戦う探偵はいつも不幸
ミニス嬢に扮していた女性が、子供っぽく頬を膨らませた。
声のトーンも落ち、口調も砕けた様子で抗議の声をあげる。
「もう! 別に証拠もないんだから、正直に言わなくてもよかったのに。 ミニスの馬鹿」
「そうね。 でも、この方が楽しいでしょう?」
本物のミニス嬢はそう平然と返した。
「ねえ」とどこか色気のある声で、彼女は僕に語りかける。
「いつ気づいたの?」
「気づいた、というか確信したのは今ですよ。 わかっているでしょう」
「そうね、あなたは私たちにカマをかけた。 本当のところは自信がなかった」
「はい、そうです。 それに外れていたら外れていたでよかった、別に間違えても損はないんです」
「ええ、かえって当ててしまった時の方が危ないんじゃないかしら? あなたは実に正直な方だと思う」
「嘘をつくのは得意じゃないんです」
あなたたちと違ってね、とも言いたかったけど、何も自分の寿命を縮めようとする理由はなかった。
ミニス嬢に扮していた女性、おそらく姉のサアラ嬢がその会話を不思議そうに聞いている。
カマをかけているだけだと把握した上で、僕の発言に乗ったミニス嬢の思考が理解できないのだろう。もちろん僕も理解できない。
「でも、他に違和感を感じた部分があるはずでしょう?」
ミニス嬢はすべてお見通しと言わんばかりに聞いてくる。
いや、むしろテストの答え合わせでもさせられている気分だ。
「……一つはミニス嬢が事件に巻き込まれたことです」
「それだと、まるで最初から違和感があったみたいですわ」
サアラ嬢がまた口調を元に戻して反応した。
僕はその言葉にうなづく。
「聞けば聞くほどにね。 すでにテロリストに誘拐された経験があるのにも関わらず、警備は不十分だし、本人の警戒も足りていないようにしか思えなかった」
使用人だって殺されているはずなのに、動揺がほとんど見られない。
いくら気丈とはいえ、違和感しかなかった。
「世間知らずなのは間違いないようだったし、納得できるような部分もありましたけどね」
「……世間知らずだなんて心外です」
サアラ嬢が納得いかないというように、僕を睨んだ。
ミニス嬢に扮した姉のサアラ嬢は、学院でも優秀な助手のようだけど、かなり世間知らずなのは間違いなかった。
妹のふりをする演技もしながらも、ほとんどは素のままの反応だったのだろう。
恐らく今のサアラ嬢の口調は、本来のミニス嬢の話し方なのだ。今は互いに姿と口調を入れ替えている。
もともと顔立ちは似ているのだ、化粧や髪染めでごまかせる。目の色をどうやって変えたのかがわからないが、なにかそういう道具があるのだろう。
改めて聞けば、声質も似ているかもしれない。自分を上品に見せるための声というのは、ある程度作るものであるし真似しやすい部類だろう。
「それなのに、あなたは仕事を請け負った」
あくまで冷静なミニス嬢が話を元に戻す。
「僕は仕事を請け負わないほうが、かえって危険だと判断していたんです」
それもいろいろな意味で、だけど。
未成年に手を出したことになったら困る、と言うのは間違いなかったし。
「それに万が一嘘じゃなかったら、可哀想じゃないですか」
その場合は確実にミニス嬢が死ぬことになる、あの時の僕はそう思っていた。
実際はミニス嬢の代わりに、サアラ嬢が危険にさらされた訳だが。
「聞いた通り優しい人ね」
これが皮肉にしか聞こえない僕は、心が歪んでいるんだろうか。
ミニス嬢は僕の暗い表情を見ながら、興味深そうに頷いている。
「他にも違和感があったんでしょう?」
「入れ替わっていたことに関しては、そもそもミニス嬢であれば事前に事件に気付けたのではないか。 と考えた時に、自然と浮かび上がった答えでした」
「あくまで仮定上での仮説ね」
「そうです、姉のサアラ嬢が代役だとは思いませんでした。 身内を危険にさらさないと考えていたのです、だから元々は影武者がいるのかと思った」
周囲の人間をだます以上、よく似た人物でなければ入れ替わりは成立しない。
