Generalmajor der NVAさんから。禁断の接吻(フォービドゥン・キッス)二次創作SSパート3
偉大なる我が大元帥閣下はこの身に仰せになられた。『後顧之憂を絶ちてより我等にあたるべし』と。依りて我はいまここで、奴等を叩く!大元帥閣下万歳!抜剣!帝国の恵み深き大地のために!
ここは昨日三名で鍋会をしていた部屋である。今晩は皆落ち込んでいるようだ。その理由は数多あれども、すべては敬愛するネクロパ御姉様のことだ。理由を列挙するならば以下の通りか。
第一には、大廊下で飛び出すのが遅れて気勢が殺がれてしまったこと。つまり、自分達がお役にたてなかったことだ。
第二は女王の間で何を話していたのか聞き耳をたてたがうまくいかなかったこと。
第三に出待ちしていたが、何らかの移動手段で移動してしまい話しかけることができなかったこと。
第四、そしてこれが最大の理由であるが、気合いを入れて作ったケーキをどうするか、ということである。三名で食うには少しばかり苦しい。
その暗さを打開したのはフランツェスカ、ケーキを作った者である。『お祝いをしましょう』と。
「ここでそれができると思う?」
ヘレーネが突っかかる。サフィーナも口には出さないが、責めるようにみている。
「だぁれがここでやると言いましたか。御姉様のもとに決まっているじゃない。御母様から御許しを貰ったという記念、とかこつければ完璧じゃない?」
「そうね、他に手もないし。『思い立つならばその先によう為る糧も在り』とも言うものね。行くしかないわ!」
皆『御姉様』の元に突撃する気満々である。行き先は抜かりなく知っているようだ。
というより、すでに御姉様の衣手にピンを打ち込んでいる手際のよさは、この三名の中では一番の切れ者、フランツェスカらしい。
「さぁ、行くわよ!」
部屋に擲弾の炸裂ともまごう鮮烈な光と共に三名の姿が掻き消えた。あとにはひとひらの深紅なる花弁がはらりと落ちる。
この時女王の間から、『メェガ!?』なる謎の声がしたのはたぶん気のせいである。
これにて、閣下からの禁断の接吻SS三部作完結となります。
何事? って言う始まり方をしましたが、なんと言うか 閣下らしい一文から始まったな とも思いました。
はたして本編に関係があるのか、って言う疑問はさておき。
まさかの出待ちである。が見事に失敗と言う落ちがw そして急にバ○ス、これもある意味閣下らしい唐突な雰囲気の急変。
ネクロパさんちがえらいことになるんだろうな、と言う終わり方でしたね。ネクロパと一星が「え?」ってポカンとするのが目に浮かぶようだw
彼女たちの部屋と女王の間は、いったいどんな繋がり方をしているのか、と言う謎が残りましたがw
閣下、三部作 ありがとうございました。
最後に、閣下伝でこの三人娘が俺によこした伝言にお答えします。
伝言の内容は、「一言でいいから御姉様のコメントが欲しい」とのことで。
注:閣下も、俺とは似て非なるタイプのサモナー系作者のようです。
それでは。ちょっとネクロパさんに出張っていただきまして、コメントをいただこうと思います。はい、どうぞ。
「三人とも。あの時(禁断の接吻本編)から、こんなに慕ってくれてて嬉しいわ。でも、あの時は間が悪かったみたいね。顔を出そうとしてたの、まったく気が付かなかったもの。
そっか……いつのまにか魔力の道を打ち込んでたのね。道理で家についたのと同時に現れたと思ったわ。フラン、今でも不意打ちで来ることあるわよね。あまり驚かせないでくれるかしら?
三人、いつか帰って来た時のために、って わたしの家に住み込んでるんだったかしらね。フラン ヘレン サフィー、うまくやっていけてるのか、ちょっと心配かな。
って、長くなっちゃった。わたしたちの世界でなかなか会えないからって、えっとサモナー領域? で騒ぐのはけっこうだけど、あんまり騒がしくするとぷちミントさん(コメントの際は本名の下名前だった)が困っちゃうから、ちょっとは落ち着いてちょうだいね。
閣下さん、三人はあなたを経由して領域への道を開きたかったみたいです。あまり怒らないであげてください。ちょっと見境がなくなっちゃっただけだと思いますから」
なんか世界が広がったんですが……。