6話 アムステル襲撃
それから数日後グランド王との貿易品を運ぶために素材ポケットに入れてアムステルへ向かった、今回は歩きで向かっている。
転移魔法を使えば良いと思うだろうがかなり魔力を使用するのであまり使用しない、スキルが進化すれば減るみたいだが今は進化出来なさそうだ。
まあ統率者の身体能力強化を使えばなかなか早いんだけどね。
そうしてアムステルに辿り着き貿易の窓口に作物を渡し、通貨をもらった。
どうやら銅貨、銀貨、金貨、流星貨と分かれていて一般的に使うのは銅貨、銀貨辺りのようだ金貨はたまに使い流星貨に関してはほんの一握りの貴族が5%持っており20%はギルドの本部が持っているようだ。
流星貨の価値は凄まじく一枚で5人家族が最低でも10年暮らせるほどの価値らしい。
すると「誰か捕まえろ!!」と言った声が聞こえた、おいおいまた何か起きてるのか?空間感知、大体は人が立っているだけか、でもこれじゃなくて,,これか?
みんな騒いでる理由は1人の男性が女性を担いで連れ去ろうとしているのだ、なんか事件多くないか?
また身体能力強化を使用してその現場に行く。
王国の兵士が追いかけているがそれじゃ追いつかない、状況はわからないが氷操作で壁を作り重力操作で男性を動けなくした。
女性はよく見るとドレスや髪飾りをしていた、王女か?もし王女だったら親は,,多分あの人だろうな,,王女じゃないことを願おう、ただの貴族であってくれ。
そして騎士がようやく辿り着き男性を確保した。
すると「ご協力感謝します」そう言われた「どういたしまして」と言っておく。
すると「助けてくれてありがとう」そう助けた女性に言われた、「どういたしまして」
「そういえば自己紹介してなかったね、私はこの国の第一王女アメリア、ルナと申します」
はい!見事なフラグ回収ーでも名乗ってくれたのでこちらも自己紹介をしておく。
「リョウです貿易を担当しています」一応統治者ということは伏せておこう面倒だ
から。
「リョウというとあの森の国の統治者の!?」あ、グランド王伝えたな僕のこといやそりゃ家族だから話すか,,もういいや諦めよ。
「まあそうですけど」すると笑顔で「やっぱり!ちょっと王宮で父に会ってみてくれませんか!」いやもう会ったことあるけど。
面倒ごとになると大変だから行くか,,そうして王宮に連れて行かれた僕だった,,
「おーまたきたのかリョウ!!」そんな弟とか子供に話しかけるテンションで話さんといてイメージ壊れるグランド王に会うの何回目だ?もういいや色々と。
「べつにいいだろう弟や子供に接するテンションでも俺はお前の事を弟的存在として見ているのだぞ」
また心理妨害かけるのわすれてたよ、、まあ1回目は仕方ないか,,。
「あれ?もしかして2人って会ったことある?」,,この人頭弱い?まず会ったこと無かったらどうやって貿易の話したのって話じゃん。
誰か使者を使わなきゃ無理でしょ。
そもそも貿易はそんな軽いもんじゃないし,そう考えてると「ねえ何か失礼な事考えてない?」うわ!そういうところは鋭いな,,。
一旦無視しよ。
「グランド、ここへ呼ばれたのは王女さんの気分じゃないだろう」
「無視した,,」という声は聞かなかったことにしよう。
「ああ提案なんだが護衛の騎士の育成を頼めないか?」,え?,,,いやいや,,え?一応僕統治者だよ!?
いくら自由にしてるとは言っても,,流石にあの学校の教師で精一杯だよ,,。
「ごめんグランドそれはできない一応これでも統治者だから」そういうと。
「そうだったお前が強いからうっかり忘れていた」うん、忘れないでね?
