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第六一段 よろづよりは、牛飼童べの’(上)
何よりも、牛飼い童の服装がみすぼらしいのを使っているのはよろしくない。他の者たちは、そうはいっても、牛の後ろに立って歩いていくのだが、牛の前に立っている者が汚い様子なのは残念なことだ。
牛車のすぐ後ろに、これといったことのない男たちが連れ立って歩くのも、見苦しいものである。
細身の男で、随身のように見える者が、黒い袴で裾に行くほど濃い色になるような物を履き、狩衣は着慣れてくたくたのようなものを着ているのが、牛車の側にのんびりと付き添っているのは、悪くはなく見える。しかし、やはり、服装がよくないままに、人を使うのは「わろし」。




