紅い館のお手伝い ①
うわーん、書く時間がないよおおおおおおおおおお
お待たせしました。
「……とかなんとか言ってますけど、ここ私のお店ですからね?」
ㅤ中で待っていた少女が言う。あからさまに、呆れた顔をしていた。
「こうゆうのは気分とノリなんだよ。実際、建てたのは俺みたいなもんだし」
「白夜さんは鬼の皆さんを探してきてくれただけでしょう ?」
ㅤ白夜……そう、俺の事である。フルネームは出雲白夜。
「そんな硬い事言うなって」
ㅤ近くにあった椅子にドカッと座る。
「……一応、雇ってる身なんですけどねぇ」
ㅤため息をつく少女。彼女の名前は冴月麟。一応、妖怪である。本人曰く、「麒麟」とかいう種族らしい。ビール好きなのか?
「ビールは好きじゃないですってば」
ㅤ何かのメモ帳から目を話さずに言ってくる。こいつ、覚り妖怪並に心読んでくるんじゃないか?
「そんなことはどうでもいいです。はい、どうぞ 」
ㅤなにやら紙切れを渡される。
「えーと。紅魔館のガラクタ掃除?ㅤなんで俺が行かなきゃいけないんだ」
ㅤ紙切れを机に放り投げ、椅子にもたれかかる。
「なんでも、紅い霧異変の被害が、予想以上に大きかったらしくて、ゴブリンや妖精達だけでは間に合わない……とのことです」
「えぇ……あそこ、時止め従者とか、睡拳門番とか、喘息魔女とか色々居るのに……」
ㅤめんどくさいと思いつつも、紙切れに書いてある詳細を読んだ。……すると、下の方に書かれた、「報酬」の項目に目が止まる。
「報酬働き次第って……適当にもほどがあるでしょ」
ㅤ依頼について、ブツブツ文句を言う。なんなんだよ、こっちは受ける立場なのにと。内容をしっかり定めろよと。ブツブツブツブツ……。
ㅤそんな俺を見かねたのか、麟は俺の頭をガシッと掴んで、
「とㅤもㅤかㅤく!ㅤお願いしますね!」
ㅤグラグラっと、2、3回俺の頭を揺さぶった後、家を出ていった。
「……しゃーない。行きますか」
ㅤ少しの気持ち悪さを覚えながらも、俺は家を後にした。
ㅤ紅魔館についた。
ㅤここに来るまでに、「アタイサイキョー!」とか叫ぶ氷精に絡まれ、弾幕ごっこで辛くも勝利したりしたが、それは別の話。
「こんにちはー、今日も暑いですねぇ」
ㅤ手で顔に空気を送りながら言う門番の美鈴。額には、その暑さを象徴する様に、汗が一筋垂れていた。
「こんちわー……氷精でもいればいくらか楽なんだけどな」
「その氷精なんですが、さっき「コンチクショー!」とか言いながら空飛んで行きましたけど、何かありました?」
「いや、別に。強いて言うなら、いつもの様に喧嘩をふっかけられただけだよ」
「またですか……」
ㅤ呆れた表情をする。しかし、話はすぐにすり替わった。
「そう言えば、今日は手伝って頂いてありがとうございますね」
「おう……一ついいか?」
「なんです?」
「俺、本当に必要?ㅤここにはパーフェクトな天然メイド長がいるじゃないか」
「天然かどうかはわかりませんが……まぁ、報酬出してまで読んだんですから、白夜さんにしかできないことでもあったんじゃないですか?」
ㅤ「まぁ、分かんないですけどー」と付け加える美鈴。にしても、俺にしかできないことか、何だろう。力仕事?ㅤ……いやいや、目の前の中華さんの方が幾倍も上ですよ?
ㅤよく分からない為、思考を止める。中に入って咲夜さんにでも聞けば分かるだろう。
「詳しくは、咲夜さんに聞いてください。今の時間なら、お嬢様といるはずですから」
ㅤ美鈴が門を開けてくれる。……てか、なんて力だよこの中華娘。見た目数十キロありそうな門を片手でポッと押しやがった。門なんか、ガリガリ音立ててるし。……一回、腕相撲でも挑んでみるか?ㅤ腕があらぬ方向に行くかもしれないけど。
ㅤ美鈴の馬鹿力を改めて感じながら
「了解っと。お邪魔しまーす」
ㅤ俺は紅魔館に入った。
ㅤ
これからは、今ぐらいの文字数で、更新頻度多めに行きたいと思います。(フラグ)