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なんでそうなるの!?

 服を着替えた後、空腹でお腹から音がなった。


 ユニの方を見るとユニもおなかがすいている様子だね。


 まぁ、あれだけカロリーを消費する行動をして朝ごはんも食べていないのだから仕方がないよね。


 ユニと2人で並んで食堂に向かった。




 朝昼兼用のご飯を料理人に頼んで席に座ると先客がいた。その先客は、かなり眠そうに目元を擦っていた。


「ふぁー...ねむぃ......」


「メア...眠そうだね。」


「むっ...お二人さんのせいだよ!私の寝室、隣の部屋だからすっごい声聞こえてたんだからね!おかげで寝不足だよ!」


「ぁ...ごめん。」


 あはは...言い訳させてもらうとね?


 ユニの部屋とメアの部屋は構造が複雑で寝室が隣合っているとは気が付かなかった...


 実はそれぞれの部屋に、寝室、トイレ、風呂場、台所、リビングなどが全て揃っていて、部屋から出なくても好きなことができるようになっているんだよね。


 それ故に構造が地味に複雑で、まさか寝室が隣合っているとは考えもしなかったね。


 ユニもユニで苦笑いしてるもんね...。


「今度から気をつけるよ。」


「むー...私も、おねー様みたいにピンクラビットの血が流れてるんだからね?おねー様みたいに濃くはないから...何とか自分で慰めて何とかなったけど...」


 ......ん?


 あれ?それって、ユニと私の交わりの声に影響されてもんもんとした訳じゃなくて、ピンクラビットの特性でもんもんとなったってことだよね?


 ピンクラビットの特性が頭をよぎる。


『ピンクラビットってめっちゃえっちな種族らしいんだよね。


なんでも、好きな人が出来ちゃったらもうその人の事しか考えられなくなって、とにかくその人の全てが欲しくなるらしい。


その特性のおかげでピンクラビットは子供がとっても多いらしい...すごいね!』


 つまるところ...メアは、私かユニのどちらかが好きってことじゃ...


 そう言えば顔合わせの時に、メアは怒って入ってきたよね?


 私のことを見て、ときめいて矛を収めたみたいだったけど...怒って入ってきたのはシスコン...おねー様大好きっ子だったから?


 メアも可愛いこと結婚したいって言ってたけど...それもしかして私じゃなくてユニのこと指してた?


 まさかと思ってユニの方を見るとユニもその考えに達したようだね。


 ユニはゆっくりとメアに向かって話しかける。


「ねぇ...もしかしてだけど私かヒマリアのどちらかが好きだからピンクラビットの特性が働いたってこと?」


「ふぇ!?いや...そうなんだけどぉ...うん。」


「私とヒマリアのどっちが好きなの?」


「.........両方。」


 ...ん?あれ?ユニが好きなんじゃないの?両方?


 そう不思議に思っているとメアが言葉を続けた。


「最初はおねー様だけが好きだった。けど、結婚するってなって顔合わせの時に飛び込んで...ヒマリアを見て...その時にときめいて両方好きになった。なんていうか今は推し同士の絡みを見てる感じで幸せだったり...ふへへ。」


 ...ん?推し?えっ?今そんな感じでメアに私達見られてるの?


 いやめっちゃやばい三角関係作っちゃったかなーって怖かったんだけど?


 私達、まさかの推し扱い!?


 え?これ、魔族特有の感覚とかじゃないよね?メアの感覚が謎いんだよね?


 私の頭の中がメアの謎の思考回路を処理するのに戸惑っているうちに、ユニはある事を決断した。


 って...あれ?ユニから眠ってるはずのピンクラビットの気配が一瞬だけ感じたんだけど?


「ヒマリア...」


「ん?」


「今晩...メアを連れ込むね?」


「はぇ?...どゆこと?」


「3人でするからよろしくね?」


「...え?ええ!?なんでそうなるの!?」


 昨日、ユニの最後の砦を壊すまではそういうの恥ずかしいって感じだったよね!


 不意打ちのキスでも耐性なくて意識飛ばしてたよね!


 そんな人が3人でしようなんて言い出すとは思わなかったよ!


 魔族の思考回路...ほんとよく分からないよ!


 ...ん?これ、私がユニの最後の砦壊したせい?


 いやほんとに軽い気持ちで煽るもんじゃなかったよ!

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[良い点] あっ...キマシタワー [一言] ご馳走さまです。
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