみようとしていると、相手の方から話しかけてきた。
「Nice to meet you.I am the daughter of the president of a foreign fireworks company. Please treat me well.」
………?
「ふむふむ…『はじめまして。私は花火会社の社長令嬢です。これからよろしくおねがいします。』だって。」
「ナ、ナイストゥーミーチュー…」
と、挨拶をした途端、はっと気づいた。
前を見ると、ニコニコしながら先生が立っていた。いや、それより気になることが…。
「ていうか、休み時間短すぎるのでは?」
ーー補足説明ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
作者が勝手に説明するコーナー(?)です。ちなみに1限目の先生が教室を出てから、ここまで30秒ぐらいしか経っていません。
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「まぁ、そういう時もあるよ。何せ、休み時間がランダムで変わるからね。」
……はい?急に見ず知らずの場所に連れて来られて授業受けろと言われて、1限目の先生は面白かったからまだマシだと思ったのに、休み時間がランダムで変わるって…。
わたしから溢れ出る怒りのオーラをどこ吹く風と無視しつつ、先生はボソッと言った。
「やっぱり今ひとつだな…」
そして、慣れたように右手を高く掲げると、パチンと歯切れのよい音を響かせた。
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歯切れのよい音は様々なことに使える神々の合図だ。様々な現象とは、例えば自然災害の発生、戦闘準備、時には神が造った機械の起動など、多数にわたる。そして、この場合は神が造った機械の起動に当たる。
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わたしが怒りに震えていると、急に壁が四角形に割れ、ルービックキューブのように教室が縦横無尽に回り始めた。
ーー補足説明ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この時、「わたし(青川 未来)」は怒りすぎて、「歯切れのよい音」に気づきませんでした。きっと、キレやすかったのでしょう。(改めて見ると休み時間が、三十秒って短すぎますね。)
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二十秒くらい回った後、気づいたら教室はサバンナの大草原に景色が変わっていた。少し頭がクラクラする。そういえば、ルービックキューブのように回っていた間、様々な景色が一瞬見えた気がする。地獄、空に浮かぶ島々、何も無い空間、薄暗く円卓がある部屋。…まぁきっと幻覚だろう。
ーー補足説明ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この時、未来は驚きの余り、怒りを忘れています。物忘れが激しかったのでしょう。(なんかこの人、頑固なお爺さんに見えてきた。)(あと、どれくらい補足説明入れてんだ)
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すると、急に雷雨が降り始め、わたし達にそれぞれ雷が落ちた。
「うぐ…」
頭に…激痛が……はしる。数……十万…、数百万の……情報が頭の……中を突…き抜け……てくる…。情報……を受け……取る……だけ……で精一杯…だが…流石に………限……界…。
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「ふぅ、やっと終わった!」
思い切り伸びをしながら彼らに近づく。
「にしても、すごいな…。あれだけの情報で十秒も意識を保てるのは。」
そして、ある準備を着々と進めていった。