第3話 男、異世界に行く
ふう、やっと異世界に転生出来た。
……そうだった。 俺は異世界に来たんだった、だが何で真っ暗なんだ?
暗いのは夜かも知れないからまだ良いとして、手足の無い状態でスタートなんてだいぶハードだぞ。
そんな事を考えていると目の前にヒビが入った。
ヒビ? 俺は何かに閉じ込められているのか」
外出ようと俺は必死で感覚がある頭でヒビの入った場所を頭突きした。
体感で5分ほどだろうか、遂に殻?のような物が破れた。
まぶしっ!
俺は身体を動かして外に出た。
そして外に広がっていたのは見渡す限り森だった。
本当に異世界に来たんだな
そうだ俺の身体はどうなっているんだ!
主に手足とか手足とか手足とか。
そして俺は自分の身体を見た。
しかし、俺の目に映ったのは見慣れた人間の身体では無く。
細長い鱗に覆われた身体だった。
……what? 待て待て、一回落ち着け、
人外転生とかな◯うで見るぶんには面白かったが実際結構きついぞ。
と言うかこれってもしかして蛇か?
だとしたら手足の無い状態で動けたのも頷ける
………だがなってしまったものはしょうがない。
こうなったら人生改め蛇生を楽しむか!
____________________________________
「グルァァァァァァァァァ!」
訂正、俺の蛇生はもう終わりそうです。
俺は今、俺の身長? の二倍はあるであろう巨大な黒い狼に追いかけられていた。
と言うのも俺は森の中を這っていた。(何となくだが動き方は分かっていた)
俺が生まれてから多分一時間ほどだろうか、今の所疲れる気配も無く順調に這っている。
そして少し開けた場所にそいつはいた。
そして一瞬で見つかった挙句どうやら腹が減っていたらしく、直ぐに襲って来た。
そして今に至る。
俺は必死で走ったが狼はだんだん近ずいて来た。
そして、逃走を始めてから十分程だろうか。
狼との距離は最初は三十メートル以上あった距離は十メートルを切っていた。
そしてそこに畳み掛けるが如く目の前に巨大な木が生えていた。
しかもその後ろは崖だ。
前は崖、後ろは狼。絶対絶命だった。
その時。「この木に登れ」と、誰かに言われているような感じがした。
蛇としての直感でこれは登れそうだと思った。
……よし。 こうなったらこれしか無い。
俺は思ったより簡単に木の上の方に辿り着いた。
狼もこの木には登れないらしく。
悔しそうに去っていった。
ふぅ……これで一安心だ。
まさか始めからあんな奴に見つかるなんて。
………! そうだステータス! この世界ではステータスがあるはずだ。
だがどうやって出せるのだろう?
定番で言えば心の中でステータスと言うことだが。
試して見るか。
(ステータス!)
=================================
モンスター名 ベイビースネーク
レベル 1 (1/6)
状態 疲労(小)
体力 (30/30)
魔力 (10/10)
攻撃 10
防御 5
敏捷 20
魔攻 15
魔防 20
運 100
スキル
木登り レベル2 (2/10)
毒攻撃 レベル1 (1/10)
逃走 レベル3 (3/10)
鑑定 レベルMAX (10/10)
称号
転生者 (記憶を保持した状態で転生したものに送られる。経験値が二倍になる )
上位神の加護 (上位神の加護を受けた者に送られる。 経験値が三倍になる )
超越神の加護 (超越神の加護を受けた者に送られる。 経験値が五倍になるまたスキルが習得、上昇し易くなる。 )
=================================
………うん。なんだこれ?モンスター名と名前、状態とステータスは分かる。
しかし問題はスキルと称号の欄だ。
まずスキルだが、上の三つは分かる逃走は狼から逃げたからだろう。
だがその下が問題だ。
何だよ鑑定って。いや、どう言う能力かは分かるけどさ。
何でレベルMAXなの?
まぁ、嬉しいけどね。
そして一番の問題は称号だ。
何であの二人加護くれたの?こんなに被ったら経験値が三十倍だよ!
でも、嬉しいけど。
じゃあ まずは小さい魔物でも倒してレベルを上げますか。
経験値をチートになってしまった主人公。これからどうなるのか!
それでは皆々様ヘビーな1日をお過ごしください。