魔術を使っても、顔を似せるには骨格から変形させる必要がある。元に戻すのだって容易じゃない。
「それでも一つの可能性としては想定していました。 本物のミニス嬢が事件をわざと見過ごしたのであれば、影武者だけでなく何らかの手を打つと考えたからです」
「そこまで言うってことは具体的に考えているのね」
「はい、考えてみれば追手となる傭兵隊長ラルコフ・マリネティの行動には、手心が加えられていたように思います。 最初の『マドモド』での襲撃は、裏手に伏兵こそ用意されていましたが、それ以降は念波塔までありませんでした」
「つまり、ラルコフ・マリネティと私が共謀していたと考えているのね」
「はい、そして念波塔で連絡を取った途端、襲撃があった。 偶然にしては、あまりに絶妙すぎるタイミングの襲撃です。 ここで僕はゼブレス財閥の重役どころか、中心人物であるご家族が犯人なのではと確信するに至りました。 あなたの使った回線で、追手にばれたとしか思えなかったからです」
「でも、ラルコフ・マリネティと私は共謀しているのでしょう?」
「ラルコフ・マリネティは、表だって協力するわけにはいかなかったのではないでしょうか。 彼の立場も裏切りとバレれば処分される、そんな危ういモノだったのかもしれません」
「それも憶測ね」
確かに証拠はない、だけど。
「僕を今さっき背後から捕縛した人物、彼の声に聞き覚えがあったんですよ。 それも三か月前にね」
顔は見れなかったものの、聞き違いはないはずだ。
襲撃に参加したラルコフ・マリネティは未だに、ミニス嬢の護衛として存在している、と。
この事実が僕の憶測を裏付ける。
「さらに、『テセリケタ・バイセル』の総統であるリュウタロウ氏が窮地に駆けつけた。 前夜に接触された僕としては、偶然とは思えない」
娼館である『蝶の夢』との繋がりから、リュウタロウ氏は僕を何らかの理由で選んだ。
今回の事件の勇気ある第三者役として、だ。
ゼブレス財閥のスキャンダルをいくつもはらんだこの事件に、マフィアが絡む理由。
「リュウタロウ氏とどんな取引をかわしたのですか?」
僕がミニス嬢に問いを突き付けると、彼女はおどけるように言った。
「あら、私がどうしてマフィアと繋がりがあるなんて思うの?」
その質問には、すぐさま答えを返せる。
ずっと考えていた内容だからだ。
「『テセリケタ・バイセル』には、警察局の元特殊部隊員がいるそうですね。 そして、あなたは旅行中に警察局の特殊部隊員に救助されている……ということになっています」
ここまですべてが偶然だって言うなら、そのうち人が生き返る奇跡だって起こせそうなものだ。
筋書きとしてはこうだ。
ミニス嬢はその研究の危険性から、ゼブレス家を敵に回した。
そして、警告なのか殺害を目的としているのかは不明だが、今回の計画を知る。表に出ていないだけで、今までに似たようなことが何度か起きていたのかもしれない。
なにせ旅行中に誘拐事件があったくらいだ。でも、それがきっかけでリュウタロウ氏と接触することとなった。
ミニス嬢は考える、この事件を利用しようと。
自分の安全を確保するために、リュウタロウ氏と手を組んだ。
実際にゼブレス家が企んだ計画を実行させる。その過程で対抗出来る可能性のある大きな組織『テセリケタ・バイセル』に、ゼブレス家の弱みを握らせる。
自分自身の頭脳も取引材料にしたのかもしれない。あるいは『終末の住人』に関する研究データなどもあるのかもしれない。
「どちらにせよ、いくらでも材料はあるわけです」
「興味深い話だと思うわ、あなたは小説家になるのもいいかもしれない。 それであなたを起用した理由は?」
「ぎりぎりまで『テセリケタ・バイセル』の関与に気づかせないため、ではないでしょうか」
僕は竜の学院出身でありながら、学院と縁が切れている。かといって、どこかに属している訳ではない。どこの勢力にもよらない第三者。
その上、思念機を扱える伝手を持ち、追手の襲撃をかわして違和感のない戦力を保有している。
