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第18話 大罪の擬人化と盗賊狩り


_________________

擬人化が選択されま

した。

………素体が確認出来

ません。


ランダムで作製します。

(YES) (NO)

_________________


勿論YES。


_________________

ランダムが選択され

ました。よろしいで

すか?


(YES) (NO)

_________________


YES。


_________________

確認しました。

個体名 輪廻乃蛇神(ウロヴォロス)

から《大罪スキル》

【憤怒】、【傲慢】

【強欲】、【暴食】

【怠惰】、【嫉妬】

【色欲】が消滅しま

した。

これより(擬人化)を

始めます。

_________________



その瞬間、俺の体から7つの光る靄が出てくると同時に体から何かが抜け落ちたような感じになった。 この光る靄が《大罪スキル》なんだろう。


靄は全部違う色に発色して浮いており。それぞれが赤、白、黄色、橙、緑、青、桃色に光っている。


しばらくすると、それらの周りに魔力が集まっていき人の身体になってきた。

またそこから段々と人の身体の形になっていき。5分もすると、全員の足が一斉に地面を踏んだ。


『おはようございます。我らの創造主(マスター)。』


全員が俺の方を向いて話しかけて着た。ここは素直に挨拶すべきなのだろうがそれよりも言いたい事がある。


「おう、おはよう。………早速で悪いんだが、服着てくれ。」


『分かりました。』


そう、全員が裸、つまり服を着てなかったのだ。まぁ俺の時もそうだったから何と無く予想してたけど。


ちなみに初めてから全員が「魔装」を使えるらしく。赤黒い霧が吹き出て着た。だけどなんせ7人分なので2メートルぐらい離れていたはずなのに俺の方まで霧が余裕で届くほど量が多かった。………これってやられるとまあまあ怖いな。


霧が晴れると。そこには俺と同じ黒をベースにし、赤いラインが入った外套を着、それぞれの身体に合った鎧を付け、武器を背中や腰に差した。7人の男女がいた。


「 ………よし、右から順に自己紹介をしてくれ。」


「分かった。俺の名前はサタンって言うんだ。マスターの《大罪スキル》、【憤怒】より生まれた奴の1人って事になる。マスター、これからもよろしく頼むぜ。」


そう言って締めくくったのは赤い髪をオールバックにした男性で顔は獣のような野生味溢れる顔立ちの美男子で身長は190センチはありそうだ。がっしりとした身体に重厚な鎧を付け、背中には常人では持つ事も出来ないような大剣を差している。


「おい、マスターに失礼だぞ! っと申し遅れました。私、ルシファーと申します。この度マスターのスキル【傲慢】より生み出された者でございます。マスターのお役に立てる用誠心誠意尽くしていく所存です。」


礼儀正しい言葉で話すのは白い髪をショートに纏めた男性で細い顔にキリッとした目付きで冷静な印象を受ける。お揃いの外套の下には燕尾服を着ており。いかにも執事と言った感じだ。武装は見当たらないが目を凝らすと燕尾服の隙間から金属の刃が見え隠れしている。


「では次は私が、どうもマスター、私の名前はマモンと申します。まあ分かると思いますけどマスターのスキル、【強欲】から生まれましたわ。見ての通り戦闘はそんなに得意じゃないですが商売ごとには自信がありまっせ。」


そう言ったのは丸々と太った男で自分でも言っていたが戦闘には期待しない方が良さそうだ。顔ははっきり言ってかっこよくはない、黄色の髪を切り揃えている。前の2人がイケメン続きだったからちょっとほっとした。服はなんか豪華な感じで金の装飾がそこかしこにある。武器は重そうな斧を持っているが使えるかどうかはぱっと見分からない。


「じゃあ次は俺か、俺の名前はベルフェゴール、今こうしてるのもダルいんだが一様自己紹介、俺はマスターのスキル【怠惰】から生まれたんだわ。まあ見ての通り何もしたく無いからそこんとこよろしく。」


そう言って締めくくったのはやる気という物を全く感じられない男性で緑色の髪をボサボサにしている。顔はほんとはかっこいいんだろうけどダルそうな目付きのせいで台無しになっている。服装も外套から下の服までかなり着崩している。一様武器は両刃の長剣を腰に差しているがこの格好だとほんとに使えるかが怪しい。


「じゃあ次はボクかな~! 初めましてマスター。ボクの名前はベルゼブブ。マスターのスキル【暴食】で出来てるんだ。マスターのための精一杯頑張るから期待してね!」


そう言ったのは小さめの女の子で橙色の髪を短めに揃えてあり、クリッとした大きな目と相まってとても活発な印象を受ける。服はオレンジのワンピースと短めのスカートでその上から軽装を着ている。武器は武器は自分の身長程の槍でよく見ると先端が伸びてもっと大きくなるみたいだ。一体どうやって使うのだろうか?


