表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】案内ギルドの新人さん~時の聖女と世界の秘密~【130万PV感謝!】  作者: ひろしたよだか


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

66/157

【六の扉③】065)ゲオルさんとジーノさん


「ほお、面白そうではないか!」


 大騒ぎの一夜が明け、酔っ払いやらロブさんの料理にやられた人やらで、未だ死屍累々といった浜辺の一角。一際呑んで騒いでいたゲオグゲガーさんは、今日も朝から元気いっぱいにそう言った。


 ゲオルゲガーさんが興味を示したのはもちろん、「孤島で消えた冒険者の謎」である。ウェザーの話を聞いたゲオルゲガーさんは早速でも出発しようとする。


「あのう、ゲオルゲガーさん?」(ニーア)が皆んなが起きてからで良いのでは? と声をかけようとしたところで「ニーアよ! ワシの事はゲオルさんと呼ぶが良い! 一緒の釜の飯を食った仲ではないか!」さあ呼べ、さあ! と圧をかけてくるゲオルゲガー、、、ゲオルさん。


「、、、それじゃあ、ゲオルさん。他の人たちはまだ寝てる人もいますから、もうちょっと後でも、、、」


「いやじゃ! 今行く! ビグロー! ザヴェイン! ついてこい! では行ってくる!」


 ちょ、そんな半裸みたいな格好で!? 目的も分からずに!?


 ゲオルさんといえど流石にそれはまずいだろうとウェザーを見れば、「いってらっしゃーい」と手を振って笑顔で送り出している。


「ウェザー、いいの? ゲオルさん達行っちゃうよ?」


「うん。ゲオルさんに関しては僕が指示するのは無理だよ。自由に動いてもらったほうが面白い結果になるんじゃない?」


「適当だなぁ、、、島の中に何がいるか分からないんだよ?」


「じゃあ、ニーアはゲオルさんを攫うような奴が、この島にいると思う?」


、、、思わない。人攫いだって相手は選ぶと思う。少なくともあんな騒がしい人が来たら、それだけで敬遠しそうだ。


「だろ?」


「心を読んだ!?」


 ともかく薮の中へ消えていったゲオルさんを眺めていたら、


「バカは朝っぱらから全く騒がしいね!」と現れたのはジーノさんだ。


「あ、ジーノさんおはようござ、うわ!」


 ジーノさんのウェーブのかかった赤髪が寝癖で爆発して、通常の2倍くらいの大きさになっている。


「うわ、とはご挨拶だね、ニーア」


「あ、すみません。でもジーノさん、髪すごいことになってますよ」



「ま、くせっ毛だからね。後で整えるさ」


 それは癖っ毛で済まされるレベルだろうか。でもこれ以上突っ込んだらいよいよ怒られそうなので黙っておく。


「そんで、何を朝から騒いでいるんだい?」


「実はーーーー」


「、、、、ああ、人喰いの孤島の話か。随分と懐かしい話を」


「え? ジーノさんは知っているんですか?」


「当たり前だろ? 私だって案内人だからね。私が駆け出しの頃に、先輩から聞いた話さ。むしろあんた達がよく知っていたね」


「大図書館でたまたま、、、」


「そうかい。それにしても、ここがあの孤島なのかい。へえ」


 ジーノさんは少しだけ島を見回してから、大きなあくびをして


「それじゃあ、もう一眠りするから、この辺であんまり騒ぐんじゃないよ」と、自分のテントに戻ろうとする。ゲオルさんとは対照的な反応だ。


「ジーノさんは気にならないんですか?」私がなんとなく聞いてみると、大きな目でギョロリと私を睨んで


「私はここに休暇に来たんだ、なんでわざわざ冒険なんかしなくちゃいけないんだい? そう言うのはあのバカに任せておきな」といって、のしのしと立ち去ってゆく。確かに尤もだ。


 今度はジーノさんがテントに入ってゆくのを見送ってから、


「さて、じゃあ僕らもゆっくりしようか」とウェザーが伸びをする。


「え? 探索しないの?」


「うん。ゲオルさんが帰ってきてからでいいよ。もしかしたらゲオルさんが原因を見つけてくるかもしれないし。そしたら楽でいいよね」


 実にウェザーらしい返事が返ってきた。


 けれど、お昼どころか太陽が海に隠れようとする時間になっても、ゲオルさん達は帰ってこなかったのである。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ゲオルさんは石と棍棒の時代からウッカリ現代に産まれちゃった感あるね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