第45話 魔法を使うモンスター
俺はリーンちゃんのパーティメンバー、
クラリスを攫ったゴブリンロードとの、
戦いを始める。
スキル、支配(対称性)を発動して、
二本の剣をゴブリンロードに向かって、
撃つ!!
ズンッ。
1本目が命中。
やはり、行為直後の雄は無防備だ。
ゴブリンロードを側面から、
おしりから胸までを、斜めに潰す剣が命中する。
切っ先がおしりを、持ち手部分が胸を圧壊していく。
途中にあった腕は、剣の腹で切断出来た。
頭と肩及び腹と下半身が、
剣に潰され、向こう側へと押し込まれていく肉体に置いていかれ、
手前に押し出されて来る。
ズンッ。
2本目が命中。
こちら側に押し出されていた肩から、
腹までを斜めに潰す剣が命中する。
切っ先が腹を、持ち手部分が肩を圧壊していく。
二本の剣が肉体を潰して行くが、
ゴブリンロードは何らかの魔法を使って、
左足だけで踏みとどまり、
こちらを見ようと頭を動かし出す。
即座に、俺はスキル、支配(対称性)を発動して、
俺達の動きの内、後ろ上方への動きの速さを追加する。
最初は僅かに、徐々に増やし、加速しながら逃げる。
フレンダさんの体で枝を折りながら、
木々の上空に到達して、
俺はスキルによる加速を辞める。
スキル、魔力操作が魔法を感知したっ!
ゴブリンロードは魔法を使って、
俺達を攻撃するつもりらしい。
俺はスキル、支配(対称性)を発動して、
俺達の動きの内、後ろ方向の動きの速さを追加する。
最初は僅かに、徐々に増やし、加速しながら後退する。
ボっ。
俺達がいた地面を、
火炎放射の様な炎が舐めていく。
木々の上、それも離れた場所からでも、
その魔法の効果の高さ、
有効範囲の広さが分かる。
俺は後退を中止して、大きく右回りに回り込む。
まぁ、進路は直進的だが。
ゴブリンロードが発動した魔法の、
横っ腹に移動する。
スキル、支配(対称性)を発動し、
俺達の動きの内、横方向の動きの速さを追加する。
横滑りする様に、数十メートル移動して、
その動きを0にする。
このまま目の前に進めば、
クラリスの頭の上に到達するはずだ。
俺達は魔法の炎が消えるまで上空で待ち、
支配(対称性)を発動して、地面に降りる。
俺はゴブリン村で回収した長剣を二本、両手に持つ。
今度は中段に構え、進んでいく。
フレンダさんは俺の後ろを付いて来るが、
いつ飛び出すか分からず、ちょっと心配だ。
ゴブリンロードの炎により、森に火が付き燃えている。
暗闇は払われたが、赤い光に満たされている。
木々に隠れながら進むが、
ゴブリンが見付からない。
索敵はしていないんだろうか?
フレンダさんに目線で問いかけると、
首を横に振られた。
いないって事か?
見えたっ。
ゴブリンロードはうつ伏せで横たわっている。
俺達が逃げた方向を向いているから、
魔法を放った後に倒れたか。
クラリスの頭が見えるが、
まだ生きているかは分からない。
フレンダさんが踏み出したので、
俺もスキル、支配(対称性)を発動して、
俺の動きの内、モンスター方向の動きの速さを追加する。
魔法っ!?
ゴブリンロードから魔力の操作を感じ取る。
体は動いていないが、意識はあるらしい。
俺は左手に持っていた剣の切っ先を、
ゴブリンロードの頭に向け、
スキル、支配(対称性)を発動して、
剣の動きの内、
ゴブリンロード方向の動きの速さを追加する。
ゴブリン村の丘を吹き飛ばした攻撃より、
更に多くの速さを追加する。
これだけだと外れるから、
丁度良くモンスターの頭に飛んで行く様に
前方に進む動きと合わせて、新たな動きを追加する。
ゴズッ。
石を叩き割る様な音がして、
剣が深々と左側頭部に刺さった。
そう、貫通しなかった。
どんだけ頑丈なんだよっ!
眠いです。。。




