第61話 冒険者ギルドでの盗賊騒動の終わり
俺は冒険者ギルド職員に、
採取品を奪われそうになり、
冒険者ギルドに、
盗賊が紛れ込んでいると、
告発している。
「……トモエ君、
君が正しいかもしれない事は分かった。
彼を離してくれ。
あとは私達の仕事だ。」
冒険者ギルドのお爺さんは、
俺からゴブリンロードの頭部を奪おうとした、
男ギルド職員の自白を聞き、
やっと俺の話を、
信じようと思ってくれたらしい。
「それは構いませんが、
私は拘束されるんですか?」
拷問から正しい情報が、
得られないとか言っていたし。
まぁ、早く楽になる為に、
いい加減な情報を、
伝える事は良くある事だが。
「いや、その必要は無い。
此奴の自白で、
噂の証拠が見付かるかもしれない。」
冒険者の告発より、噂より、
カスナードの事を信じていなかったか?
「必要なら、
他の関係者も尋問しますよ?」
「これだけ目撃者がいるんだ。
君の名前を出すだけで十分だろう。」
「お爺さんの事を、
信じられません。」
率直に言っておく。
まぁ、お爺さんだって、
自分の言動から俺に信じて貰えるとは、
思っていないだろうが。
いや、冒険者なら冒険者ギルド職員の事を、
信じて当たり前なのか?
「肝に銘じておこう。
しかし、それは私も同じだ。」
そういえば、
俺は昨日入会したばかりの新人だったな。
女冒険者パーティ白黒の、
メンバーに成れた事が嬉しくて忘れていた。
「冒険者ギルドは、
冒険者より職員の事を、
大事にしている様に思えます。」
「……君はギルドの職員を減らし過ぎている、
と言えば、少しは理解出来ると思うが。」
なるほど。
お爺さんが不信感を抱いていたのは、
俺個人に対してで、
俺以外の冒険者が告発していれば、
また違った対応だったと言う事か。
でもな。
教官から殺してもいいと、
言われたんだが。
「そうですね。
ところで、ゴブリンロードの討伐報酬は、
どうなりますか?」
まぁ、カスナードの罪が暴かれれば、
俺の評判も上がるだろう。
「それはこの後、二階の個室に、
ギルド職員を向かわせる。
今度こそ、
規則に反しない様に気を付けさせる。
君が盗賊と言うこの件については、
時間が欲しい。」
フレンダさんに確認すると、
頷かれた。
「分かりました。」
俺はお爺さんと男ギルド職員に、
発動していたスキルを解除し、
お爺さんと握手を交わす。
「一仕事、終わった気がします。」
俺達は冒険者ギルドの、
二階の廊下に集まっている。
これからギルド職員が、
冒険者ギルドが金貨で支払えない分の報酬を、
紹介してくれる事になっている。
なんでも、
ランク4冒険者にしか紹介されない、
特別な商品らしい。
「あたいはちょっと怖くなった。
こういう事、
トモエさんは慣れているの?」
フレンダさんに、
そんな事を言われてしまった。
リーンちゃん達も、
気になっているらしい。
「方法は知っていましたが、
実践するのは初めてでした。」
まぁ、映画や小説など、
触れる機会は沢山あったし、
報告書が漏洩した事件もあったな。
「そうね。
ここは心強いと、
思っておきましょう。」
ミルクさんが庇ってくれた!
まぁ、冒険者になる前に、
何をやっていたのか、
推測できるような特殊な技術だよな。
「いえ、私は素人ですから、
訓練された相手には、
効かないと思います。」
「まぁ、いいじゃない。
それより、来たみたい。」
冒険者ギルドの上の階から、
10人のギルド職員が降りて来た。
「お待たせ致しました。
一人は紹介をする者で、
もう一人はそれを監視する為の、
他の部署の職員です。
二人ずつ、先に個室に入りますので、
皆様一部屋ずつお選びの後、
入室をお願い致します。」
「分かりました。」
さて、一体どんな商品があるのか、
非常に楽しみだ!