「!じゃ、じゃあ次はわ、私が。初めましてマスター、私の名前はレヴィアタンと申します。え、えぇと私、マスターのスキル【嫉妬】から出来ました。よ、よろしくお願いします。」


緊張した様子で挨拶したのは青い髪を長めにした女性でオドオドした顔でちょっとした事で泣きそうだ。

服はきっちりとした服で隙が無い。武器は長杖で一目で魔法使いだと分かる。


「では、最後は私ですわね。御機嫌ようマスター、私アスモデウス、と申します。この度マスターのスキル【色欲】から生まれました。これからも宜しくお願い致します。」


そう言って丁寧な礼をしたのは桃色の髪をウェーブさせた女性で外套の下には露出の多い衣装を着ており、腰には短杖を差しているが俺の目は誤魔化せない。背中に隠しているのは絶対に鞭だろう。



「これで、全員の紹介が終わったな。 それで聞きたい、お前らはこれからどうしたい?」


『勿論、マスターの目的を手助けを致します。』


「分かった、じゃあまずは………街に行こう!」


『?』


「ああ、多分分からないから説明するけどこの世界には「冒険者ギルド」ってのがあってだな………」


そう、この世界には冒険者と言う職業がある。 内容としては街の中での雑用、魔物の討伐、そしてダンジョンの探索が殆どになる。ダンジョンと言うのは魔力が一部の場所に集中することによって出現する謎の空間で、ぱっと見唯の洞窟だったり遺跡なのだがその広さは広大で物によっては小国程の大きさのダンジョンもあるらしい。

何故冒険者になるのかと言われると、冒険者になるとギルドカードが貰えて街や国に入る際の身分証になるらしい。これあると何かと便利だし、浪漫がある。


『分かりました。』


「じゃあ早速だが近くの街に行こう。どうせだし歩いて行くか。」


そうして俺らはここから一番近い街『ラクア』の街を目指して歩き始めた。




___________________________________________________



「のどかだな。」


「ああ全くだ。」


俺らがジャナの森跡を抜けてから既に2時間が経っている。暫くすると街道があり、そこを進んでいた。

街道には何もなく、何処までも草原が広がっており空をドラゴンが飛んでなければ北海道と思われても仕方ないだろう。


「皆、気付いてる?」


『はい。』


(マスター、11時の方角から人間が来ます)


わかってる。【技能】発動、《千里眼》。


スキル「千里眼」、遠くの物を見ることのできるスキルだ。倍率を上げて行くと遠くのほうから30人程の人の集団が馬に乗って来た。暫くすると近づいて来て、俺たちの前にリーダーらしき人物が来た。


「あの、何か御用でしょうか?」


俺は一様話しかけてみる。


「ああ、大事な用があるな。」


「それは一体?」


「何ってそりゃ………身ぐるみ全部置いてくことさ!」


そう、こいつら全員盗賊なのだ。


「も、もしかして盗賊!」


リヴァイアサンが驚いた表情でいった。そして見る見る内に泣く一歩手前みたいな顔になってしまった。


「はっは!良いじゃねぇか。防具も高級そうだし女までいる。こりゃ良いぜ!」


周りの取り巻きが口々に言い放つ。


「まぁ一様ですけど抵抗させてもらいますね。………全員、戦闘準備!」


『了解!』


俺が伝えると全員が一斉に武器を構えた。大剣、暗器、戦斧、長剣、長槍、長杖、短杖、それぞれが幻想級の武器だ。


「ヒャッハー! お前ら略奪の時間だぜ!」


「おう!」


「準備はいいか? それじゃあ、暴れろ。」


俺は開戦の合図としてそう告げた。





__________________________________




それから始まったのは盗賊が求めていた略奪などではなく、生物として上位者である俺たちによる一方的な鏖殺だった。

サタンの大剣が振るわれるたび鎧を着た奴も着てない奴も同じく両断され、 ルシファーの腕が動く度に袖から出たナイフで盗賊が生き絶える。

マモンの戦斧はマモンの体重と相まって重厚そうな鎧を一撃で破壊して、 ベルフェゴールは欠伸をしながらも敵の攻撃を躱し、隙ができると剣で斬り伏せていた。

ベルゼブブの槍は予想通り伸び、ベルゼブブ自身の身長の2倍程になっている。そんな巨大な槍でも器用に使いこなし、敵の攻撃をいなしては目にも留まらぬ連続の突きを盗賊に浴びせていた。

リヴァイアサンはさっきまで泣きそうだったのが今は戻っており魔法を放って攻撃している。

アスモデウスは杖で魔方陣を手早く描くと、俺たちの身体が一瞬だが淡く光った。どうやらアスモデウスは付与系の陣魔法が得意らしい。しかし、敵が近づくと反対の手で持った鞭を振るい、敵を叩きつけていた。


開始から暫くすると増援が来たがそれも長くは持たなかった。

はっきり言って一方的だ、因みに俺は何もしてない。

暫くすると、盗賊はリーダーを除き全滅していた。


「ひっ! 化け物どもめ!」


「ひどいな~、まぁでもお前の相手は俺がしてやる。」


「お前が? お前はさっきから何もしてないじゃないか。 お前なんか坊ちゃんなんて俺の手にかかれば………」


「まあいいだろ。それよりさっさとやろうや。こっちは仲間に全部やられて不完全燃焼なんだよ。」


「じゃあ、早速死ね!」


そう言って、腰に差した蛮刀を抜き、斬りかかってきたしかし【思考】による思考加速の効果で止まって見える。そこで俺は【力】の効果で全て武器を達人の用に使える。腰に差した二振りの日本刀、正宗と村正をリーダーの目の前に移動してから切り上げた。 聖と妖の刀は盗賊の鎧を紙のように切り裂き、その命を奪った。


「グフッ、なんで俺がこんな奴に………」


ドサッ。 と言う倒れた音と同時に俺たちのの勝利が確定した。


よしこのリーダーは賞金首らしいから首だけ切り取って後は【物体】を使い死体を消滅させる。ここが面白いのが生きてると【生命】で消滅できるのが死体だと【物体】を使うのだ。リーダーの首は【魔力】の「魔力収納(アイテムボックス)にしまう。


じゃあ気を取り直して街に向かうか。



それではみなさんヘビーな日々をお過ごしください。

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