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第百八八段 島は から 第百九〇段浦は まで
第百八段 島は
島は、塩釜にある浮島、八十島、住吉にあるわはれ島、八代にあるみず島が「おかし」。他にも、松が浦島、まがきの島、下関にある豊浦の島、なと島がおもしろい。
第百八九段 浜は
浜は、津軽にあるそと浜、和歌山にある吹上の浜が「おかし」。他にも、長浜、大津にあるうちでの浜、もみよせの浜がおもしろい。和歌山にある千里の浜は、よほど広いのであろうと思いやられる。
第百九〇段 浦は
浦は、伊勢にあるおふの浦、塩釜の浦、滋賀の浦が「おかし」。名高の浦、こりずま(失敗にこりもせず)の浦、和歌の浦は、名前がおもしろい。
(日本文学古典全集(小学館)によると、この三段は、みな、歌枕と見てよいそうだ。)




