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ブレイブサキュバス

 お昼ご飯を食べた後は、ユニとメアとは別行動となった。


 ユニは仕事があるし、メアは勉強があるらしい...仕方ないね。


 今晩のことについては...もう考えないことにした。記憶の片隅に隠すように置いておくことにする。それよりも、今は訓練場でリンカと会うことを優先する。


 何でも戦い方を教えてくれるらしい。


「やぁ、きたね。」


「戦い方を教えてくれるんだよね。ほんとに助かるよ。」


 一か八かにかけて崖下の川に飛び下りることなんてもうしなくないからね。


 ちゃんと戦えるようにならないと。だから、リンカのこの申し出はほんとにありがたい。


「存分に助けられてくれ。っていっても...ブレイブサキュバスとさんしゃいんの詳細が分からないと指導もしにくいんだけどね。なんか分からない?」


「なんかって言われても...」


 っと思っていると頭の中に詳細が浮かび上がってきた。


・ブレイブサキュバス

勇者の能力を継承、覚醒させたサキュバス。

勇者の力を100%、『その他の職業』の力も100%引き出せる。(『その他の職業』は種族の制限なし)

また、魔族でありながら魔族の弱点属性である聖属性を持つ。そのため、相反する闇属性と聖属性がバランスよく扱える。


・さんしゃいん♪

ブレイブサキュバス専用職。

戦闘スタイルを決めることでその戦闘スタイルに合った勇者の力を効率よく引き出す。

レベルが10上がる度に新たな戦闘スタイルを増やせる。

設定した戦闘スタイルは使用する度に強くなってゆく。


〈未設定(レベル1で解放されました)〉

〈未設定(レベル11で解放されました)〉

〈未設定(レベル21で解放されました)〉

〈未設定(レベル31で解放されました)〉

〈未設定(レベル41で解放されました)〉

〈未設定(レベル51で解放されました)〉


「...なんだこれ?」


 全くよくわからなかったのでリンカにそのまま伝えてみる。


「んー...やっぱり初めて聞いたよ。けど予想は立てれたよ。」


「っというと?」


「勇者って職業はね...何でも出来るんだよ。比喩とかそんなんじゃなくてそのままの意味でね。人族がなることが出来る全ての職業の力が使える。」


 はぁ?何そのチーター?強すぎない?


「ただまぁ...理論上は...なんだけどね。前に魔王様が言ったでしょ?適合率が高くなるほど勇者の力が強くなるって。あれはね...」


 なんかすごい難しい話をリンカが話し始めた。まぁ、でもその話をまとめると、


適合率=勇者の力を引き出せる量(%)

適合率/2=他の人族の職業の力を引き出せる量(%)


 らしい。つまり勇者適合率60%なら、勇者の力を60%、他の人族の職業の力を30%使えるってことだね。


 ん?あれ?適合率99.9%だった私、強くない?


 勇者の力をメインで使ってサブで他の職業の力を使えば1人でなんでも出来るんじゃ...


 ...ん?ちょっと待って!さっきブレイブサキュバスは、両方100%で引き出せるって...あれ?え?


「つまりだね...ヒマリアはやろうと思えば、理論上は全種族の全職業の力を使えるわけだね。」


「...は?」


「まーでも、実際に全部使えちゃうとその情報量とパワーでヒマリアが壊れちゃうから、さんしゃいんって職業が戦闘スタイルという方式を利用して少しずつ使えるようにしてヒマリアを守ってるんだろうね。」


「な...なるほど?」


 なんだろう、もしかして私めっちゃ強い?

今回はファンタジーなほう

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― 新着の感想 ―
[良い点] こ れ は ず る い チート級やん!勝てるのか?いや、低レベルならなんとか? ...強くて可愛い百合(←ここ重要)サキュバスだな。 [一言] 可愛いは正義!
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