第2話 男、説明を聞く
これで異世界に行ける。……何でこんなにかかった。
「いやぁ、君がこんなに早く私達の所に来るとは思わなかったよ」
「そうですよねぇ~」
俺こと鈴木新一は混乱していた。
と言うのもつい先ほど、俺は街中で刃物で刺され死んだはずだった。
しかし、気付いたら真っ白な空間で会社の上司と同期が神様だと言われ、
ここは神の住む世界だと言われ、今は緑茶をこたつに入りながら啜っている。
「それで鬼瓦さん、俺は結局どうなるんですか?」
「おっと、そうだった。 それじゃぁ言うがお前さんは死んだ」
「はい、そうなんだろうなぁ、とは思ってました」
「それでお前さんだが前いた世界には転生ができんルールでな、すまんが異世界に行く事になる」
「ようは異世界転生ですか、わかりました異世界転生には少し憧れていたので嬉しいです。
それで、転生出来る異世界は決められるのでしょうか?」
「おう、決められるぞ。 と言ってもお前さんの行きたい世界は、
魔法があってステータスがあるような世界だろう?」
「分かりますか」
「あったりまえよ。俺はお前の上司だったんだぞ」
「そうでしたね。 じゃあこのままさっき言った世界に転生ということでお願いします」
「分かった。じゃあ行くぞ。」
そう言って鬼瓦さんは手をこちらに向けた。
「システムコール! リセットライフ! パーソナルID 63719364!ワールドID 2526173 !」
「最後はお前さんが「アイ、アンダースタンド」と言えば転生出来る」
「分かった、ありがとう。それじゃぁな」
「アイ、アンダースタンド!」
そう唱えた瞬間。俺は、光に包まれ意識を失った。
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「行っちゃいましたねー」
佐藤と名乗っていた上位神は同期だった男にいた所を見ながら呟いた。
「あぁ、だがあいつなら大丈夫だろう。」
鬼瓦と名乗っていた超越神は部下だった男のいた所を見ながら答えた。
「そう言えば、彼の記憶消し忘れてましたね」
「そうだった! ……まぁ良いか、あいつなら「テンプレだ~」とか言って割り切るだろう」
「はい、そうですね」
そう言いって二人の神はその場から消えた。
それでは皆さんヘビーな1日をお過ごし下さい。