第1章 ファーストコンタクト
第1話 い、いいよ?
男子生徒「ほら、さっさと告白しろよ」
楓「(はぁ……校庭に立ってるアレに告白しろとか、マジ罰ゲーム)スキデス」
考える人「い、いいよ?」
楓「!?」
第2話 喋った!?
楓「喋った!?」
考える人「そんなに見つめられると照れちゃうわぁ」
くねくね
楓「動いた!?」
第3話 考えさせてください
考える人「不束者ですがよろしくね、楓ちゃん」
楓「考えさせてください」
考える人「告白したのに!?」
第4話 いやだって……
考える人「ひどい。アタシの心を弄んだのね」
しくしく
楓「いやだって、考える人だし、銅像だし(種族違うどころじゃなくて、有機物と無機物だし)」
第5話 理由は考えるまでもない
楓「そもそも何であたしに振られてショック受けるのさ(銅像のくせに)」
考える人「考えるまでもないわ。清掃活動のときの、雑巾越しの楓ちゃんの熱い手つきが忘れられなくて……。あんなところからこんなところこまで触られて」
楓「(……あれか)!」
考える人「きゃっ、恥ずかしい。もうお嫁にいけない」
楓「銅像に赤面されてるあたしが恥ずかしい」
第6話 ホントの理由
考える人「というのは、冗談よ」
楓「本気っぽく聞こえたんだけど」
考える人「その時に、足元にあるお花を踏んづけちゃわないように気をつけていた、女の子らしい楓ちゃんに心を打たれたからなの」
楓「ふ、ふん。別にたいしたことじゃないじゃん」
考える人「やだーああ、照れてるー。楓ちゃん、かーわいー」
第7話 責任取ります
楓「まあいいよ。色々突っ込みたいと所はあるけど、言いだしたのはあたしの方だしね。付き合ってあげるよ。責任取ってやるよ」
考える人「(キュン……)やだ、何も考えられない。何この子、男前!」