「そういえば物の運搬はどうだった?」あーそういえば今回は僕が運ぶ事にしてたからかまあ本心を,,「まあいけるよ」
「そうか、だがキツくはなかったか?」
魔力消費は大きかったが別に行けなくはないとグランドに伝えるとグランドが何かいい事を閃いたような顔をしたちょっと嫌な予感,,。
「そこでお前に提案だ街ごとこの近くに持ってきてしまえ!」
,,何言ってんのこのおじさん街ごと持ってくるってなんだよ「ど,どういう事?」
「いやー最近見つけた魔導書にその魔法が書いてあってお前なら全然使えそうだったんで提案したんだ」成る程ねーでも今はいいかな。
「今はまだいいですかね、まだやらなければいけない事があるので」
「そうかではまた今度な、後また遊びに来いよー」
「私も待ってるよー」うん遊びで来た訳じゃない!!そして王宮の外で転移魔法を使用した。
そうしていつも通り街に戻り来賓用の肉を狩っていると突如大量の魔物の気配を感じた。
空間感知で調べて向かうとそこには大量の魔物の群れがいたしかもかなりのレベルだ、これは,,僕がいない時に襲われたらまずいな,,急いで戻らないと!
そうして街に戻りすぐに結界を展開するするとヒョウが「どうした!?結界なんて張って!?」
「大量の魔物の群れがいたんだいない時に襲われたらまずいと思,,」もうすぐそこまで来ていた「ヒョウやるぞ」
「分かった」僕らはすぐに防具に着替えて戦闘体制に入るが魔物達は街を無視した
結界とかではなく見向きもしなかったのだ,,。
他に目的があるのか,,?まさかあの方向はアムステルじゃないのか!?このままじゃまずいな「ヒョウ!アムステルへ行くぞ!」
きっと奴らはそこを狙ってるまた転移魔法を使用しヒョウとともにアムステルへと向かう,,。
アムステルに転移するとまだ結果が張られていなかった、すぐに街全体に結界を張ったがすでに侵入している魔物もいたがそれは騎士達でなんとか出来ていた。
すぐにグランドに状況を伝えようとするとグランド王はいなかったしかも第一王女のアメリアもいない,,近くにいた兵士に聞くと2人は避難したらしい。
まずいな多分魔物達の目的はアムステルの崩壊,,,それならアメリアが攫われていたのも納得できる。
誰が?指導者がいるはずだしかも暗殺を考えている,,早く探し出さないと!
〜グランド〜
急に魔物が攻めてきたので我々の安全を最優先にして避難させられた,,。
正直残って戦うつもりだったが、国民に反対されてしまったので今私の部下が避難場所へと案内してくれている,,。
しかし「ここが目的地です」
そう言われてついたのはただの崖だった「どういう事だ!」そう聞くと。
「気づきませんでした?」そう不敵な笑みを浮かべたと思ったら急に翼が出た,,まさか悪魔だったのか,,?
「やっぱりあなたは鈍感だ何より人を信じすぎてる、でもおかげで楽に国を乗っ取れそうだけどな!」
くそ,,部下にはめられるとは,,それなら,,。
「私がいなかったら国は滅ぶぞ」この一言で少しでも時間を稼げれば,,あの後娘がバレないように魔力を貯めているその一撃が当たれば勝てる見込みはある。
「時間稼ぎですか?いいですよただし」そう言い炎が飛んできたと思ったら娘の構築していた魔法陣にぶつかり壊れてしまった。
「その魔力を貯めるのは止めさせてもらいますよ?」くっそこれじゃ勝てる見込みは,,。
「ああそういえばあなたが死ぬと国が滅びるでしたっけ?俺は人に化けることもできる勿論あんたにもな」
そう言い悪魔は俺の姿に変化した「ほらな、さてお遊びは終わりだ!死ねグランド王!」そうして悪魔が魔法を放った、無詠唱魔法か,,
「魔法の盾よ我を守れ!!」咄嗟に魔障壁を出し防ぐがかなり威力が高い,,10枚
くらい出したのだがもう2枚ほど割れてしまっている,,。
「お父様!!魔法の盾よ!我を守れ!」娘も魔障壁を出して20枚になった。
「ほう,,ならば」そうして悪魔はより威力を上げてきたすぐに3枚ほど割れてしまうここまで脆い物だったか,,?
