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第八五段 御仏名の朝(後半)

 一曲奏してから、琵琶を乱れ弾きして奏していると、大納言の伊周が、

 「琵琶の声停んで 語らんと欲すること遅し(白楽天の漢詩の一節)」と吟じられたので、隠れて伏していたのを起きだして

「地獄絵に伏し朗詠に起きたのでは、仏罰が恐ろしいけれど、それでも、このめでたい有様には、起きざるを得ないであろうよ。」と言って笑われた。


 伊周様のお声が素晴らしかったのではないけれど、ちょうどこの折のために作り出されたような句が素晴らしかったのであった。

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