真夏の真昼。
カーテンの隙間から覗くぶつ切りの地平線。
人混みの隙間から眺める瀕死の生命線。
くねくね揺らぐ炎天下。
ぐらぐら揺さぶる占い師。
無駄に遠くまで見える乱視に騙されないで。
無断で秘密を見ようとする乱視を騙さないで。
行進のリズムを乱すちっぽけな贖罪。
交信のチャンネルを閉じるあっけない謝罪。
くねくね揺らぐ真夏の決意。
ぐらぐら揺さぶる真昼の熱意。
真横にそびえる高層ビル。
反りたつ座標に命を賭けて、終わりの見えないにらみ合い。
垂れた瞼を掠めて通る占い師の行進。
飽きた身体を通報する占い師の交信。
手のひらとガラス窓に挟まる甘い孤独。
優しさをもてあそぶ露の滴り。
ひんやりギリギリ露の雫を噛みしめて。