表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方長閑譚  作者: 冴月(元:九尾の白狐)
仕事 その1
7/8

紅魔館のお手伝い⑥

皆さん良いお年を!

 とりあえず、近くにあったタンスに隠れる。正直こんなところに隠れては、すぐ見つかる気しかしないけど、そこはなんとかするしかない。

 真っ暗闇の中、物音を建てないように縮こまる……………………………。


 しかしこれでは解決策にはならない。外に魔理沙が居る以上、出たら見つかる可能性の方が高いからな。どうしたものか……。



 俺はおもむろに、自分のスマホでインターネットを開いた。





今、金髪魔女ん家のタンスに隠れてるんだが……


1:名無しの妖怪さん ○月〇日14:32:05:03 ID:byakuyann56


どうすればいい?


2:名無しの妖怪さん ○月〇日14:32:05:07 ID:magatoroa77


死ね


3:名無しの妖怪さん ○月〇日14:32:05:08 ID:ptyuriiii15


死ね


4:名無しの妖怪さん ○月〇日14:32:05:09 ID:kappanito63


死ね


5:名無しの妖怪さん ○月〇日14:34:37:51 ID:kyubiokit33


お前ら、>>1になんの恨みがあるんだ…




 な、なぜだ。立てた瞬間死ね死ねコメントが……怖いのでこのスレはこのまま放置しておこう。

 とにかくここから出る算段を立てなくては。ただ、外の様子が見えないし、バレるのも時間の問題だが。

ひっそりと……声を殺して……息もなるべくしないで……。しかし。



ガチャ!



普通に開けられてしまった。






「何か言うことは?」

「……すいませんでした」

結局、普通に開けられて魔理沙に捕まってしまった(縄でぐるぐる巻きな上、天井から吊るされている)。咄嗟に「キャー、の○太さんとエッチー!」と叫んでみたものの、ゴミを見るような目で見られた以外効果はなかった。

「ったく。まさかお前がドロボウとはな。いくらなんでもそこまではしないやつだと思っていたのに」

もしかして、惨めなやつだと思われてた?そんな偏見を取り払うためにも、事実を話そう。

「ドロボウじゃない、押収だ。パチュリーに頼まれた」

「パチュリーに……?」

少し考えこむ魔理沙。

「なるほど。どうせ、私に盗られ……おっと。借りられた本を奪え返してこいとか、そんなとこだろ?」

「大当たりでございます……」

「やっぱりな」

ふんすと鼻を鳴らし、下から見下される。威張るのかそれで。

「なあ、縄ほどいてくれよ。本は返すからさ」

「ほどかないぜ。不法侵入に盗難か……いったいいくらで割に会うのか」

ニヤニヤと悪い笑みを浮かべる。その顔は、とても似合っていた(悪い意味で)

「……分かった、分かったよ。手伝いでも何でもするから、解いてくれ」

「ほう……」

魔理沙の瞼がピクピクっと動く。これは、魔理沙が悪い事を考えている時なるもので、これから碌でもないことを巻き込まれることを表していた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