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封病魔法の副作用って治せないんだね

「よし...終わり...」


 手術っていっても魔法やスキルも使っているから地球の手術と比べると随分楽だね。


 後、お腹の中に見たことない臓器があったのはちょっとびっくりした。


 この世界は色んな種族が入り交じる世界だからね。種族特有の臓器とかそういうのなんだろうね。


「これが...手術...ほんとにこれで治るんですか?」


 治療師はまだ信用出来ないのか、半信半疑で声をかけてきた。


「うん。んじゃ、かけてた麻酔魔法と睡眠魔法を解いてみよっか。」


 手術をする時に安全の為と患者の保護の為にかけていた魔法をとく。


.........


 しばらくするとアメジストが眠そうに目を擦りながら起き上がった。


「ん...んんっ....」


「気分はどう?」


「あといっかげつ...だとおもうとちゃいやくのきぶん......っ!?かんてい...びょーきってでない!なんでっ!?」


 自身の健康状態を大雑把に知れる健康診断的な鑑定スキルがある。きっとそれを使ったんだろうね。


 不治の病だと思ってた病気が治ってるんだからそんな反応にもなるね。


「ヒマリアが治してくれたんだよ!手術っていう凄い方法で!」


 ユニがアメジストの手をぶんぶん振りながらそう答えた。


「ゆにちゃん...おてていたい...」


「あ...ごめんね!」


「んっ...ひまりぃあ...ありがと...」


「どういたしまして。封病魔法で戻った体も治したかったんだけどね。流石にそこまでは無理だったよ。」


 癒の妖精の力を隅々まで調べても元に戻す方法はなかった。


「それは...しかたない...びょーきなおしてくれただけでもかんしゃ...おれいどうしよ。」


「別にお礼なんて大丈夫だけどね。」


 ユニとアメジストは学生時代からの仲で親友と言える関係らしいからね。


 そりゃ助けるよねって感じだよ。


「だめっ...おれい...ちゃんとする...おかね?もの?なんでもいい...」


「いや...別に今欲しいものもないし...」


「...はっ!...そっかひまりあはさきゅばす...あめじすと...からだで...かえす...あぅ...」


 照れたように顔を真っ赤にするアメジスト...


 いや、アメジストはローションくれるくらいの人だよ。絶対照れてるふりだよね?


「うっ...ばれた...。でもほんとに...からだでかえしてもいい...じゅよーあるよ?」


「需要あるかないかは別としてね...ねぇユニ?」


「いいとおもうよ。」


「...え?」


 思ってもいなかった反応にポカーンとする私に、ユニは正面から抱きついてくる。


 そのままぎゅーっと力を入れながら、私の耳元で囁いた。


「ねぇヒマリア?忘れてると思うから言うけど私。ピンクラビットの特性がどうこうのまえに...レズだよ?」


 ...あっ......


「アメジストと3人で...うんん...メアも入れて4人...どう?」


「すごく...いいとおもう。」


「なんなら5人でもいいんだよ?」


5人?...5人目って誰?心当たりあったっけ。


「私もきょーみあるんだよ?ローメイのミルク...」


 ローメイってあの...エッチな気持ちになったらお乳が出ちゃう料理長だね。


あれ?昨日の今日だよ?いつバレたの...?

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