第59話 冒険者ギルド職員への追及(R15版)
R18版をノクターンノベルス様に投稿しております。
タイトルは「対称性を破って現実⇔異世界変革(R18版)」です。
俺は冒険者ギルドに紛れ込んでいた、
盗人の一人に真実を話すように、
痛みを用いて迫っている。
俺はフレンダさんとミルクさんが、
運んで来てくれた桶から水を浴び、
カスナードと女ギルド職員の、
血肉を落としている。
下の階に水が漏れていそうだが、
既に部屋中血だらけだから、
気にする必要は無いだろう。
リーンちゃんとニースちゃんは、
部屋の外にある廊下に、
無事な他の個室から椅子を運んで来て、
そこに座って休憩している。
特に見るに堪えない、
という事は無さそうだから、
冒険者として精神面も、
鍛えられているんだろう。
その点、駆け付けてくれたギルド職員達は、
青い顔をしていたり、
耳を押さえていたり、
視界に入れない様にしたり、
忌避感を感じているらしい。
まぁ、俺を助けようと、
来てくれた方々だから、
あまり惨い事を、
見せたくは無いんだけど、
今回は証人として手伝って欲しい。
男ギルド職員は体育座りの様な姿勢で、
地面に座り込み、
腕は左右の地面に付いている。
まぁ、手や足が地面から、
離れないからだが。
此奴は声や表情で苦痛を表現しながら、
こちらを罵倒してくるが無視している。
奴の手は痛そうだ。
足の指については、
奴の靴を踏んだりしてみる。
まぁ、靴の中だから見えないけど、
手と状況は同じだろう。
「私から盗もうとしましたよね?」
「してねぇ!!」
「売らないって言いましたよね?」
「知らない!!」
「売らないって言いましたよね?」
「売るって!!」
同じ問いを繰り返し、
冒険者ギルドのお爺さんに、
男ギルド職員の矛盾点を、
見せ付けていく。
「剣を奪おうとしましたよね?」
「していない!」
「剣を掴みましたよね?」
「掴んだだけだ!」
ほら、さっきより具体的な事象が、
明らかになった。
「柄を握りましたよね?」
「ビクともしなかっただろ!!」
此奴は冷静さを欠いている様だが、
動かなかった事が問題なんじゃない。
柄を握って、
取り上げようとした事が問題だ。
「剣を奪おうとしましたよね?」
「なんで俺がこんな目に!」
「剣を奪おうとしましたよね?」
「なにもしてねぇよ!」
「剣を奪おうとしましたよね?」
「しただけだ!
出来なかっただろ!!」
それって強盗だから!
もし、俺が守っていなかったら、
ゴブリンロードの頭部は、
奪われていただろう。
まぁ、そんな時にギルド職員相手に、
逆らう奴がどれだけいるかは分からないが。
「お爺さん、
ここまで聞いてどう思いますか?」
暫し男ギルド職員を放置して、
お爺さんと話し出す。
相変わらず、苦痛を表現しながら、
こちらを罵倒する元気はあるらしい。
「痛み付けても、
真実が話されるとは限らない。
しかし、何か隠してはいるんだろう。」
「ギルドの名を騙った強盗ですよ。」
「そうとは限らないだろう!」
未だにお爺さんは、
ギルド職員の味方らしい。
よくそれで、冒険者の側に、
立っているとか言えたもんだ。




