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第二七段 文ことばなめき人こそ(後半)

 人を呼ぶときの礼儀として、殿上人や四位以上の公達(きんだち)を呼ぶときに、まったく遠慮もせず名前で言うのは見苦しい。そんなことはしないで、女房の局に召し使われているような、身分のない者にまで『あのお方』『あの君』などと言うのは、珍しくうれしいことだと、大変褒められる。


 天皇様の御前以外では官位だけ言って実名など言わないべきである。また、天皇様にお話申し上げるのでなく互いに話しているとしても、天皇様に聞こえるところで話すときには、まず『まろが』などと言うべきであろうか。ここは、官位を言うべきである。


 平凡な男が、わざとらしく声をかえて、優雅にふるまおうとしているのは「にくし」。墨の乗らない硯、女房がなんでも人のうわさを聞きたがること、ただでさえよく思ってない人がいつもに増して嫌なことをしている様子、牛車を止めてなぜか一人で見物している男はなぜ誰も誘ってやらないのかと「にくし」。


 


 平安、礼儀・気配り集でした。

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