唯一、『蝶の夢』に属するジェシカに懸想していたりはするが、他の勢力からも仕事は受けている。
この街のはぐれ者のなかでも、危険性のうすい動かしやすい人物。そう思われたのかもしれない。
「だからこそ、事件の最中に『テセリケタ・バイセル』が経営する娼館『蝶の夢』に現れた時、厳重に警戒されたのです」
想い人がいるはずなのにも関わらず、事件のさなかに当事者を連れて来るもんだもん。
ジェシカも事情は知らないまでも、いろいろと注意を含められたかもしれない。当日はかなりイライラしていたから。
僕がどんな風に見られていたのか、それは想像を巡らすしかないけど。
「なにより『終末の住人』はミニス嬢、あなたが呼び出したのだと考えています」
「私ってそんな危険な女なのね、知らなかったわ」
「何らかの手段で、サアラ嬢に使役させていたのかもしれませんけどね」
そう考えると『終末の住人』はサアラ嬢にとって、強力な護衛ということになる。
仮に僕が完全に準備万端で備えて、奴と対峙したとして時間稼ぎにもならないだろう。
僕には奴の周りの空間を掌握できない、奴が周囲の空間を歪めながら存在しているからだ。
サアラ嬢が僅かに首を傾げる、金色の髪を優雅に揺らした。
「ヴァンさまが言いたいことはこれで全て、と考えてもよろしいですか?」
「ああ、構わないよ」
「……わたくし、そんなに演技下手だったかしら」
違和感があったといっても、僕だって偽物だと確信してたわけじゃない。
それでも、考えるのに大きなきっかけとなった出来事はあった。
「とある質問をした時に違和感があったんだ」
「その質問ってなんですか?」
「ミニス嬢、質問させてください」
問いかけに反応せずミニス嬢は沈黙したまま、僕を見る。
これを僕は了承と見た。
「君にとって、人生の価値って何?」
「疑問を持つこと」
「主観的な答えですね」
「人生の価値は常に主観的なものよ、ヴァンくん」
僕はその答えを聞いてスッキリした。
ミニス嬢という人物像に矛盾を感じていたからだ。
サアラ嬢は僕とミニス嬢を忌まわしそうに見る。
「サアラ嬢、あなたは『他人に自分の研究を理解してもらう必要はない』と言った。 それなのに『誰も知らないことを知りたい』と言った」
「それがなにか?」
「本当に他人から理解を必要としていない人は、そんなことをわざわざ口に出さない。 自分が興味を持っていることを、他人が知っているかどうかも興味を持たない」
これはきっとサアラ嬢がミニス嬢を見ていた時に、持っていたイメージなのだろう。
貪欲に誰も知らない未知を求める天才的な妹、そう見えていたに違いない。
でも、そこには根本的なズレがある。
誰も知らない未知に興味を持ったのではない。
たまたま興味を持った事柄を、誰かが知っているなら尋ねて終わる。でも、誰も知らない境地にまで疑問を持ったから調べた。
本物のミニス嬢にとっては、ただそれだけのことなのだ。だからこそ、サアラ嬢の演技には矛盾が生じた。
「つまり、わたくしはミニス・ノウェール・ゼブレスにはなれない。 ……そういうことですのね」
どこか大切なものを失ったかのように、サアラ嬢は呟いた。
そこにどんな意味があったのかは、僕には察することはできない。
ミニス嬢がその風景を無機質な目で眺めながら、口を開く。
「これはあくまで可能性の話だけど、仮にあなたの言ったことが事実だとする」
「はい」
「今の話だとサアラの安全が大前提になるけど、私とサアラはそれは度外視したでしょうね」
「つまり、替え玉となった姉は死んでも構わなかったと?」
「そうしたら、サアラがミニスとして死ぬだけね。 それもスキャンダルとして十分だと思わない?」
「……そして、あなたはサアラとして生きると」
「そう、それで誰も困らないわ。 だって、思い出して? 少なくともミニス・ノウェール・ゼブレスに同行していた使用人は、間違いなく皆殺しになったのよ」
サアラ嬢はそれを聞いて頷いた。
そうなると、サアラ嬢本人すら「自分が死んでも構わない」と考えていたということか?
