第44話 パーティメンバー発見(R15版)
R18版をノクターンノベルス様に投稿しております。
タイトルは「対称性を破って現実⇔異世界変革(R18版)」です。
R18版を修正して、R15版を作成しました。
俺はゴブリンロードに攫われた、
リーンちゃんのパーティメンバー、
クラリスを探している。
俺の背中には、
パーティリーダーのフレンダさんが、
掴まっていて、協力してくれている。
「いたっ。」
フレンダさんの索敵に引っかかったらしい。
右前方をフレンダさんは指差している。
俺はそのまま進み、
その地点の風下まで移動してから、
スキル、支配(対称性)を発動して、
俺達の動きの内、前に進む動きの速さを0にする。
「どんな感じでしたか?」
「ゴブリンロードが一体、
ゴブリンは数十体かしら。
クラリスは……怪我が酷そうよ。」
つまり、状況は悪いが、
最悪では無いって所か。
「降りて近付きますか?」
「そうしましょう。
付近に他のモンスターはいない。」
俺はスキル、支配(対称性)を発動して、
俺達の動きの内、
地面方向の動きの速さを追加する。
地面に到達したら、その速さを通常に戻す。
「見えないんですけど。」
木々の下は、既に暗闇が支配している。
……まぁ、目が慣れれば、
少しは見えそうだけど。
「私に掴まって。
でも、足元に気を付けて。」
「分かりました。」
松明を持って来てはいるが、
そんな物に火を付けたら、
モンスターに気付かれるからな。
ゴブリンの騒ぐ声や、枯れた悲鳴、
不快な音がする。
他にも、何かを咀嚼する音とか。
まぁ、ゴブリン村に囚われていた女の子達を見れば、
何を咀嚼しているかは明白だ。
「魔法を使っています。」
フレンダさんの後を追う事暫し、
ゴブリン達の焚き火の明かりが見える頃、
魔力操作が魔法を感知した。
こちらを狙っているとか、
そういう使い方ではない。
「えぇ。
なにか光ったみたい。」
……それって、火だよなぁ。
ゴブリンロードの方向を見詰めると、
僅かな光が、出たり消えたりしている。
「もう少し近付くけど、
いつでも戦える様にして。」
「分かりました。」
俺はゴブリン村で回収した長剣を二本、
両手に持って準備をする。
切っ先を地面に向けて、
バッテンを作る様に、
剣の腹をゴブリンロードに向けて構える。
もちろん、ゴブリンロードへの表面積を、
最大にする為だ。
切っ先を向けたまま、大きい速さで打ち込めば、
肉体を貫通してダメージが、
少なくなりそうだからな。
フレンダさんを追いかけて、
3本目の木まで移動した。
ここからなら、よく見える。
ゴブリン達は焚き火を囲い、
ゴブリンロードがクラリスを弄ぶさまを、
楽しんでいるらしい。
クラリスは右手に頭を向けて押し倒され、
ゴブリンロードはその上で彼女を弄っている。
ゴブリンロードは指先に炎を作り出し、
悲鳴や体の反応を楽しんで居るらしい。
クラリスの腕は両方とも無くなっている。
もちろん、切断面は炎で焼かれ、
出血死は防がれているが。
それに、数カ所、体が欠損している。
やはり、この夢のゴブリンは、
女の子で二つの欲を、
同時に満たすらしい。
クラリスの悲鳴は苦痛に歪んでいるが、
まだ正気を残しているらしい。
足や上半身がバタバタと藻掻いているが、
それもゴブリンロードの、
力の前に無力だ。
ゴブリン達は大層楽しそうだ。
ゴブリンロードがクラリスを痛め付ける度に、
歓声を上げている。
兎も角。
ゴブリンロードはクラリスで遊ぶ事に、
夢中になっていて、
俺達には気付いていない。
ゴブリン達はその光景に釘付けだ。
フレンダさんは涙を流しながら、
その光景を凝視している。
まぁ、あまり見ない方が良い様な気がするが。
俺はただ、その瞬間を待つ。
繁殖する為の女では無く、
遊ぶ為の女として扱われるクラリスを視界に入れながら。
俺はフレンダさんの肩に手を置き、
後ろに下がらせ、彼女を背負う。
フレンダさんは、凄く震えている。
ゴブリンロードの隙を狙って、
俺はスキル、支配(対称性)を発動して、
二本の剣の動きの内、
ゴブリンロード方向の動きの速さを追加する。
ゴブリン村の丘を吹き飛ばした攻撃より、
更に多くの速さを追加する。
フレンダさんに確認をせず、
剣をゴブリンロードに向かって、
放つっ!!




