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平穏無事を願ってる。

いよいよ学校編始まりますが、まだ門すら潜ってません。

いよいよ今日から学校生活が始まる。

新しい制服に身を包み、気合いを入れる。

長い髪の毛は高い位置で一つに括り、ポニーテールにした。


ただのモブの私だけどヨハンの婚約者である以上、立派な関係者だ。


気合いを入れて両手で頬を軽く叩く。


よし!

なるようにしかならないけど、私は私に出来ることをやるだけだ!


朝はヨハンが迎えに来てくれたから一緒に学校まで向かった。

制服姿のヨハンはさすが攻略対象って感じで本当にカッコいい。

モブに転生して、親友のマリアンナを捨てる婚約者だったヨハンのこと警戒してたし、まさか自分が婚約者になった上に白紙予定だった婚約を継続することになるし、私自身も意味が分からないけど、ゲームやってた時の推しが実はヨハンなんだよ。

綺麗な艶っ艶な黒髪に吸い込まれそうな紫の瞳…。

性格はゲームとはだいぶ違うけど、雰囲気ミステリアスクールは健在で推せる。

でも私の側だとデレデレしちゃうからちょっと残念。

人前ではやめてって言ってるのにスキンシップ多目だし。

それもこれも周りへの牽制だって独占欲丸出しで、そんなところも今ではちょっと可愛いと思ってしまう私もだいぶヤバい。


左手の薬指にはピンクゴールドの指輪。

制服の中には四つ葉のクローバーのネックレス。

この二つが私のお守りでこれさえあれば私は強くあれる。


まず入学式ではアンドリュー殿下とヒロインの出会いがあった筈。


婚約者と歩いていた殿下にぶつかって転けちゃう定番の出会い。

それで殿下がヒロインを起こしてあげてっていう王道パターン。


でもこの世界の殿下にはまだ婚約者いないし、性格とかも違うからどうなるのかは分かんないけど…。


学校に着くと門のところにアンドリュー殿下とイーサン様とグルマン様がいた。

周りには頬を赤らめたご令嬢がたくさん。


攻略対象である彼らはやっぱり制服が似合っていて、いつも屋敷で見る幼なじみとは違う雰囲気で何とも思っていない私もカッコいいと見惚れてしまった。


繋いでいた手に力が込められて慌ててヨハンの方を見る。

拗ねた様な表情のヨハンもカッコいい。

制服効果恐るべし!


でもすかさずフォローは欠かせない。

焼きもちや誤解は後回しにして良いことなんて一つもないもの。


皆の制服姿を初めて見たから、いつもと違うなって見てただけだって伝えた。

私がカッコいいって思うのはヨハンだけだよって。


顔を赤らめて、プイッと横を向いたヨハンはやっぱり可愛い。

そんなことを思ってたら耳元で『シル、愛してる』なんて不意討ちしてくるから私まで顔が真っ赤になってしまった。


急に言うなんて反則!


門に向かっている私達に気付いた殿下が


「シルフィー!ヨハネス!こっち!」


って声をかけてくださった。

いや、ご令嬢達の視線が刺さる…。

捲き込まないで欲しかったなぁ。


無視する訳にもいかないから


「ごきげんよう。アンドリュー殿下、フォッカチオ様、グリッシーニ様」


って他所行きの挨拶をした。


するとイーサン様が吹き出して


「ちょっ…wwシルフィー、そんな他人行儀な呼び方やめてよww違和感凄すぎて笑っちゃうから、今まで通り名前で呼んでよww」


腹を抱えて転げ回りそうな勢いで笑ってる。

ムッこっちは真面目なのに。


「そうだよ!シルフィーはヨハネスの婚約者で僕達の幼なじみなんだから水臭いですよ!」


グルマン様も笑いを堪えて言ってきた。


「俺だって殿下じゃなくてアンディって呼んでくれて構わないんだぜ?ってか大歓迎!」


「ボクもイーって呼んで欲しい!」


「僕はGG!」


いや、流石にそれは無理だし前断ったじゃん!


固まってるとヨハンが


「朝から私のシル(・・・・)に構いすぎだ!シルは私の婚約者なんだから、あまり馴れ馴れしくするな。」


って仲裁してくれた。


殿下が、


「そんなん言っても俺達みんな幼なじみなんだから今まで通りシルフィーと接するぜ?」


って言って、私の耳元で


「婚約続行になったみたいだけど、ヨハネスに愛想尽かしたらいつでも大歓迎だからな?」


って小声じゃなくて割りと普通の声量で言った!!


ヨハンは眉間の皺が凄いことになってるし、周りのご令嬢方から小さい悲鳴が聞こえた。


そこでハッとした。

ここは学校の門の前で、周りにはたくさんの人がいるっていうのに、どうしてこう不穏な種を蒔くの?

ヨハンの婚約者で少しは目立ってしまうのは仕方ないって思ってたけど、こんな悪目立ちしたくなかったのに…!

最悪だ…。


その場から離れたくて、繋いだままのヨハンの手をひいて


「入学式に遅れますので、失礼します。」


と、歩き出したのに殿下が引き留める。


「シルフィーを待ってたんだから俺らも行くよ。」

「ボクも♪」

「僕はヨハネスも待ってたよ。」


平穏な学校生活終わった。

ただの子爵令嬢がこんなハイスペックイケメン達に囲まれて何もない方がおかしいから。


不安が顔に出ていたのか、ヨハンが


「シルフィーヌは私の婚約者だから、シルを害する者は私の敵だと思え!」


ってでっかい声で宣言した。

カッコいいけど、やめて…逆効果だと思う。


そしたら殿下まで


「シルフィーは俺達の大切な(・・・)幼なじみだから、それも忘れないでくれよ?」


って追撃。

ご令嬢方顔色悪い…。


ほんと勘弁してください!!


今日から三年間平穏無事に過ごさせてくださ~い!


お読みいただいてありがとうございます♪

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