この言い方だとまるで、使用人すらも自分たちが死ぬことを了承していたように聞こえなくもない。
そんなことがありえるのか?
「それにラルコフ・マリネティは銃殺刑になったわ、それが事実よ」
「……そうですか」
少なくとも、記録上はそうなっているのだろう。
「あと、そうね。 私が『終末の住人』を自在に使役できた。 なんてことはないと思うわ、あるとしたらもっと使い道があるはずだもの」
「それは確かに思わなくもないですが」
「だから、こんなのはどうかしら。 あの時のことを思い出して。 サアラがずっとネックレスを付けてなかったかしら?」
「ええ、付けていましたね」
「それを追って『終末の住人』が現れていた、というのはどう?」
何を言い出すんだ、この人は。
「なぜ、そんなことをする必要があったんです?」
ありえない、無駄に命を危険に晒しているだけだ。
「ミニス・ノウェール・ゼブレスは『終末の住人』に狙われているのだとしたら」
「……変装を完璧にするために、怪物を呼ぶような真似をしたとでも?」
「あくまであなたの推論が事実だったなら、という話よ」
「そうなると、あなたは未だに危険に晒されていることになる」
「だから、こんな窮屈な場所で会おうとしたのかもね。 この部屋なら安全という設定にでもする?」
ネアル・バーキントス教授は自宅で変死していた。
なぜかそのことを思い出した。
「でもね、それよりも『終末の住人』はあなたの妄想だった。 と、考える方が遥かに納得がいくでしょうね。 皮剥ぎ事件は変質的な人物の犯行で、単純に街を去っただけ、とかね」
「そんなはずはないですよ。 僕の右目は奴にやられたんです」
「その証拠はあるの? 間違いなく、それは怪物にやられた傷?」
「ええ、間違いなくね」
「なぜ、断言できるの?」
それは……。
あの日から、奴に傷つけられた右目にありえないものが映るからだ。
それは得体の知れない存在だ。
人影のようなモヤであったり、夜中に走る子供であったり、物影に潜む女であったり……あの『終末の住人』が日常に佇んでいる。
僕は常に監視されている。
「やっぱりあなた、見えているのね」
「え?」
「でも、この部屋では見えていない。 そうでしょう?」
……なら、さっきの言葉は事実なのか?
この部屋なら安全なのか?
