第5章 フィフス・エンド
第35話 休み明けの校庭
かくかくしかじか
楓「ふぅん、舞がそんなこと言ってたんだ」
考える人「そ、そうね。こ、この間の事だったわ」
楓「何で緊張してんの?」
考える人「き、緊張なんてしてないでひゅ」
楓「(噛んだ)」
第36話 暇つぶし
びくびく
楓「(怖がられてる)じゃあ、あたし達の付き合いもここまでだね」
考える人「楓ちゃん!」
楓「もともと罰ゲームで付き合ってたのは分かってたんだし、未練なんてないでしょ? いい暇つぶしではあったけど」
第37話 生きてる世界
考える人「別れ話だなんて、そ、そんな……」
楓「聞いたんでしょ? 舞から」
こくり
楓「お嬢だなんて言われる女子が彼女だなんて嫌でしょ? この前みたいなケンカだって頻繁に起きるし、巻き込まれるかもしれない。別に薄情だとか臆病だなんて思わないよ。もともと生きてる世界が違うんだからこうなるのは当然。別に悪いわけじゃない」
第38話 考えられないもんっ
考える人「楓ちゃんと別れるなんてやー」
じたばた
楓「いやって……。アタシの弱みを握る為に攫われたりすることも……まあ、銅像を攫うような奴がいるかどうか分からないけど。危ない事はいっぱいあるよ」
考える人「そんな危ない事、あるかどうかなんて考えられないもんっ」
楓「もんって……」
考える人「だってあたし、楓ちゃんの事が好きだから。楓ちゃんといると楽しいって事しか考えられない。悪い事なんて考えられない。ううん、楓ちゃんとならどんな事でも、悪い事なんてならないわ」
楓「あんた……」
第39話 良いの?
楓「怖がってたくせに」
考える人「それは話の流れ次第で告白しなきゃいけないなって思って緊張しちゃって」
てれてれ。
楓「……。はぁ、本当にあたしなんかで良いの?」
考えう人「楓ちゃん以外の人を好きになるなんて、そんなの考えられない。楓ちゃんがいいのっ。好きっ」
楓「考えられない、か。考える人なのに、思考放棄すんな」
……。
楓「でも、ありがと」
第40話 い、いいよ
考える人「じゃあ、改めまして。好きです、楓ちゃん。これからもよろしくお願いね」
楓「まあ……、い、いいよ」