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ヒロインがいない学校

まだ入学式当日です。

ヒロインがいない…。

どういうこと?

確かに色々とゲームと違うことになってるけど、ヒロインがいないってあるの?


ユリシア=ポンデケージョ男爵令嬢を調べてみる必要がある。

メリッサに頼んでこっそり調べて貰うことにした。


入学式も終わり、すっかり注目の的の攻略対象達と悪目立ちしてしまった私は担任に引率されてAクラスの教室に向かった。

この学校は片仮名の″コ″の字型になっていて、A棟、B棟、C棟に分かれている。

そしてA棟には各学年のAクラスといったように分かりやすい作りになっている。

四階が一年生、三階が二年生、二階が三年生、一階が職員室や食堂それから各専門の教室がある。


繋がってはいるけれど、それぞれの棟には独立して出入り口があって下駄箱もある。

そのため、同じAクラスの他学年にはよく会うが他クラスとはあまり会う機会がない。

″コ″の字型になっているから、それぞれテリトリーのような感じで行き来することは滅多にない。

ましてやAクラスは成績だけでなく、高位貴族も多いので近寄りがたい雰囲気を醸し出している。


そんな私もしがない子爵家の人間で、成績を抜きにしたらAクラスなんて畏れ多いし居心地も悪い。

本来ならBクラスが妥当なところ。

Cクラスには裕福な平民の子どもが集まる。


ヒロインがいたら、考古学の勉強をずっとしてきて頭の良い彼女は試験で好成績を叩き出して男爵令嬢でありながらもAクラスに決まるのである。


担任に連れられてクラスに入れば、前世の学級とは比べ物にならないくらい広くて机と机の間隔も広く圧迫感がない。

それでも二つセットでくっついて並べてあるのは前世の学校に似ていて、教壇から見たら扇状に並べられた机は、それぞれの席から黒板がよく見える作りになっている。


それぞれ好きな席に座るように言われて、私はマリアンナと隣同士を希望した。

でもヨハンが離してくれなくて、マリアンナにもヨハネス様の恨みを買いたくないからごめんって言われてしまって諦めた。


ヨハンと私の横にアンドリュー殿下とイーサン様、ヨハンの前にグルマン様、私の前にマリアンナが座った。


マリアンナが前にいてくれるだけですごく心強い。

でも、こんな目立つ人達の中に巻き込んでしまって申し訳ない…。


ヨハンとは席も隣同士だし登下校も一緒だから、本当にずっと一緒にいるんだけど、流石にトイレは着いてきたがったけど遠慮して貰ってマリアンナと行く。


そうすると公爵家のご令嬢方が聞こえるように嫌みを言ってきた。

ヨハンの婚約者というだけでも子爵家の分際でって思われるのに、端から見たら殿下を筆頭にした将来有望なハイスペックイケメン男子達を侍らせてる様に見える様で、一方的に家に集まられた幼なじみだというこちらの事情など知りもしないご令嬢方からしたら、随分異端で不愉快な存在なんだと思う。


まぁそう思われても仕方ないから、実害がなければ好きにしてって感じで流してる。

メソメソするような性格でもないしね。

(マリアンナの前では甘えちゃうけど…。)

あんまりしつこく言われたら相手を泣かしてしまう自信はある。

しないけど。

身分とか家柄とか色々面倒だし。


それよりも普通に学校始まったけど、ヒロイン不在で大丈夫なの?

私は普通に学生してたら良い?


教室に戻ると早速ヨハンが私の腰に腕を回してきて抱き寄せる。

幼なじみの前ではもう気にしなくなっていたけど、ここは教室で他の人達もいるからやめて欲しい。

やんわり腕をほどいて自分の席に着く。

休み時間が終わるまで殿下達が集まって他愛のない話をして過ごした。


今日は入学式の後は担任による学校の説明や、各専門教室の使い方などを教えてもらって、自己紹介や簡単なレクリエーションなどをした。


この自己紹介でも注目を浴びてしまい、初日からすごくHPを削られた…。


ヨハンが私の事を婚約者だと宣言するのは仕方ないにしても、殿下まで幼なじみだけど婚約者の座を狙ってるとか言うし、イーサン様も幼なじみ以上に思ってるとか言ってしまって四角関係だと思われても仕方ない状況だ。

唯一私をそういう対象としていないグルマン様はヨハンに憧れてる的なことを言っていた。


どうして態々やっかまれる様なことを言うのか…。

昔からこの幼なじみ達には振り回されっぱなしだ…。


どうなる、私の学校生活!?


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