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第八段 正月一日、三月三日は
正月一日、三月三日は、大変うららかなのがいい。なんといっても、春景色に、見るものも、心持も、穏やかでいられる。
五月五日は、一日中曇り空なのがいい。五月は、梅雨の真っただ中。晴れていなくても、雨が降らずに、曇っている様子で過ごせれば、梅雨らしくていい感じだわ。
七月七日は、日中は曇っていて、七夕の頃になって晴れた空に、月があかあかとし、星のすがたがはっきりと見えるのがいいわね。
九月九日は、暁ごろに雨が少し降って菊の花や葉が濡れそぼち、菊の花の着せ綿を持って一段と香り立っているのが、素晴らしい。早朝には雨が止んでしまっているけど、曇っていて、今にも降り出しそうな様子は「をかし」。
(清少納言の季節感が生き生き表現されていて「をかし」。)




