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第百八四段 位こそなほ(前)
位というものこそ、やはり素晴らしいものであることだ。同じ人でも、五位でも官位のない『大夫の君』や、従五位の下相当である『侍従の君』などと申し上げるときは、軽く見られやすいのだが、『中納言』『大納言』『大臣』などになると、むやみにどうしようもなく尊く感じられることが、格別である。
そのものの身分につけては、受領も尊く感じられる。たくさんの国に受領として赴いて、その後『大弐』(大宰府次官)や四位などに上がれば、上達部なども尊い者として扱うようだ。
(清少納言は、官位に権威を感じていたようです。)