しかし突如魔力が尽きてしまい俺の魔障壁が消えてしまった「お父様!!」もう娘が出してくれた魔障壁しかない、しかし娘の魔障壁は俺のより脆くすぐに壊れてしまう,,。
しかし娘が頑張ってくれたおかげで最後の一枚のところで止めることができた,,。
しかしもう,,2人とも体力が限界だ,,「次で終わりだ!グランド王!!」
そうしてさっきよりも威力が高い魔法を撃ってきて死を覚悟した時氷の壁が俺たちを囲ったのが見えた。
そしてその氷を作ったのがリョウだということに少し遅れて気づいた。
〜リョウ〜
なんとか見つけられた,,けど2人ともかなり体力を削られているすぐに氷を張って守ったがまずなんとか防げて良かったすぐに中に回復の結界を展開する。
「なんだお前は,,」そう目の前の悪魔がいう
「お前こそ誰なんだよグランド達を殺そうとして」
「へえ関係者なのか、ならば殺す!!」
そしてまた同じ物を撃ってきたかなりの威力だが俺はこういう魔法に対するとても効果的なスキルを持っているそれは,[スキル古代の力を解放!]
そうして古代の力で魔法の魔力を乱し魔法を消した「おい!なんだよそれおかしい
だろ!?」
「悪いがお前に教える義務はない」
「そうかよ!なら俺を本気にさせた事を冥府で悔やみ続けろ!」
そうして悪魔は姿を変えた、前よりも魔力が増え体も大きくなっている。
「さてどうだこれが俺の本気だ!!」
「だからなんだ?それで何か変わるのか?」
「黙れ!ガキが」
そうかよ!それなら一発で戦闘不能にしてやろうか「死ねぇ!!」
「紫電一閃」そうして悪魔の足や腕を切断したつもりが思いっきり首を切断していた。
やっぱり感情って戦いだと行動に出るんだな,,。
「グアア」と声を出して消えたまた魔石が落ちている結構でかいな、すると周りにいた魔物達が逃げていったそりゃ指導者がいなくなれば逃げるよな,,。
けど,,まだムカついてるからさぁ八つ当たりするねぇ。
そう考えてすぐに魔物が逃げられないように結界を張って魔物を全部倒した。
冷静になって考えればアレただの蹂躙じゃん。
うわぁ血まみれだぁ我ながら感情的になり過ぎたぁ。
そうだ氷を解除しないと。
解除し分析するとしっかりと回復していた。
するとグランドが「助かった、またお前には助けられたな,,」
「ありがとう」
「別にたまたまですよ」
いえない絶対言えない僕もグランドのこと兄的存在として見てるから全力で探して
たなんていえない,,。
「とりあえず国へ戻りましょう」
「それもそうだな体力も回復したし」
「あ、いや大丈夫です転移魔法で送るので」すると「え?」とアメリアの方から声が聞こえた
「え?使えるの?本当に?」
「うん」
「え!凄,,」
グランドは何でもありだなと呆れた顔をしているまあいいや。
「展開しますよ」
そうしてアムステルに戻るとヒョウが魔物の処理をしてくれていた「ヒョウありがとう」
「ううん大丈夫それにしてもこの結界凄い強いよね」
「あー結構焦ってたからお粗末じゃないといいんだけど」
「大丈夫だよ」ふとグランド達を見ると今度はグランドも驚いた表情を浮かべていた,,。
面倒事になりそうだと思ったが何も聞かれなかったので良かったがアムステルでの宴会に参加させられた。
次の日にグランドから教えてもらった方法で街をアムステルの近くに持ってきたが途中で魔力放出量の限度が来て途中までしか転移させる事ができなかったそれでもアムステルから2Kmぐらいの距離まで持って来れた。
グランド……ああ言っておいて全然無理だったじゃないか…このせいで数日間倦怠感で動けなくなったのは別のお話……。
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