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お風呂にて

 ユニの部屋のリビングでアメジストから貰ったローション入りの瓶を片手に持ちながら考える。


「これ..貰ったのはいいけど...んー...」


 らぶらぶするのにどうぞと渡されたローション...だけど使うのはかなりハードル高い。


 ベットの上とかで使ったら、すっごいベット汚しちゃうもん...あれ?今更?


「どうしよ...これ...」


「...一緒にお風呂入ろっ?」


「っ!びっくりした...ユニ?って...えぇ!?えっちもーど!?」


 急に後ろから抱きつかれたと思ったら目にハートが浮かんでいるユニが居た。


「だって...それってろーしょん...でしょ?それ見たらドキッてなっちゃって...」


「えぇ...」


「一緒に洗いっこしよ?...ぬるぬるぷれいしよ?」


 グイッとユニに腕を掴まれてお風呂場まで引っ張られて行った。


 あれ?ピンクラビットの特性出るの時間的に早すぎない?


 そう言えば昨日も昼間にちらっと出てたような?





 かぽーんっと桶の音がお風呂場に響いた。


 お風呂の大きさは銭湯レベル...ここがアルケミー家専用って言うんだから王族って凄い。


 初日に入りに来た時は貸し切りみたいな感じで優越感を感じてなかなか良かったんだけどね...2日目からはこんだけ広いと寂しさの方が大きくなったよね......


 でも今日はユニと一緒だから寂しくないね。ていうか...この後することに対する期待もあってワクワクしてるね。


「ささっ座って?」


 ユニに促されてお風呂場用の椅子に座る。


「頭洗ってあげる...シャンプーは...桃の匂いのやつでいい?」


「ん。いいよ。ありがと。」


 ユニはシャンプーを手に取る。しっかりと泡立ててから私の頭を洗い始めた。


 しゃこしゃこ...


 お風呂場に頭を洗う音が響く。


 人に頭を洗ってもらうのはどうしてこんなに気持ちいいのかな。


「どぉ?私頭洗うの上手でしょ?」


 しゃかしゅこ...


「うん。すっごい気持ちいい。」


「えへへ...良かった!...こうやってねー...よくメアと一緒にお風呂に入ったりするんだけどね。その時にこうして洗ってあげてるんだよ...」


「えーいいなー。私は毎日でもユニとお風呂入りたいよ。1人だと寂しいもん。」


 しゅこしゃか...


「えぇ!?それは...ちょっとどうだろう!?今だってピンクラビットの特性が働いてるからヒマリアと一緒に入れてるわけだし...」


「それ気になってた!24時間は特性が働かなくなるとか言ってなかった?」


「...特性を強化する訓練をしてるからね。私、ビックリするぐらいにすぐ気絶しちゃうからね。それを何とかするために普段から微弱に特性を出し続けるようにしてるんだよ。」


「そうなの!?」


「うん。使い続けて持続力を強化することと身体に特性を馴染ませるようにすることをしてるんだよ。...そうすればこうやってヒマリアとお風呂入ったり...何時でもえっちなことできるようになるから...」


 しゃかしゃか...


「...それで昼間に目にハートが浮かんだり、思考がえっちな感じになってたの?」


「うっ...その通りだよ...えっちな私は...いや?」


「まさか!私はサキュバスだよ?むしろ嬉しいよ!」


「...よかった......ヒマリアに理性の最後の砦を壊されてから...私どんどんえっちな子になってくんだもん。ヒマリアのせいだよ?ちゃーんと責任とって貰わないとね。」


 ユニは優しく頭を撫でるような洗い方をした。


 しゃか...しゃか......


「えへへ...責任はちゃんと取るよ。この先ずーっと死ぬまで...いや死んで新しく生まれ変わったってユニといちゃらぶして暮らすって!」


 目の前にある鏡に映るユニの顔が少し嫌そうにした。


「む...それは...ちょっと重いかも...」


「えぇ!?」


「ふふ...冗談だよ。生まれ変わったって一緒だよ。」


「むー...もー...焦ったじゃん...」


 ユニと私...まだ出会ってからそんなに長い時間は立っていない。


 最初だって勇者と魔王で出会ったし...この関係の始まりも、ユニが一目惚れと...私が勘違いから始まった...


 それでも出会ってからのとても濃密な時間は、一目惚れとか勘違いとかをもはや関係の無いレベルにさせた。


 私はユニのことを心から愛してるし、ユニも私のことを愛してくれてるのが伝わってくる。


 まぁ...私はサキュバスの特性、ユニはピンクラビットの特性があるせいでえっちなことは結構ぶっ飛んでるんだけどね。


 だって私は可愛い子を見ると特性が疼いて辛いし、ユニは私を独り占めにしたいと特性が疼いて辛いらしい。


 この辺は2人で私たちの特性を考えて妥協点を出すしかないからね。って...


「ちょっ...なにこれ!」


「えー、猫耳ヒマリアだよ!」


 考え事をしていたら、頭の上に泡で猫耳を作られていた。


「もーっ猫耳ヒマリアも可愛いなぁ...写真撮りたい!」


「えぇ!恥ずかしいよこれは!」


「むー。私の寝顔を撮ってた癖に?」


 ...ん?あ、今朝のユニとメアの写真のこと?


「え...気づいてたの!?」


「マジフォの待ち受けにしてたらすぐ気づくよ。」


 うっ...あの写真のユニの肩から上部分だけ切り取って待ち受けにしてたのバレてたのかー...ん...あれ...えっいつバレた?

すっごい健全なお風呂シーン

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