第20話 ギルドのテンプレと鉄「剣」制裁
「………もう一度聞いても?」
受付嬢は完全に絶句している。
「だから、ゴブリン1000匹分の耳だ。精算してくれ。」
俺たちがゴブリン狩りを始めて1時間後、大分集まったので一度ギルドに来て金に使用としていた。
「ちなみに何処で倒しましたか?」
「えぇと……「ファシス草原です。」ああ、ありがとうルシファー、ファシス草原です。」
「………もう何も言いません。やらせていただきます。」
「ありがとう。」
その後受付嬢は疲れた顔で「なんで私が……」とつぶやきながら奥に消えて行った。
「ちょっと悪い事をしちゃったかな?」
「まぁいいだろ! これで俺たちのランクも上がるだろ。」
サタンがそう言って豪快に笑う。
「て言うかなんでお前達カードの裏を見るんだ?」
「マスター、裏側を見て下さい。」
リヴァイアサンにそう言われ見てみると
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討伐 魔物
ゴブリン・452体
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「これって、討伐した魔物が記録されるのか。」
「多分ですが、これをみてランクを上げる基準にするのでしょう。」
「お待たせしました。ゴブリン1000体分の報酬、白金貨5枚になります。」
イズ、そういえばこの世界には「円」みたいな単位が無いんだな。
(まぁ一様ありますけど別に知らなくても暮らせますからね)
なるほど、そういえばこの世界のお金って日本円だといくらぐらいなの?
(正確には分かりませんが銅貨が10円、銅貨10枚で銀貨になってこれが100円、銀貨10枚で金貨になってこれが1000円、金貨10枚で白金貨、これが10000円、白金貨10枚で黒金貨、これが100000円、黒金貨10枚で聖金貨、これが1000000円となり終わりです。この世界の金貨は永久中立国家「ニュートラル」での製造されています。ちなみに単位は「エル」です)
じゃあゴブリンを倒した報酬は5万円って事か。まぁ1時間のバイト給料としたら破格だな。
にしても百万円分の価値がある聖金貨なんて一般市民には絶対に使わないだろうな。
(はい、聖金貨は国家間、それも大国間の取引で偶に見かけるぐらいだそうです)
「皆様のギルドカードを拝見してもよろしいですか?」
「……ああ。」
「お預かりします…………おめでとうございます。全員がEランクにランクアップしました。ますますの貢献を期待しています。カードを作り変えますので暫くお待ち下さい。」
「オイ兄ちゃん、ちょっとツラ貸せよ。」
きたなテンプレ、遅かったじゃないか。
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「えぇと何か御用でしょうか?」
「ああ、お前みたいなインチキ野郎、俺が吹っ飛ばしてやるよ。」
「ちなみになんで吹っ飛ばされるのかお聞きしても?」
「そりゃオメェがインチキしてランクを上げたからに決まってんだろ。」
「ズルなんてしてませんよ。」
「じゃあここで俺を倒せるか? まぁインチキ野郎には無理だけどな、ハッハハハハ!」
「おうやっちまえ!」
「インチキ野郎を吹っ飛ばせ!」
取り巻きが煩いな。
「失礼ですか受付嬢さん、ここって訓練所みたいなとこってありますか?」
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さぁ皆さんやって参りました。異世界名物「ギルドで世紀末な感じの装備のやつに絡まれる」!
と、言う訳で実況は私、ウロヴォロスがお送りします。解説はウロヴォロスです。「よろしくお願いします。」
おぉっと選手の入場だ! 西側、Eランク止まりの底辺冒険者、Mr.ギャング!
「以下にも悪そうな名前ですね。」
続いて東側、登録後約1時間でランクを上げた、期待の新人、………(性別ない場合ってどうすればいいの?)
(取り敢えず心は男だからMr.でいいだろ) ……Mr.ウロヴォロス!(よく考えたらウロヴォロスって本名じゃなくない?) (まぁそこらへんはボチボチ考えるさ。)
「では両者準備!」
俺の目の前には底辺冒険者のギャング君がいる、ギャング君との間で決めたルールは以下の通り。
1、決闘はギルドの訓練所ないでの物とする。
2、相手が「参った」と言うまで戦闘は続けられる。
3、俺が負けた場合、俺の装備と女性?陣を渡す。
4、俺が勝った場合、金輪際関わらない。
にしてもどうやって戦おうか。………なんかF○TE見たくなったな。それじゃあじゃああんな感じでやるか!
「サモンキー、セット!」
俺は剣に似たデザインの鍵をベルトから取り出し空中に差し込む。
(どんな武器を出しますか?)
種類は良い、大量に出せ!
(了解)
「サモン、ソード!」
そして
「サイコキネシス!」
虚無魔導「サイコキネシス」、自分の魔力を浴びた物を意のままに操る。
これで地面に刺さった剣を浮かせる!
「な、なんなんだよお前?!」
俺の周りを誰も持ってないのに剣が回ってるって訳だ。………某ギル○メッシュなんか15な最後のファンタジーの主人公みたいだな。
「準備は出来たか。じゃあ始めようか!」
「こっちから行くゼェ!」
ギャング君は刀身の一部が錆びた長剣を振り回してきた。こんなこうげきなら小指一本でも余裕だが折角出したんだからこれを使いますか。
「行け。」
その瞬間、俺の周りを浮いていた剣が一斉にギャング君の方に向き、物凄い速さで飛んで行った。
「ひっ!くっ来るな!」
その願いは叶わず、飛んで行った剣はギャングの体の一部を斬りながら訓練所の壁に突き刺さった。
「それで、まだ続ける?」
「こ、降参だ! もう辞めてくれ!」
「……審判。」
「ハッハイ、しょうっ勝者………ウロヴォロスさん?」
「ああ、呼びにくいよね。ごめん。」
これは早急に名前を考える必要があるな。
それでは皆様ヘビーな週末をお過ごしください。




