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悲しみを超えた、ふたりの愛の物語

さびしいよ

なんで 1年に1度しか会えないの

やだよ、会いたいよ

会いたい、好きだよ、愛してるよ


初めての七夕の翌日

ふたりは悲しみに暮れていた


毎日、いつも一緒にいた

いつでも、好きと言える日々

どこでも、手を繋げる日々

でも、それは、過去のこと

ふたりは抜け殻のように、ただ時を過ごした


そして、2度目の七夕

やっと会えた、さびしかったよ

もう離れたくない、ずっと一緒にいたいよ

ふたりは、別れのときまで

いつまでも泣いていた


何十年、何百年

それよりも遥かな時が流れ

そして、現在


天の川を渡り、再会したふたり

大切に育てた、愛の花を贈りあう

今のふたりに、涙はない

また会えると、知っているから

お互いを、愛しているから

手を繋ぐだけで、想いはひとつになれる


ふたりにとって

別れは、悲しいことではない

会えない日々は、さびしい時間ではない

愛の花を育てる、大切な愛の時間

次の七夕に向けて

愛の種に、愛の水を与えている


夜にふと 空を見上げると

きらきら光る 金や銀の星々

ふたつの星も、静かに きらきら輝いている


ふたりを見守る たなばたさまも

五色の愛の花が咲く 七夕の日を

楽しみに待っている

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