依存すればいい
※イーサン視点です。
《ゲームでのイーサンの設定》
イーサン=フォッカチオ伯爵子息
フォッカチオ伯爵家の次男で長男が家督を継ぐ為、騎士団に所属している。
赤い短髪がツンツンした髪型で、青い目。
明るく人当たりの良い性格をしているが、幼い頃から気に入った物を兄に奪われてきたので、一度狙った物(者)への執着はこのメンバーの中で一番強く、ルートによってはヤンデレに変わる。
親衛隊も解散してすっかりしょげてるウェンディは見てて飽きない。
唯一残ったボクを失わないように必死だし。
ちょっと前までは親衛隊の三人からもチヤホヤされていて我が儘放題だったのにね?
今ではボクのご機嫌窺いまでしてる。
何でこんなに落ち込んでるかってどんな手を使ったかは知らないけど、シルフィーを陥れるためにうちのクラスの女子を集めてお茶会したらしいじゃん?
そこできっと洗脳でもしたんだろ?
あんなに素直なミシェルちゃんが突然キツク当たるなんてね。
一度シルフィーと衝突した時に、噂を信じて真実とも確めずに相手を咎めるのは良くないって気付いてからは、誰かに何かを吹き込まれても本人に確認するまでは信じなかったのに。
休み明けたらいきなりだもん。
びっくりしちゃうよ。
そしたらマリアンナちゃんがウェンディにお茶会招待されたって教えてくれたから、きっと洗脳だなって思ってた。
その日はシルフィーには辛い一日だったと思う。
立場上?ボクは庇ってあげられなかったけど、アンディとヨハンとGGが庇ってくれてたから直接的なことはされずに済んだ。
それでお昼にウェンディを迎えに行って、いつもの様に食堂に行ったんだけど、ウェンディは気持ち悪いくらい上機嫌なの。
シルフィーが苛められて楽しいみたい。
クラスが違うし直接は見られないから、ボクに聞いてきたんだよね。
ホント、ボクら親衛隊の前では隠さなくなったな。
「うふふっ。あの調子にのったモブ女が身の程を知れば良いのよ。そもそも子爵令嬢ごときが王子様達と同じクラスなのも気に入らないのよ!幼なじみだって言うのもきっと汚い手を使ったに違いないわ」
流石に腹が立ったけどポーカーフェイスは崩さない。
何度も口にしてる″モブ女″って何だ?
シルフィーがAクラスなのは成績が優秀だからだ。
Bクラスには子爵から下の貴族や裕福な家庭の奴等がいるイメージだけど、成績さえ良ければAクラスに入れた訳だし。
Cクラスだってそうだ。
裕福な平民のクラスと思われてはいるけど、その中でも成績が良ければBクラスに行く。
ウェンディだってそうだろ?
金があると言っても商家の娘で平民だ。
隣国から来てることを考慮して成績を考えても本来ならCクラスなのをBクラスにしてもらったらしいということはアンディから聞いてる。
幼なじみだって領地の事件が切っ掛けだったけど恩を着せるでもないシルフィーに興味を持っていたところボランティアのことを知って面白い女だなって思ったから仲良くなっただけだし。
シルフィーに迷惑に思われることはあってもボクらが迷惑だとか思ったことないし、汚い手なんてあのシルフィーが使う筈がない。
ヨハネスとの婚約が入学までに好きにならなかったら白紙に戻るかもって聞いたときは燃えた。
シルフィーは本気に思ってくれなかったけどね。
結局ヨハネスに落ち着いて、ボクらの前でもお構いなしにイチャイチャしちゃってさ。
初恋が失恋に変わったけど、ボクはヨハネスのことも好きだから受け入れた。
それはアンディも一緒。
二人で初恋が破れたなって笑い合った。
まぁ、それでもヨハネスがシルフィーを泣かす様ならかっ拐って行くつもりだけどね。
それにしてもウェンディはボクの幼なじみ達を狙うだけじゃなく、シルフィーを敵認定しちゃうなんて死にたいのかな?
醜い表情でシルフィーを悪く言ってるのをニコニコ聞いてるけど、その口に雑巾でもブチ込んでやりたい。
その日のシルフィーの屋敷での会議はボクの愚痴がメインだった。
だって腹立ったし。
散々愚痴ってちょっとスッキリしたけど、シルフィーは今日一日嫌な気持ちで過ごしてたんだと思ったらまた苛々してきた。
「皆が庇ってくれたから大丈夫だよ」
シルフィーはそう言うけどさ、ボクは庇ってあげられなかったんだよ?
護ってあげたいと思ってる女の子を護ることが出来ないのは辛い。
騎士道にも反してる。
シルフィーもボクがウェンディに惚れたフリをしてるのは理解してるし、責めるつもりは微塵もないんだと思うけど、ボクが悔しいの。
だからボクはボクでウェンディのアラを探してシルフィーを助ける。
勿論幼なじみ達もね。
そしたら翌朝Aクラスの女子達のシルフィーへの態度が戻ってるし、昼休みにBクラスに行けば親衛隊解散してるしマジウケる(笑)
一夜で急展開すぎでしょ!?
今までチヤホヤしてくれてた三人が手のひらを返した様に冷たくなって落ち込んでやんの。
それなのにボクだけは変わらずお昼に迎えに来てくれて嬉しかったらしいよ?
親衛隊は解散してウェンディの側にいるのはボクだけになっちゃったけど若干依存気味になってるし、これを上手く利用しない手はないね。
「イーサン様は私のこと裏切らないですよね?」
ちょっとだけ窶れたウェンディが瞳を潤ませてそう言う。
「勿論だよ。ボクのお姫様はウェンディちゃんだけだよ♪」
これでもかって笑顔を向けると、頬を赤く染めて照れてる。
ふふっ可愛いね。
単純で。
「私はただ皆さんと仲良くなりたかっただけなの。イーサン様の幼なじみさん達の仲間に入りたかった。それをあのモブ女が邪魔してるんじゃないかって…」
弱々しい声で言ってるけど、反吐が出るような内容でうんざりする。
ボクの幼なじみにお前が入る余地なんか一ミリもねえよって言ってやりたい。
あそこにはボクが認めた人しかいない。
それはそれぞれ皆がそう。
皆にとってのボクも認められてるからこそずっと一緒にいられる。
「そっかぁ。ボクの幼なじみ達と仲良くなりたかったんだ?」
シルフィーのことには触れずに訊ねる。
「うん。でもあのモブ女が皆さんを侍らしてるから、私のことを邪魔だと思ってるみたいで…」
だから!
侍らしてるとか何?
皆勝手にシルフィーに付き纏ってたのを受け入れて貰っただけだし。
それ言うなら、親衛隊の男達を侍らしてたじゃねぇか。
ホントどの口が?って感じで苛々するわ。
でも見てろよ?
痛い目見るのはお前の方だ。
せいぜい今を楽しむことだな。
イーサンは幼なじみ達に執着しているし、実はヤンデレ要素も持ち合わせているので要注意人物です。
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