「……あの『終末の住人』に関する研究をやめてください。 それと可能なら、僕の右目をなんとかしてください」
「私にそれが可能かどうかを探りたかった、今まで会話の中でその情報を引き出そうとしていた。 そういうことね」
ミニス嬢以外に頼れる相手はいない。
なにせ、第一人者であろう教授がすでに死んでいるのだから。
「あなたは真実ではなく、自分が助かるための答えを探していたのね。 私が自在に『終末の住人』を操れたほうが、助かる可能性があるから」
そうなのかもしれない、そのために僕はここにいるのかもしれない。
危険を冒してまで、こんな謎に立ち入っている。
「ミニス嬢は、僕の右目を研究対象にするつもりで呼び出したのでしょう?」
だから、この場に居合わせた姉という人物を、ミニス嬢本人だと断じたのだ。
本人ならば、研究対象に直接関わりたがるだろうから。
「まず、一つ目。 『終末の住人』に関する研究はもうしないわ」
「本当ですか?」
「ええ、だってもう終わってるもの。 全部知りたいことは知ったの」
「……どういうことですか?」
「あとは技術さえ追いつけば、いつでも形に出来るってことよ。 二つ目の希望については無理ね、私にはどうしようもできないわ」
「なら、なぜ僕に会おうとしたんですか!」
右目に研究対象としての価値がないのなら、なぜ僕を呼び出した。
その理由がわからない。
「舞台で踊ってくれたんですもの、一度挨拶くらいしたいでしょう?」
それ以上の意味はない。
そう、ミニス嬢は言っていた。
だから、僕はどうにも助からない。
諦めるのにはなれていた、薄々ダメかもしれないさえ思っていた。
それでもまだ退けない。
例え、僕がもう助からないのだとしても。
「あなたはこれから何をしようとしているんですか」
「さあ? その答えが知りたいのなら、自分で解き明かしなさい。 疑問を持つこと、それが人間としての価値じゃないかしら」
これで僕はもう用済みのようだった。
ミニス嬢は退室するように、僕に促す。
ここで彼女を止めれないか、そう画策する。
しかし、なんの魔術も使えないはずのミニス嬢が僕を呼び出したのだ。魔術師への対策をとっていないとは考えづらかった。
それにサアラ嬢がここにはいる。
サアラ嬢が死んでもいいと本当に当時考えていたのだとしたら、あえて魔術を使わなかっただけで、本当はかなりの実力者なのかもしれない。
僕は歯を食いしばり、拳を握る。
耐えながら、僕は彼女に宣言した。
「僕は必ず、あなたのしようとしていることを突き止めて見せます」
ここは退くしかない、のか。
まだ止めることはできない。少なくとも、今はまだ。
「楽しみにしているわ」
ミニス嬢はデートの誘いを受けた婦人のように微笑む。
スカートをつまんで一礼してみせた。暗いその風貌に似合わない仕草だった。
サアラ嬢も僕に向かって微笑む。
妹のミニス嬢と対象的に、眩しいほどに美しい少女。
でも、この二人は互いに本来の姿ではない。逆の格好をしているはずの二人の少女。
「ひとつ聞いていいかしら?」
「はい」
「どうして、私にはそんな丁寧な口調なの? 姉のサアラには普通に話しているでしょう?」
「ええと、僕にはジェシカという想い人がいるんですが」
「知っているわ」
「初めて会った頃の彼女に、あなたが少しだけ似ているんです。 僕、会った当時はこんな口調で話しかけていたので」
ミニス嬢は思わず吹き出した、サアラ嬢まで笑い出している。
二人とも予想だにしていなかったらしい。
笑いすぎて苦しそうだ、涙まで流している。……なにもそこまで笑うことはないだろうに。
確かにより年齢が低いはずのミニス嬢に、そんな感想を抱くのはおかしいのだけど。
「僕も最後にひとつ聞いていいですか?」
「ええ、いいわ。 面白い質問だといいのだけれど」
「……朝おきたら、サアラ嬢が裸で寝てたのはなぜですか?」
あのせいで僕は最悪の朝を迎えたんだ。
今となっては何かあったとは思えない、まさか趣味の悪い悪戯じゃないだろうかとすら邪推する。
「そんなもの決まっていますわ」
サアラ嬢は笑いをなんとか抑えながら言った。
涙を拭うミニス嬢、その瞬間だけ年齢相応に見える。
初めてみせる明るい笑顔で、ミニス嬢は僕に言った。
「私はね、寝るときは服を着ない主義なのよ」
ひとまずこの物語はここで完結します。
続きはまた別タイトル、同シリーズという形で書く予定です。
別の登場人物が主人公ということもありえるかと思います。




