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万事屋始めました
続編スタートです。
この作品から読んでいただきましても、分かるように書いていきます。
「仕事が無い」
ㅤそれは、ある意味で死を意味する。
ㅤ単純な事だ、仕事が無いから金がない。金がないから食い物がない。だから死ぬ。そう世界はなっているのである。
ㅤ……まぁ、野山を駆け回ってサバイバルというのもありえなくはないが、このご時世。現実的ではない。
「だから、万事屋する事にしたよ」
「唐突ですね。まぁ、分からなくはないですけど」
ㅤ隣に立つ少女が言う。少女は、結わえてある金髪の髪を揺らしながら、店の中に入った。
ㅤ店前にある立て札には「万事屋」の文字。その文字を見て、これから来るであろうお客さんを妄想する。
ㅤ……ふむ、退屈しなさそうだ。
ㅤ幸いな事に、この幻想郷には、面白い奴が沢山いる。毎日が楽しく過ごせそうである。
「……よし!ㅤいっちょ頑張るか!」
ㅤそう意気込んで、お店の中に入った。