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第九一段 職の御曹司におわしますころ、西の廂に(その9)

 宮中にいる間も、雪山がなくなっていないか心配で、下仕えの者、掃除係の者、下仕えの長の者などを絶えず注意しに行かせた。正月七日の御節句のお下がりが来たので、これを木守に持っていかせたら拝んだことなどを使いから聞き、皆で談笑する。

(木守も、頑張っているようですね。)


 里に帰ってからも、夜が明けるとすぐに、雪山のことを大事に思って、様子を見に行かせる。


 正月十日には、

「五、六尺(2mくらい)ほどある。」と言うので、うれしく思う。十三日の夜、ひどく雨が降るので、

「これで、消えてしまうだろう。」とひどく口惜しく思う。

「もう一日も、まってくれないで。」と、夜も寝ずに起きていて嘆いていると、これを聞いている人も、気がおかしいのでは、と笑う。

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